維持・管理が欠かせない測定工具だからこそ、出荷時校正された機器が必要なときに手配できるレンタルという選択をおすすめします。
また、校正に出す期間の代替機や突発的な作業でも、レンタルが有効です。
- ISO9001:2015認証を取得し、国家標準へトレースされた校正設備を整えて信頼ある校正体制を確立しており、校正証明書を添付してレンタル出荷しています。
- 返却時、ご使用後のデータ(トルクレンチ検査報告書)を提出いたします。 作業の適正判断の参考にご活用いただけます。
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仕様表
商品コード |
236320 |
236321 |
236322 |
236323 |
商品名 |
トルク検査用20N /検出機能付DG |
トルク検査用50N /検出機能付DG |
トルク検査用100N /検出機能付DG |
トルク検査用200N /検出機能付DG |
メーカー |
東日製作所 |
メーカー名称 |
直読式-デジタル式トルクレンチ CTB |
型式 |
CTB20×10D |
CTB50×12D |
CTB100×15D |
CTB200×19D |
トルク調整 範囲 (N・m) |
最小~最大 |
4~20 |
10~50 |
20~100 |
40~200 |
1目盛 |
0.02 |
0.05 |
0.1 |
0.2 |
測定方向 |
右 |
最大トルク時の手力:P (N) |
83 |
152 |
244 |
409 |
寸法 (mm) |
有効長:L |
240 |
329 |
409 |
489 |
全長:L' ※1 |
295 |
360 |
433 |
500 |
頭部:d3 |
10 |
12 |
15 |
19 |
質量 (kg) |
0.6 |
0.7 |
0.8 |
1.1 |
精度 (%) ※レンタル出荷時 |
±5 |
±3 |
表示 |
― |
データメモリ |
50データ |
統計処理 |
サンプル数、最大値、最小値、平均値 |
測定モード |
PEAK/RUN |
データ出力 ※2 |
RS232C準拠(赤外線出力) |
ゼロ調整 |
Cキーによるオートゼロ |
基本機能 |
オートパワーオフ(約20分)、電池残量表示、オートリセット |
電源 |
ニッカド電池 |
充電時間 |
1時間 |
連続使用時間 |
8時間 |
使用温度範囲 |
0~40℃ 結露不可 |
付属品 |
急速充電器、ラチェットヘッド(QH) |
適用交換ヘッド |
(SH・RH・QH)10D |
(SH・RH・RQH)12D |
(SH・RH・QH)15D |
(SH・RH・QH)19D |
商品コード |
236325 |
236326 |
商品名 |
トルク検査用500N /検出機能付DG |
トルク検査用850N /検出機能付DG |
メーカー |
東日製作所 |
メーカー名称 |
直読式-デジタル式トルクレンチ CTB |
型式 |
CTB500N2×22D |
CTB850N2×32D |
トルク調整 範囲 (N・m) |
最小~最大 |
100~500 |
170~850 |
1目盛 |
0.5 |
1 |
測定方向 |
左右 |
最大トルク時の手力:P (N) |
549.5 |
608 |
寸法 (mm) |
有効長:L |
910 |
1,398 |
全長:L' ※1 |
949 |
1,387 |
頭部:d3 |
22 |
32 |
質量 (kg) |
3.5 |
5.14 |
精度 (%) ※レンタル出荷時 |
±3 |
表示 |
7セグメントLED4桁10mm、14セグメントLCD6桁7mm、 7セグメントLCD4桁3mm、電池残量表示4段階、 合否判定LED2色(青・赤) |
データメモリ |
999データ(M-2モードのときは99データ) |
データ出力 ※2 |
RS232C準拠(2400-19200bps)、 USBコネクタ対応シリアル出力 |
基本機能 |
ピークホールド、測定データ(測定値・測定日時)メモリ、 オートメモリ・リセット、締め付け完了アラーム、合否判定、 オートゼロ、オートパワーオフ(3分)、時計 |
電源 |
ニッケル水素電池 |
充電時間 (時間) |
約3.5 (1) |
連続使用時間 (時間) |
約20 (約8 ※1時間充電時) |
使用温度範囲 (℃) |
0~40 結露不可 |
付属品 |
急速充電器、ラチェットヘッド(QH) |
適用交換ヘッド |
(SH・RH・QH)22D |
(SH・RH・QH)32D |
- ※1 全長は本体のみの長さです。
- ※2 赤外線出力をおこなう場合は、赤外線受信機別手配となります。
- 【トルクレンチの校正基準について】
弊社自社保有のテスターにより、メーカー新品時精度と同等の「99N・m未満:±5、100N・m以上:±3」を基準とし、
JIS規格に基づいて校正を実施しております。(お客様からのご要望により新JIS規格での対応も承ります)
寸法図 (CTB20~CTB200)
寸法図 (CTB500N2、CTB850N2)
締め付けられているねじが、どの位のトルクで締め付けられたか推定し、締め付け作業の検査をおこなう。
主な検査方法には次の4種がある。
1-1. 戻しトルク法
測定方法
締め付けたボルトをトルクレンチでゆるめ、ボルトが回り出す時のトルク値。
測定法の得失
比較的容易に測定できる。
緩めたボルトをもう一度締め付けなければならない。
M4以下ではよく使われる。
1-2. 増し締めトルク法
測定方法
締め付けたボルトをさらにトルクレンチで締め付け、ボルトが再び回りだしたときのトルク値。
測定法の得失
回り出すのが明確にわかる場合に、正確に測定できる。
検査後そのままでよい。
1-3. マーク法
測定方法
締め付けたボルトにマークをつけてから一度ゆるめ、再びマークの位置まで締め付けた時のトルク値。
測定法の得失
手間がかかる。
検査後、同じ締め付け状態にできる。
1-4. T点法
測定方法
締め付けたボルトにをさらにトルクレンチで締め付け、ボルトが再び回りだしたときのθ-T波形から演算で求めた締め付けられていたトルク値。
測定法の得失
ボルトが締め付けられているワークが固定されている場合に正確に測定できる。
検査後そのままでよい。
個人差がない。
図1 締め付けトルクと戻しトルクのバラツキ
Tm = α・Tt
(Tm)≠Tt
Tm:測定トルク値
Tt:推定締め付けトルク
α:係数(下表参照)
増し締めトルク法はすでに締め付けられているねじにトルクレンチでトルクを加え、ねじが再び回りはじめる時のトルク値を増し締めとして測定するものである。
通常のねじにおいて
- ねじの静摩擦に打ち勝つトルク(A点)
- ねじが連続して回りはじめるトルク(B点)
- この測定での最大トルク(C点)
がある。
これらの測定法は必要な精度によって使い分けられる。
図2 増締めの典型的なトルク変化
2-1.A点法
ねじが再び回りはじめた時のトルク。
比較的容易に測定できる、また個人差があまりない。
しかしこの方法は静摩擦でのトルク値であるので、締め付けトルク(Tt)より高くなり、バラツキが大きく、関連性も薄い。
また静摩擦による極大値(A点)が存在しないねじもある。
(図2-2)
図2-2
2-2.B点法
増し締めトルクが一時的に下がった点を読み取るため、測定するには技能が必要であり、読み取り精度は低くなるが、この値は一番締め付けトルク(Tt)に近い値であるといえる。
しかし明確な極小トルクが存在しないねじもある。
2-3.C点法
置き針などによって、最大値を読み取るために測定が容易である。
しかし、ねじが再び回りはじめたことを、測定者が感知してどこで止めるかで測定値が大きく変化してしまい、測定者による個人差は大きい。
通常増し締めトルクとは漠然とC点法を指す。
C点はA点を示すこともある。
増し締めトルクは、当初の頭部のみの回転からやがてねじ部の回転になり、静摩擦から動摩擦へと移行し、フリクションホイップも収まって、安定した直線になってくる。(図3-1)
この直線は基本的には締め付け時のトルク角度線図の延長上にある。
図3-1 新しい増し締め法
図3-2 増し締めトルクの分布
新しい増し締め法(T点法)は、従来の増し締め法(A、B、C点法)に比較して測定のバラツキは少なく、しかもその中心値は、ほぼ締め付けトルクと一致する。
A、B、C点法のようにオフセットによる補正値を必要としない。ゆるみやかじりのない場合の各増し締め法との締め付けトルクのオフセットとバラツキを図3-2に示す。
T点法の特長
- 誰でも締めたトルクを容易に測定できる
- 測定トルクに個人差がでない
- 測定時間の短縮
- データのバラツキが少ない