
クレーン付トラックが入れない場所や狭い通路へもスムーズに進入し、多様な現場のクレーン作業に活躍します。
通称で、「ミニクロ」「ミニクレーン」「カニクレーン」などと呼ばれています。




連動ラジコンの簡単な操作で、思いのままの連動操作が可能です。
選択スイッチ式で、オペレーターの意思を的確に反映する「クリック操作機能」を装備。これにより、刻々と変化する吊り荷の動きや現場状況に瞬時に対応し、作業状況に合わせたクリック操作でクレーンをコントロールすることができます。

設置物などの障害物越え作業もなめらかにおこなえ、クレーン作業の効率化・省力化を実現します。
連動ラジコンは、さまざまな電波が飛び交う現場での混信によるトラブルを防ぐ、強力電波の「特定小電力型」です。

離れた場所からエンジン停止、およびエンジンスタートが可能。
クレーンを使用しない時の騒音対策に効果を発揮します。


アウトリガの張り出し・設置が、ラジコン操作にて可能です。アウトリガ近くで設置状態を確認しながら操作ができ、より確実で安全な設置作業がおこなえます。

運転席に座ったままでクレーン、アウトリガおよび走行操作がおこなえる集中コントロール方式。

アウトリガの張り出し・設置が運転席でおこなえる、油圧張り出し方式。不整地など、アウトリガの水平設置がラクラク&スピーディーにおこなえます。


シートに座ったまま、専用スイッチでフックの格納操作が簡単におこなえます。
(ユニフック)



地下への巻下作業時など、ドラム内のロープが残り3巻になるとウインチ巻下げ作動が自動停止します。
また、ワイヤロープの地巻きを確実にする「溝付ドラム」と、高速巻上時などロープがたるまないようしっかり押え込む「ワイヤロープ押え装置」も装備。

ブーム伸長をはじめ各動作が今までにない速さを実現。
また、「可変容量ピストンポンプ」の採用で、軽負荷時の作業速度がさらにスピードアップ。
クレーン作業を迅速にこなします。


23°の登坂能力で、起伏の大きな現場でも楽々移動できます。最大転倒角度は左右とも33°と、安定性に優れた低重心設計で、不整地などでの移動も安全です。



2速走行モータで、クラス最高の走行スピード3km/h。電動モーター走行時は1.5km/h(60Hz)。
作業現場内における移動がスピーディーにおこなえます。
状況に応じて、低速/高速の切り替えが可能です。




安定度が低下してアウトリガが浮き上がる前に、クレーンの作動(ブーム伸長・伏せ、フック巻上げ、旋回)を停止して、転倒を未然に防止します。


ブーム長さ・角度・吊り荷重などから、クレーン本体に掛かる負荷をトータルに計測。定格荷重に近づくと警報を発し、注意を促し、オーバーロードを防ぎます。



作業中、いま吊っている荷の質量を測定しデジタル表示します。正確な質量を常時表示して、安全作業をバックアップ。誤読による事故などを防止します。


スイッチを押すとエンジンを緊急停止し、瞬時に全てのクレーンの動きを停止して安全を確保します。


フック巻上やブーム伸長時など、フックがブームトップに衝突する心配がなく、安全作業に貢献します。


ブームの格納状態を検出して、未格納状態ではアウトリガ操作ができない安全設計です。


走行操作とクレーン作業を切り替えるインターロック装置を装備。クレーン作業時など、間違って走行レバーに触れてもクローラは動かない安心設計です。


クレーンの傾きを確認しやすい大型水準器を運転席内に設置。
不整地作業などでの水平設置に威力を発揮します。


張り出しセットピンが未挿入状態ではアウトリガ操作を規制し、アウトリガ未接地状態ではクレーン操作を規制。さらに、それぞれの状態をパネル上にランプで表示し、安全作業を推進します。


クレーンに作用する負荷や安定度の状態を3色のマーカーランプで表示。
安全度が目で確認できます。

走行時は旋回を自動ロック。クレーンの横ブレがなく安心です。

安全装置の非常解除スイッチはキー式。不用意な解除操作を防止し、安全管理に貢献します。



建設機械の排出ガス対策は、平成3年より排出ガス対策型建設機械指定制度が実施されています。
掲載機種は、平成18年に設けられた第3次基準に適合しております。


国土交通省が指定した「超低騒音型建設機械」です。作業時の周囲環境にも万全の配慮。
国土交通省が規定した低騒音型建設機械の騒音基準値 (該当機種の場合99dB) から、さらに6dB減じた値を下回る騒音の測定値を得ています。


仕様表
商品コード |
151361 |
商品名 |
ミニクレーン2.9EG専用6段/自立分解 |
メーカー |
古河ユニック(UNIC) |
メーカー名称 |
ミニ・クローラクレーンW370C |
型式 |
UR-W376C2RS-A |
ブーム段数 |
6段 |
駆動方式 |
ディーゼルエンジン仕様 |
最大クレーン容量 ※ |
2.93t×2.5m |
最大地上揚程 (m) |
14.9 |
最大地下揚程 (m) |
18.7 |
最大作業半径 (m) |
14.45 |
ブーム伸縮装置 |
油圧シリンダ+ワイヤロープ伸縮式 |
巻上ロープ (構成・種類) |
IWRC6×WS(26)B種Φ8mm×85.0m [切断荷重:42.4kN・m(4.32tf)] |
フック巻上速度 (m/min) |
17 |
ブーム伸長速度[ブーム長さ] (m/s) |
10.98[3.63~14.61]/23.0 |
ブーム上げ速度 (°/s) |
0~80/10.0 |
旋回範囲/速度 (°/rpm) |
360(連続)/2.5 |
フック格納方式 |
専用スイッチによる自動格納式 |
旋回ロック方式 |
走行時自動ロック式 |
フック巻過防止装置 |
フック巻過時、「巻上・伸長・起」の自動停止および、警報式 |
ブーム起伏装置 |
油圧シリンダ直押式 |
巻上装置 |
油圧モータ駆動 減速機:平歯車減速式 ブレーキ:メカニカル自動ブレーキ |
旋回装置 |
油圧モータ駆動 減速機:ウォーム+平歯車減速式(ボールベアリング支持) ブレーキ:ウォームセルフロック |
アウトリガ |
横 |
油圧シリンダ直押式 |
縦 |
油圧シリンダ直押式 |
油圧ポンプ |
形式 |
可変容量ピストンポンプ |
定格圧力 (MPa[kgf/cm2]) |
クレーン:20.6[210]、走行:21.6[220] |
定格吐出量 (L/min) |
60 |
定格回転数 (rpm) |
2,500 |
作動油タンク(容量) (L) |
75 |
安全装置 |
油圧安全弁、油圧自動ロック装置、 デジタル式荷重計、巻過自動停止装置、 巻過警報装置、捨巻自動停止装置、 過負荷警報装置、転倒防止装置、 荷重指示計(角度計付)、警報ブザー、 玉掛けワイヤーロープ外れ止め、 クレーン・走行レバーインターロック装置、 クレーン・アウトリガインターロック装置、 水準器、アウトリガ張出・接地検出装置、 安全装置非常解除キースイッチ |
寸法 (mm) |
全幅 |
1,300 |
全高 |
1,800 |
全長 |
4,340 |
軸距 |
1,750 |
運転整備重量 (kg) |
約3,860 |
走行装置 |
クローラ色 |
ホワイト |
走行速度(前進・後進共) (km/h) |
0~3.0 |
クローラ設置長 (mm) |
1,750 |
クローラ接地圧 (kPa[kgf/cm2]) |
36.0[0.37] |
走行方式 |
左右独立油圧駆動式 |
パーキングブレーキ |
油圧モータ内蔵ディスクブレーキ式 |
登坂能力(アプローチアングル) (°) |
23 |
駆動装置 |
エンジン |
型式 |
3TNV36(ヤンマー) |
定格出力 (kW/rpm) |
15.17/2,500 |
燃料タンク (L) |
40 |
低騒音指定状況 |
超低 |
排ガス指定状況 |
3次 |
操作要件(クレーン) |
技能講習 |
操作要件(玉掛け) |
技能講習 |
寸法図

作業範囲図

アウトリガ張り出し寸法図

定格総荷重

使用ブーム ①、①+② |
作業半径 (m) |
2.5 |
3.0 |
3.5 |
4.0 |
4.5 |
5.0 |
5.69 |
― |
― |
― |
― |
定格総荷重 (t) |
2.93 |
2.38 |
1.98 |
1.70 |
1.48 |
1.33 |
1.10 |
― |
― |
― |
― |
使用ブーム ①+②+③ |
作業半径 (m) |
2.7 |
3.0 |
3.5 |
4.0 |
4.5 |
5.0 |
5.5 |
6.0 |
7.0 |
7.88 |
― |
定格総荷重 (t) |
2.27 |
2.12 |
1.68 |
1.43 |
1.25 |
1.10 |
0.98 |
0.87 |
0.72 |
0.62 |
― |
使用ブーム ①+②+③+④ |
作業半径 (m) |
4.0 |
4.5 |
5.0 |
6.0 |
7.0 |
8.0 |
9.0 |
10.07 |
― |
― |
― |
定格総荷重 (t) |
1.07 |
0.96 |
0.87 |
0.76 |
0.65 |
0.55 |
0.50 |
0.41 |
― |
― |
― |
使用ブーム ①+②+③+④+⑤ |
作業半径 (m) |
4.5 |
5.0 |
6.0 |
7.0 |
8.0 |
9.0 |
10.0 |
11.0 |
12.26 |
― |
― |
定格総荷重 (t) |
0.78 |
0.65 |
0.51 |
0.42 |
0.37 |
0.33 |
0.30 |
0.27 |
0.26 |
― |
― |
使用ブーム ①+②+③+④+⑤+⑥ |
作業半径 (m) |
4.9 |
5.5 |
6.0 |
7.0 |
8.0 |
9.0 |
10.0 |
11.0 |
12.0 |
13.0 |
14.45 |
定格総荷重 (t) |
0.33 |
0.30 |
0.28 |
0.25 |
0.23 |
0.21 |
0.19 |
0.17 |
0.16 |
0.14 |
0.13 |
使用上の注意
- 定格総荷重表はクレーンを水平設置した時のクレーンの強度および安定度に基づいた性能で、負荷時のブームのたわみを含んだ実際の作業半径に基づいています。
- アウトリガの内、どれか1本でも最大張り出しではない場合は、最大張り出し以外の性能で作業してください。
- アウトリガの設置を誤ると転倒の恐れがあります。アウトリガは水平堅土上に最大張り出しで設置してください。
- ブーム①+②+③+④とは、ブーム④を
マークまで伸長させた状態です。
- ブーム③を少しでも伸ばした時は①+②+③、ブーム④を少しでも伸ばした時は①+②+③+④、ブーム側板の
マークがブーム③から少しでも離れた時は①+②+③+④+⑤の性能で作業してください。
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商品名 |
287690 |
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