高周波バイブレーター スパイラルインナー
振動体の表面にスパイラル状(螺旋状)の凹溝が施され、左右の回転方向の切り替えが可能なコンクリート内部振動機です。近年コンクリート構造物の配筋設計が過密な傾向になり、コンクリートの打ち込みや締め固めが難しいという現場の声に応え開発されました。鉄筋が高密度に配置された狭あいな部位においても、コンクリートを密実に締め固めでき、施工性に優れています。

振動部表面はスパイラル状(螺旋状)の凹溝が設けられています。そのため、生コンクリートと振動部の接触面積が広く、物理的な噛み合いも加わって、振動エネルギーが効率良く伝播されます。


手元スイッチで内蔵モータの回転方向の切り替えがおこなえます。スパイラル状の凹凸と回転方向の組み合わせにより、振動の伝播特性が変化し、振動力の方向をコントロールすることが可能です。
スパイラル用手元スイッチ機構
振動体側 | ON | 正回転 |
---|---|---|
中立 | OFF | 停止 |
電源ケーブル側 | ON | 逆回転 |
※回転方向はプラグを差し込む方向でも変わります。
右回転時は上向き推進力で生コン投入時の山部の崩しや均しに効果があり、引き上げ時に気泡を上方へ排出させやすくする効果が期待されます。
右回転(引き上げ時)
左回転時は下向き推進力で鉄筋の隅々まで生コンを押し込み、遠方まで振動を伝播させる効果が期待されます。
左回転(挿入時)
鉄筋が密に配筋された狭あいな部位では、バイブレータが鉄筋の間に挟まる、いわゆる埋め殺しのトラブルが多くなります。モータの回転を切り替えることで振動体の動きが変化し引き抜きやすくなるので、トラブルを軽減できます。
打設中に振動部が鉄筋に引っかかってしまった場合は、左回転により振動部が浮き上がろうとする力を利用して回収しやすくなります。
(注) 振動部が幾重にも鉄筋に噛みこんでしまった場合は物理的にも引き抜けません。

振動体尖端は、ゴムヘッドです。打設時に型枠や鉄筋にバイブレータの尖端が接触することにより発生する打設時の騒音防止や、 型枠・鉄筋・タイルが尖端と接触する事により発生する破損等を防止できます。

プラグ部分の接触不良によるモータの焼損トラブルを減少させる為、開発されたEPプラグはスーパータフピンを採用しています。スーパータフピンは半永久的に弾性を保ちプラグ部分の接触不良を起こさせません。
振動バランスを調整し、手元振動が最も少なくなる設計がされています。 また、新型ホースが振動を若干吸収する事により手元振動が低減されています。
仕様表
商品コード | 221723 | 221771 |
---|---|---|
商品名 | インヘッダー40緩衝型スパイラル | インヘッダー50緩衝型スパイラル |
メーカー | エクセン(EXEN) | |
メーカー名称 | 建設工事用バイブレータ 高周波フレキ(インナーバイブレータ) スパイラルインナー | |
型式 | HBM40AXS-R | HBM50AXS-R |
外部ホースの長さ (m) | 6 | |
外部ホース径 (mm) | 33 | 36 |
出力 (W) | 250 | 400 |
電圧 (V) | 48 | 48 |
電流 (A) | 5.5 | 9.0 |
周波数 (Hz) | 200/240 | |
振動数 (Hz) | 200/240 | |
全長 (mm) | 6,517 | 6,562 |
振動部:径×長 (mm) | 43×355 | 52×400 |
質量 (kg) | 12 | 16 |
関連商品(高周波発電機)
商品コード | ― | 221240 | 221280 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
商品名 | 高周波発電機防音型 | 高周波発電機 | 高周波発電機50×3 | ||||
メーカー | 三笠産業 | エクセン(EXEN) | 三笠産業 | エクセン(EXEN) | エクセン(EXEN) | ||
型式 | FG-130S | HAG111MH | FG-200 | HAG121MF | HAG122MF | HAG134MH | |
出力 (kVA) | 1.25 | 1.15 | 1.9 | 2.0 | 2.2 | 3.4 | |
電圧 (V) | 48 | ||||||
電流 (A) | 15 | 13.8 | 22.9 | 24.0 | 26.5 | 40.9 | |
周波数 (Hz) | 240 | ||||||
エンジン出力 (PS) | 2.7 | 2.5 | 3.5 | 2.9 | 3.2/2.2 | 4.8 | |
出力コンセント数 | 2 | 3 | |||||
外形寸法 (mm) | 長 | 390 | 430 | 475 | 530 | 539 | 539 |
高 | 280 | 285 | 370 | 400 | 520 | 439 | |
幅 | 390 | 390 | 430 | 469 | 439 | 460 | |
重量 (kg) | 23 | 24 | 27 | 32 | 33 | 38 |
関連商品(高周波インバーター、高周波用分電盤、コードリール、無線配電箱、中間コード)
商品コード | 商品名 | 備考 |
---|---|---|
221100 | 高周波インバーター | ― |
221130 | 高周波インバーター200 | ― |
221101 | 高周波インバーター警告機能付 | ― |
221340 | 高周波分電盤 | ― |
221310 | 高周波用コードリール | ― |
221320 | 高周波用リモコン(無線配電箱) | ― |
221350 | 高周波中間コード20m | 長20m×径5.5mm2 |
221360 | 高周波中間コード30m | 長30m×径8.0mm2 |
振動方向の確認は手で直接おこなえます。確認する方法は図のように振動体を軽く右手で保持し、人指し指が右に動けば“右回転”、左に動けば“左回転”となります。また床面で確認する場合は振動している尖端を床につけると、左、又は右側に振動体が移動します。右に移動すれば右回転、左に移動すれば左回転です。


コードリール・中間コードを延長した場合のインヘッダー使用台数
コードリールまたは中間コードでコードを延長して使用する場合は、1本を基本としてください。
複数の延長は、インヘッダーが焼損する原因になります。止むを得ず複数の延長をする場合は、次のことを守ってください。
― | 30φ | 40φ | 50φ | 60φ |
---|---|---|---|---|
30m延長の場合 | 3本まで | 2本まで | ||
60m延長の場合 | 2本まで | 1本まで | 不可 | |
90m延長の場合 | 2本まで | 1本まで | 不可 | |
120m延長の場合 | 1本まで | 不可 |
※上記の台数以上使用すると、電圧が下がりモーターが焼損する原因になります。無理な使用はしないでください。