段差調整治具(目違い合わせ治具)

段差調整治具(目違い合わせ治具)

鉄骨フランジ部溶接接合の段差調整が効率的に!

鉄骨建築の溶接の際、溶接接合部分に生じたずれを矯正し固定する治具です。

S造の高層ビルに多くなっている、ボルトと溶接を組み合わせた接合。
ウェブ部分をボルト接合し、フランジ部分を溶接接合するため、どうしても溶接部に食い違いが発生します。
従来は、シャコ万力やフラットバーを使用したり、クサビ(矢)などをハンマーで打ち込んでずれを矯正していましたが、それぞれに作業の問題点がありました。
シャコ万力やフラットバーでは、工具が数点必要であり、セットや使用が難しく、ハンマーの打ち込みは、叩くために危険が伴います。
特に高所での作業はいずれの方法も効率が悪くなります。
そこで開発されたのが、フランジ部分のずれを矯正して固定する、この冶具です。

鋼板、形鋼、平鋼、鋼製梁、鉄骨の段差調整作業、接合作業に適応します。

様々な特長と優れたメリット

段差調整治具(目違い合わせ治具)利用例

1.効率アップ

必要箇所に1台をセットして、ボルトを回すだけで調整がおこなえます。セットが簡単なため、誰でも効率良く調整作業ができます。

2.安全

セット後、ハンマーで叩く様な作業が無く、ボルトを回すだけの作業でずれを矯正できるので安全です。
高所での作業の危険を軽減できます。

3.その他

1ヶ所に1台で使用できるので、かさばらずに持ち運びができます。特殊な形状により、柱のダイヤフラムと梁との矯正にも使用できます。

ご使用方法のご紹介

1.取り付け

締め付けボルトを緩め、開口を開き、取り付け部材に開口部の奥が当たるまで深く差し込みます。

(A) 鋼材を押し上げて調整をおこなう場合

取り付け方法

段差を確認し、上側になっている鋼材に本体受け部を預ける。

(B) 鋼材を押し下げて調整をおこなう場合

取り付け方法

段差を確認し、下側になっている鋼材に本体受け部がくるように預ける。

2.締め付け

左右の締め付けボルトを鋼材に当たるまで締め付ける。
この時、鋼材が開口部奥まで差し込まれていることを確認してください。
開口部奥に当たっていない場合は、締め付けボルトを緩め、本体を鋼材に押し付けながら締め付けボルトを締め付けてください。

(A) 鋼材を押し上げて調整をおこなう場合

締付方法

(B) 鋼材を押し下げて調整をおこなう場合

締付方法

3.調整

鋼材の段差を確認しながら、高さが一定になるまで左右の締め付けボルトを締め付けたり緩めたりして調整をおこなってください。 (許容締め付けトルク:3,290 N・cm)

(A) 鋼材を押し上げて調整をおこなう場合

調整方法

(B) 鋼材を押し下げて調整をおこなう場合

調整方法

4.接合・取り外し

ゲージ等を使用して段差を確認してください。
段差に問題がなければ、このまま接合をおこなってください。
接合された状態を確認し、締め付けボルトを緩めて取り外してください。

(A) 鋼材を押し上げて調整をおこなう場合

接合・取り外し

(B) 鋼材を押し下げて調整をおこなう場合

接合・取り外し

仕様表と寸法図

商品コード 234599 234597 234598
商品名 目違い合せ治具3t 目違い合せ治具Ⅱ3t 目違い合せ治具6t
メーカー イーグルクランプ(EAGLE CLAMP)
メーカー名称 段差調整治具 ALB型
型式 ALB-3(20-65) ALBⅡ-3ton(20-65) ALB-6(20-65)
最大使用荷重 (ton) 3 3 6
有効板厚 (mm) 20~65 20~65 20~65
許容トルク (N・cm) 3,290 3,290 6,570
質量(kg) 7.7 8.7 11.2

<使用上の注意>
本治具は、玉掛け用つり具ではありません。
段差調整以外の用途(鋼材のつり上げ作業など)には絶対に使用しないでください。

目違い合わせ治具の寸法図はこちら


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