保温・保冷・断熱・消音工事においてグラスウールやロックウールなどの繊維系断熱材を留め付ける施工があります。
それらを専用の溶接ピンを後打ち溶接で効率良く固定するのがTW工法です。ATウェルダーはTW工法専用の溶接ピンを固定する専用の溶接機です。
取り扱いにあたり、溶接技能者の資格は必要ありません。

独自の形状の給電部「プラグ」の働きにより、一度にまとめて溶接が可能です。
単なる 「後打ち溶接」ではない早さを実現します。

2φピンにも使えるパワーを内蔵。
後打ちでありながら、ほぼ100%の確実な溶接力が得られます。失敗が少なく、コストの低減につながります。

独自の安全装置を内蔵し、感電などの危険の少ない設計。電源電圧の変動にも影響されません。
AC・DC両用に対応しているため、電源のない現場では専用充電池で利用が可能。
本体3.3kgの軽さ、かつ超小型･コンパクトなので移動もラクラクです。

ATガンとアースケーブルを 溶接機本体に接続します。
電源スイッチを入れ、充電確認ランプが「赤」から「緑」に 変わるのを確認します。

断熱材をセットする図断熱材をセットし、断熱材にピンを差し込みます。
(一度にまとめてセットできます)

アースクリップを導電性のある下地に接続します。
ATガンをワッシャー部に軽く押し付け、「カチッ」と軽い音がしたら溶接完了です。

超音波で塗装や錆を除去して溶接が可能。保温工事と巻付耐火工事の両方に使用できます。
裏面影響を抑える切り替えスイッチが付いており、カラー鉄板などの薄物にも使用できます。

仕様表

構成品

使用上の注意

• 揮発性の引火物や危険物の近くでは、火災や爆発の恐れがあるため溶接作業はおこなわないでください。
• 水掛かりのある場所では使用しないでください。
• 磁気の影響を受ける機器の近くでの使用は避けてください。
• 作業中は、保護眼鏡および保護手袋を着用してください。
• プラグおよびプラグFPが汚れた場合は、清掃をおこなってください。
• 下地にホコリなどの汚れが付着していると溶接不良の原因となります。溶接前に清掃してください。
• 下地が斜めになっている場所へ溶接するときに、ピン先端が滑ったり動いたりすると溶接不良を起こすことがありますのでご注意ください。
• 超音波は自動で発生します。(本体超音波スイッチON時)
• 保温・保冷工事に使用する際は、必ず付属のアダプターを利用してください。特に金網やALKなど導電性の材料が表面にある場合ショートを起こし危険です。ご注意ください。

販売品

ATピン(保温・保冷・断熱・消音工事用/絶縁座金付スポット鋲)

TWシステム専用の座金付絶縁ピンです。
ALKや亀甲金網などの上から施工できます。
TWシステムに合わせた特殊な先端形状を持ち、安定した溶接力を発揮します。
ATピン1梱包に専用プラグが1個付属しています。

FTピン(巻付耐火被膜工事用/座金付スポット鋲)

巻付耐火皮膜専用(保温工事には使用不可)のTWシステム座金付後打ちピンです。
TWシステムに合わせた特殊な先端形状を持ち、安定した溶接力を発揮します。