機械選定資料水中ポンプの能力と発電機容量

水中ポンプの能力

吐出量、揚程、ポンプ形状と比速度、ポンプ軸動力の4要素で表されます。単位は次の通りです。

  1. 吐出量 (m3/min)
  2. 揚程(m)
  3. 比速度(高揚程<低揚程)
  4. ポンプ軸動力(kW又はPS)

動力を求めるとき基本となるのはポンプの揚水量と全揚程です。粘度濃度などもポンプ性能だけでなく動力にも影響されます。

使用ポンプに必要な発電機容量

  • 定常時発電機容量kW=ポンプ定格出力kW×約1.25倍
  • 始動時発電機容量kW=ポンプ定格出力kW×約3倍

発電機を選定の事例

8インチ水中ポンプ(3相200V 出力11kW)を3台使用する場合の求め方と計算式は以下の様になります。

直接配線の場合

必要発電機kVA≧11kW×3台×3倍(始動時)× 1(定格出力kW)/0.8(定格出力kVA×力率)
必要発電機kVA≧99×1/0.8=123.75

よって125kVA以上の発電機が必要となります。

分電盤の使用の場合

必要発電機kVA≧(11kW×1台×3(始動時))+11kW×1.25定常時×2台×1(定格出力kW)×0.8(定格出力kVA×力率)
必要発電機kVA≧(33+27.5)× 1/0.8 =75.625

よって80kVA以上の発電機が必要となります。

キャプタイヤの選定資料

ポンプ本体に付いているキャブタイヤ以上のスケアのものを御使用ください。下記スケア以外でご使用になるとモーターの焼付け、発電機故障等問題が生じる事があります。

ポンプ定格出力 (kW) 0.4 1.5 2.2 3.75 5.5 7.5 11
定格電流 アンペア (A) 1.8 6.2 8.2 14.4 21.1 27.9 47.6
キャブタイヤ
長さ(m/スケア)
10m 0.75 1.25 2.0 3.5 5.5 8.0 14.0
20m 0.75 1.25 2.0 3.5 5.5 8.0 14.0
30m 0.75 1.25 2.0 3.5 5.5 8.0 14.0
40m 0.75 2.0 3.5 3.5 5.5 8.0 14.0
50m 0.75 2.0 3.5 5.5 8.0 14.0 22.0
60m 0.75 3.5 3.5 5.5 8.0 14.0 22.0
70m 1.25 3.5 5.5 8.0 14.0 14.0 22.0
80m 1.25 3.5 5.5 8.0 14.0 14.0 30.0
90m 1.25 3.5 5.5 8.0 14.0 22.0 30.0
100m 1.25 5.5 5.5 14.0 14.0 22.0 30.0
110m 1.25 5.5 8.0 14.0 22.0 22.0 38.0
120m 2.0 5.5 8.0 14.0 22.0 22.0 38.0
130m 2.0 5.5 8.0 14.0 22.0 30.0 50.0
140m 2.0 5.5 8.0 14.0 22.0 30.0 50.0

揚程(高さ)と横引きとの関係

サクションホース等で横引きする場合、横引10mに対して揚程が約1m低下します。

水中ポンプ・水処理装置一覧

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