pH中和処理装置(炭酸ガス方式)
アルカリ性排水をそのまま河川などの公共用水域に放流する場合、直接または間接的に環境へ悪影響を及ぼさないように、中和処理をおこないpH値を一定基準内に保つように各種法令で定められています。
建設土木工事現場や各種産業工場で発生するアルカリ性排水は中和処理をして排水することが必要です。
アルカリ性排水を炭酸ガスにより、自動制御でpH(水素イオン濃度)中和処理をおこなう装置です。
建設土木工事現場や、各種産業工場で発生する、アルカリ性排水のpHを排水基準内に中和調整します。
環境に配慮した排水処理がおこなえます。
中和方式は炭酸ガス方式です。
炭酸ガス式は中和反応の時間が早く、万が一、過剰注入しても処理水pH値の異常低下が起こらず、厳格な制御が要りません。
希硫酸方式に比べ運転操作、維持管理が簡単です。
pH記録計を装備し、炭酸ガス注入量は自動補正されます。複雑な試運転調整が不要で手間がかかりません。
pHの制御方法は槽内のpH電極でpH値を測定し、その値が設定値よりも高ければ、炭酸ガスの注入電磁弁を開け、設定値以下になると閉じるON-OFF制御方式です。
電源が単相100Vなので、煩雑な電源引き込み作業が不要です。
アルカリ性排水の撹拌は吸引撹拌ノズル、吸引撹拌ポンプの特殊エジェクター効果により、原水を自吸しながらおこない、従来の原水ポンプおよび撹拌機がないシンプルな構造です。
台車にコンパクトに収まっているため、現場内での移動が容易です。
移動に便利な折りたたみ式ハンドル付。
- コンクリート構造体の耐震補強工事で発生する排水処理
- 高架橋工事で生じる工事排水の処理
- マンホール等のコンクリート構造物打設後のブルージング水処理
- 小口径推進工事や光通信ケーブル埋設工事の排水処理
- 産業工場のボイラーブロー排水
使用事例1 モルタル洗浄水のpH処理
公共施設建築現場で、環境への配慮を目指したISO14001の一環としておもにモルタル洗浄水のpH処理に使用。
ノッチタンクの上澄水を自吸しながら処理ができる点や、手軽に100V電源で運転できて便利です。
使用事例2 生コン製品工場のゲリラ豪雨対策
生コン製品製造工場において、従来、場内で使用された水のpH処理は処理設備でおこなっていました。
しかし、近年ゲリラ豪雨頻発し、一時的に処理水量が増えることがありました。
TPC-0103Gを一時的なpH中和処理に使用。
コンパクトな設計で、複雑な試運転調整が要らず操作が簡単なため、扱いやすく臨時対応に役立ちました。
使用事例3 マンション建設現場の洗い水やはつり後の廃水
生コンクリートを大量に使用するマンションの建設現場では、洗い水やはつり後に発生する廃水のpH濃度が11 - 12.5程度の強アルカリ性となることが多くあります。
強アルカリ状態でそのまま河川に放流することは禁止されているため、放流しても良い程度のpH濃度にまで中和し、法令に基づいた排水に使用しています。
使用事例4 ポンプ機場の新築工事現場
ポンプ機場の地下2Fに雨水排水が溜まりますが、pH濃度が高く直接河川に排水できないためpH中和装置を使用。
地下2Fに溜まった雨水をポンプアップし、2m3のタンクに一旦溜めて、中和処理する流れとしました。
夏季は、炭酸ガスボンベに、直射日光が当たらないように、簡易の日よけを足場で組み立て対策しています。
吸引撹拌ノズル、吸引撹拌ポンプで中和槽に吸引されたアルカリ性排水を中和処理したのち、pH値を測定・記録し放流します。
密閉された中和槽内と鶴見製作所独自の混合撹拌機(エジェクタ)の組み合わせにより、炭酸ガスをムダなく使用して効率よく経済的に中和処理します。
半密閉状態にある中和槽上部の炭酸ガス未反応分は、原水ポンプの吐き出し圧と混合撹拌機によるジェットミキシング効果、さらに混合撹拌機吸気部に生じる負圧により再度反応を促進し、反応効率を上げて処理をおこなうことが可能です。
アルカリ性排水は放流水pH値は自動連続記録が可能です。構造がシンプルかつ堅牢で、操作と維持管理が容易です。
コンパクトでユニット化されているため、狭所での設置、移動が容易です。
- 土木建築工事(シールド工事、トンネル工事、基礎工事など)で発生する排水のpH処理
- 各種産業工場(化学薬品工場、食品工場、染色工場、半導体工場など)から排水される廃液のpH処理
- 環境・公共施設(病院・学校・ゴミ焼却
- 食品工場など)から排水される廃液のpH処理
- 生コン工場、コンクリート二次製品工場、砕石工場など排水のpH処理
使用事例 建築土木工事現場
建設土木工事現場の廃水処理の環境保全対策として。
混合撹拌機による効率的な処理でランニングコストが経済的です。
原水ポンプにより混合撹拌機(エジェクタ)を通過させて中和槽に圧送、中和処理後、記録槽にてpH値を測定・記録し放流します。
仕様表
商品コード | 173000 | 173003 | 173002 | 173020 | |
---|---|---|---|---|---|
商品名 | PH自動制御100V炭酸 | PH自動制御 3~6m3100V50Hz |
PH自動制御 3~6m3100V60Hz |
PH自動制御装置 CO2式 |
|
メーカー | 鶴見製作所(ツルミポンプ) | ||||
メーカー名称 | 小型pH中和処理装置 | pH中和処理装置 (炭酸ガス仕様) |
|||
型式 | TCP-0103G | TPC-0306G | TPC-0615G2 | ||
中和方式 | 炭酸ガス中和方式 | ||||
制御方式 | ON-OFF制御 | ||||
原水pH値 | 8~11 | ||||
処理水pH値 | 7.0±1.0 | ||||
処理能力 (m3/h) ※1 | 1~3 | 3~6 | 6~15 | ||
吸い込み揚程(m) | 最大5 | 最大4 | ― | ||
主要機器 | ポンプ |
吸引撹拌ポンプ 400W1台 |
吸引撹拌ポンプ400W2台 | 原水ポンプ1.5kW KTY2-15 |
|
pH指示計 | 上・下限接点付 | 装備 | |||
pH記録計 | 1ペン式 | 装備 | |||
pH電極 | ガラス電極内蔵浸漬型ホルダ | ||||
炭酸ガス圧力調整器 (W) | 190 | 600 | |||
炭酸ガス注入電磁弁 | 装備 | ||||
炭酸ガス集合装置 | ― | 4本立て(装置一体型) | |||
中和槽 (m3) | ― | 0.46 | |||
記録槽 (m3) | ― | 0.03 | |||
配管口径 | 原水吸引口 | 25Aホース口 | 32Aホース口 | JIS10Kフランジ | |
処理水出口 | 50Aホース口(自然放流) | 80Aホース口(自然放流) | JIS10Kフランジ | ||
必要電源 (V) | 単相100 | 三相200 | |||
周波数 (Hz) | 50/60 | 50 | 60 | ― | |
寸法:W×H×D (mm) | 700×800×925 | 720×1,010×1,090 | 800×1,550×1,470 | ||
質量 (kg) ※2 |
乾燥時 | 110 | 175 | 380 | |
運転時 | 180 | 約325 | ― | ||
付属品 | 原水吸引ストレーナ(25A)、 ボンベ固定用チェーン、 炭酸ガス高圧ホース(2m)、 ボンベ開閉ハンドル |
原水吸引ストレーナ(32A)、 ボンベ固定用チェーン×2、 炭酸ガス高圧ホース(2m)×2、 ボンベ開閉ハンドル |
フロート |
- ※1 処理能力は原水水質により増減があります。
- ※2 本体単体の質量です。
寸法図
TCP-0103G ※()内寸法は参考値です
TPC-0306G ※()内寸法は参考値です
TPC-0615G2
関連商品
商品コード | 商品名 |
---|---|
172940 | ノッチ/水タンク1m3 |
172950 | ノッチ/水タンク2m3 |
172960 | ノッチ/水タンク3m3 |
172980 | ノッチ/水タンク5m3 |
172990 | ノッチ/水タンク10m3 |
お客様準備品
準備品 |
---|
液化炭酸ガス |
販売品
商品コード | 商品名 | 仕様 | 適応機種 |
---|---|---|---|
544400 | PH用記録紙/感熱ロール紙 | 9.5m | TCP-0103G |
544401 | PH用記録紙/折りたたみ普通紙 | 16m | TPC-0306G、TPC-0615G2 |
544411 | PH用ペン先/普通紙用 | ― | |
590300 | PH KCL溶液 | 500ml | TCP-0103G、TPC-0306G、TPC-0615G2 |
590342 | PH 校正液/ph7 | 500ml | |
590340 | PH 校正液/ph4 | 500ml | |
590380 | PH 電極棒 | ― | |
511300 | サクションホース2インチ | ― | TCP-0103G |
511400 | サクションバンド2インチ | ― | |
511310 | サクションホース3インチ | ― | TPC-0306G |
511410 | サクションバンド3インチ | ― | |
511320 | サクションホース4インチ | ― | TPC-0615G2 |
511420 | サクションバンド4インチ | ― |
使用上の注意
- サイホン管付ボンベ使用不可