目違い合わせマグネット治具 マグプライ

目違い合わせマグネット治具 マグプライ

磁石とテコの原理を応用して、大型鋼板の目違い合わせを効率化

100倍早い!ハンマーとクサビを使った作業より、大型鋼板の目違い合わせに必要な作業時間を短縮

さらに、手元で作業がおこなえるうえ、残留磁力を抑えているため微細な位置調整もスムーズ

造船業などで大型鋼板溶接時、磁石とテコの原理を応用したレベリング工具です。
大型鋼板のレベル合わせが簡単におこなうことができます。
しかも、残留磁力を抑えており、微細な位置調整もスムーズにおこなえます。
鋼材の目違い合わせ作業に割いていた時間を大幅な削減に役立ちます。

マグプライを使った作業なら12秒ほど

  1. マグプライを鋼板に吸着

    低い側の鋼鈑に位置を決めて、マグネットTハンドルを押しながら時計回りに回転させて鋼板に吸着させる

  2. 目視しながらレベルを調整

    回転レバーをおろして目違い箇所を目視しながらレベルを調整

  3. 鋼板を溶接

    目違いが解消された鋼板のシーム箇所を溶接

  4. マグプライを鋼板から外す

    マグネットTハンドルを押しながら反時計回りに回転させて吸着
    解除し作業完了

ハンマーとクサビを使った作業なら20分は必要

  1. L字型の金具を溶接

    低い側の鋼板に位置を決めて、L字型の金具を溶接

  2. クサビを通してハンマーでたたいてレベル調整

    金具にクサビを通してハンマーでたたいてレベル調整

  3. シーム箇所を溶接

    目違いが解消された鋼板のシーム箇所を溶接

  4. クサビをハンマーでたたいて外す

    クサビをハンマーでたたいて金具から外す

  5. 金具をハンマーでたたいて鋼板から外す

    溶接した金具をハンマーでたたいて鋼板から外す

  6. 溶接跡をサンダーで削り、取り除く

    金具の溶接跡をサンダーで削り取り除いたら作業完了

目違い箇所をレベル調整

取り回しにくい鋼板の目違い合わせ作業の省力化と安全性向上を実現

鋼板は大型で取り回しが難しい重量物です。
鋼板を扱う作業者の負担を軽減し、安全な作業方法で目違い合わせをおこなえます。

使いやすさのポイントは優れた磁石

切れの良いON/OFF切替で作業が円滑

ONのときには強力な磁力で強い吸着力を発揮しますが、OFFのときは簡単・スムーズに切り離しができる画期的なマグネットを搭載。簡単レバー操作でスムーズな磁力のON、OFF切り替えができ、仕事の効率が上がります。

小型・軽量でありながら、非常に強い吸着力

強力ネオジム磁石を使用していまするので、小型・軽量でありながら、非常に強い吸着力です。薄板でも強力な吸着力を発揮します。

鉄粉がつかず作業環境がクリーンに

残留磁力を最小限に抑え、磁力OFFで鉄粉がスパッと落ちます。鉄粉の付着がないクリーンな作業が可能です。

作業者の安全・利便性を第一に考えた設計

持ち運びやすいコンパクトボディ。カラーは、作業場内で目立つ色です。

従来のマグネット工具は残留磁力により完全なOFFにならない

従来のマグネット工具は、1つのマグネットと2つの鉄製フレームで構成されています。この構造では、1つのマグネットを回転させてON/OFF切替をおこなっているため鉄製フレームの残留磁力により完全なOFFにはならず、マグネット工具表面には常に鉄粉が残る問題がありました。マグプライをはじめとするマグスイッチシリーズは鉄粉付着の問題を解消しています。

従来のマグネット工具

従来のマグネット工具はOFF時に残留磁力が発生

国際特許技術 「アクティブシャンティング」でつくられたマグネット治具 マグプライ

鋼材段差調整マグネット治具 マグプライは、マグスイッチ社製のマグネット工具類、マグスイッチシリーズの一つです。 米国マグスイッチ社は、円形の2層の永久磁石と磁場の方向性を高めるハウジング構造と磁性体の極性の位置を変化させ磁界をコントロールする技術で国際特許を取得しました。 マグネット工具の、磁力のオンからオフ、オフからオンへスムーズな切り替え、ワークへの強力な方向性をもつ磁場発生などが可能になりました。 この技術はマグスイッチだけです。 開発以来10年、いま全世界のものづくりの現場で、また自動車工業などの業務用の生産ラインで、広く使われています。

従来のマグネット工具はOFF時に残留磁力が発生

残留磁力を最小限に抑えながら、強力な吸着力と切れの良いON/OFF切替を実現!2層のマグネットと特殊ハウジング構造による
磁界コントロール

ワークの保持力の要素

磁場の大きさは極間の磁石幅、磁石サイズの体積に比例した潜在磁力で決まります。実際、保持力というのはワークに対して、磁性体が飽和状態をどこまで実現できるかの能力(飽和磁束密度)です。これは、マグネット自体の磁力、形状、極性の方向、マグネットを囲むハウジングの形状や、表面腐食度、両極の接触の度合い、対象物の組成、厚さに左右されます。

磁界をコントロールする国際特許技術「NS反転方式」

マグスイッチ社のコア特許技術は、2つのマグネットを重ねて、上部のマグネットを180度回転する構造を作り、2層のマグネットの極性を合わせることにより(同極)強力な磁界を発生させ、また180度回転させ、異なる極性を合わせることにより(異極)磁界を打ち消す構造を考案しました。 また、マグネットを囲むハウジングの1つの相対する辺を薄く、もう一つの相対する辺を厚くすることにより、外部に漏れる磁力を極限まで押え、磁力をハウジングの中に閉じ込めワークの方向に集中的に磁力を放出する磁界コントロールが可能になりました。

オン状態
上下マグネットが互いに極性が同じ方向に重なり、強い吸着力を発揮します。
オフ状態
上下マグネットの磁力方向が異なり互いに引き合い、小さな力で切れがよく着脱ができます。

マグスイッチのマグネット構造の側面からみた磁場解析図

2層のマグネットの極性を合わせ強力な磁力が発生し、ハウジング内で磁場を閉じ込め、ワーク方向に集中して磁場が発生しているのがわかる。ハウジングの外にはほとんど磁力は漏れていない。

仕様表

商品コード 234596
商品名 目違い合せ治具0.5t磁気式
メーカー マグスイッチ社(magswitch)
メーカー名称 マグプライ
型式 8100081
最大保持力 (kg[lbs])※ 500[1102.3]
最大飽和厚 (mm) 38.1
寸法 (mm) a 134
b 138
c 498
質量 (kg) 4.2

※ワーク仕様2インチ厚、米国スチール規格 SAE1018、表面粗度63ミクロンの場合

ワークの板厚に対する最大吸着力

ワークの板厚に対する最大吸着力のグラフ

寸法図

配管溶接用クランプ寸法図

使用上の注意

  • 80℃を越える環境では絶対に使用しないでください。磁力の低下を招く恐れがあります。
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