オープンクリーンベンチKOACH(コーチ)

局所クリーン化に最適!

オープンクリーンベンチKOACH(コーチ)

清浄度 ISOクラス1 全換気時間105秒

オープンな空間にいつでもどこにでも清浄度ISOクラス1のスーパークリーン空間を形成

圧倒的に高い清浄度 ISOクラス1

  • 圧倒的に清浄度が高く、クリーン度の維持も楽。
  • 作業に強く内部が汚染されません。

局所クリーン化に最適 どこにでも移動・設置

  • キャスター付でどこにでも移動・設置し、局所クリーン化に最適です。
  • 研究室でも生産現場でも、設置場所を選ばない。
  • 天井に重量物がなく地震に強い。

建屋でなく設置機器のためコストが安い

  • 手間やコストのかかる工事はありません。
  • 設置にかかる期間が圧倒的に短い。
  • 消費電力も低い。

極めて短時間で目的清浄度を達成

  • スイッチを入れた105秒後には、そこにISOクラス1のスーパークリーンゾーンが出現します。

※全換気時間
クリーンルームの運用で大切なのは、一旦汚染されたものがどの位の時間で清浄度を回復するかです。
ここでは全領域が通常空気のコンタミで汚染されている状態から目標の清浄度になる時間を全換気時間と表現しています。
(全換気時間は平均値を記載しており、環境によって変動します。)

テーブル上のクリーン化に最適!囲いがないことで実現した高い作業性

送気マスク着用作業、安全第一でえらぶならバックアップ機能付!!

テーブル上の作業エリアをクリーン化したい場合に適しており、並び作業、対面作業も可能です。従来のクリーンベンチのように周りを囲う必要がないので作業性に優れています。

ゾーン内での作業や、周囲で人が移動することでクリーン度が大幅に下がることはありません

送気マスク着用作業、安全第一でえらぶならバックアップ機能付!!
外乱に強く、囲いがなくても清浄度を維持

オープンクリーンシステムのクリーン空間は作業に強く内部が汚染されません。換気装置(プッシュフード)から次々と送られてくる風はその密度勾配により外へ外へと押し出す力が働くため、少々の外乱に負けません。
そのため、コヒーレントな気流で微風速ながらタフなクリーン空間を形成し、囲いがなくても清浄度が維持されます。

ゾーン内での作業や、周囲で人が移動することでクリーン度が大幅に下がることはありません

どこにでもクリーン空間を形成できるので、研究開発、製造、検査のさまざまな場面で活用できる

一般的なクリーンベンチと比べた外乱への強さをはじめ、作業性の高さなどから、
多くの企業や信頼性のあるデータを求める研究機関が採用しています。

活用場面 導入目的
研究開発 分析・測定精度向上
製造 加工・形成・噴霧・塗布・組立工程の歩留り改善
調整工程のコンタミ混入防止
組立・洗浄工程の品質向上
検査 検査精度・品質向上
検査作業の生産性向上

クリーン空間形成の原理

基礎技術の一つはプッシュフードから吹き出されるプッシュ気流

プッシュフード

オープンクリーンシステム KOACHは、超極細繊維のエアフィルターと気流制御機構を搭載した換気装置であるプッシュフード、2台を対向させて設置します。

コヒーレントな気流

基礎技術の一つはプッシュフードから吹き出されるプッシュ気流です。この気流はフィルターを通過した清浄空気を同一ベクトル、つまり方向と風速がすべて同様に調整された微風速(0.2~0.5m/sec)の集合流です。

気流復元性
気流復元性

プッシュフードから吹き出される気流の特性

  • コヒーレント性(拡散しない性質)が高い。
  • エアロゾルの捕捉搬送力が高い
  • 障害物があっても、元の気流に戻りたがる気流復元性がある。
  • ゆらぎがないため肌にも感じにくく、測量などにも影響を与えない。

吹き出した気流が中央で衝突することで、完全なクリーン空間が形成

中央で起こる気流の流れ

対向させる2つのプッシュフードから送り出された2つの気流は中心でぶつかり、プッシュフード間ゾーンから外側に排出されるようになります。
プッシュフードから吹き出した気流が中央で衝突することで、完全なクリーン空間が形成されます。

中央で起こる気流の流れ
対向する中心点では互いの気流は水平進行方向に対して速度0となり、その分、直角方向に曲げられ外への排出力を持つことになります。中心に至るまでの部分は水平方向への速度が減速されていく分だけ徐々に外への排出力を強めていきます。

対向させた2つのプッシュフードから吹き出す気流を衝突させること(対向型気流)で難題を解決

コヒーレントな気流

通常、コヒーレントな気流であっても、周りが囲われていなければ吹き出し面から離れるにしたがって周囲の空気を誘引してしまい、徐々に清浄領域が狭まります。

コヒーレントな気流を衝突させる

対向型気流によって周囲の空気の誘引が抑制されるため、吹き出し面から離れた位置でもゾーン内の清浄度の低下はほとんど見られません。

高い洗浄度を実現する超高性能フィルター

HEPAフィルター並みの圧損でULPAフィルター並みの捕集性能超高性能フィルターFRENAを搭載

送気マスク着用作業、安全第一でえらぶならバックアップ機能付!!
エレクトロスピニングフィルターにエレクトレット(永久静電気)を組み合わせたフィルターユニット

HEPAフィルター並みの圧損でULPAフィルター並みの捕集性能の超極細繊維(ナノファイバー)のエアフィルター「FERENA(フェリナ)」を搭載しています。「FERENA」は、エレクトロスピニング(電解紡糸法)で作られます。エレクトロスピニングは、研究室レベルでは50年前に開発され、長らく製品化にチャレンジされてきましたが本格的な量産には至っていませんでした。興研はこの難関に挑み、工業化に成功し超極細繊維(ナノファイバー)エアフィルター「FERENA」は製品化されました。

フィルター拡大写真
(×10,000倍)

FERENA
FERENA

市販のULPAフィルター
市販のULPAフィルター

特徴1ナノファイバーの存在比率が高い

ベースとなるポリマーにポリビニルアルコール系樹脂(以下PVA系樹脂)を使用。一般的にPVA系樹脂で製造された繊維径は200~300nmが限界とされていますが、「FERENA」はナノファイバー(100nm以下の繊維)が高い比率で存在しています。

特徴2フィルターとして有効なランダム構造

乾式法でありながらランダム構造を形成し、繊維の交差部分は融着状態になっているため、フィルターとして非常に有効です。

特徴3耐水・耐油性に優れる

通常PVA系樹脂製は、耐水・耐油性に劣るとされていますが、特殊なフッ素系樹脂を複合化することで、耐水・耐油性にも優れています。

特徴4耐熱性に優れる

耐熱試験(温度:70℃、12時間)後も、フィルターとしての性能低下はほとんど見られません。

特徴5ボロンが出ない

ガラス繊維を全く使用しないので、ボロンの発生がありません。

FERENA-ZEの風量に対する圧力損失FERENA-ZEの風量別捕集効率(0.15μm)FERENA-ZEの粒径別捕集効率

仕様表

商品コード 231960
商品名 オープンクリーンシステム
メーカー 興研
メーカー名称 オープンクリーンベンチ KOACH(コーチ)
型式 KOACH C 900-F
清浄度 ISOクラス1
全換気時間 (秒)※1 105
本体外形寸法 (mm) W1,003×D340×H1,625
吹出開口面寸法 (mm) W900 × H700
清浄空間 (mm) 2,300以内(開口面間距離〉
重量 (kg) 約236(約118/台)
電源 (V) 単相100 50Hz/60Hz
定格消費電力 (W) ※2 720~1100(360~550×2台分)
フィルター 型式 FERENA-ZE
寸法 (mm) H610×W610×D65
定格風量 (m3/min) 12
圧力損失 (Pa) 初期:136/最終:280
捕集効率 (%)(0.15μm) 99.9998
質量 (kg) 約3.6
  • ※1 全領域が通常空気のコンタミで汚染されている状態から目標の清浄度になる時間。(平均値です。環境によって変動します)
  • ※2 フィルターの圧力損失によって変動します。

規格の比較表

  ISO14644-1 (JIS B 9920) 旧米国連邦規格 (FED-STD-209D)
清浄度クラス ISOクラス1 -
ISOクラス2 -
ISOクラス3 クラス1
ISOクラス4 クラス10
ISOクラス5 クラス100
ISOクラス6 クラス1,000
ISOクラス7 クラス10,000
ISOクラス8 クラス100,000
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