タイヤローラー(10t)
走行は油圧駆動方式のHST。乗用車と同じようにアクセルペダルの操作で、滑らかな加速、減速走行ができます。
運転席から車両端部より前後1mの地点で高さ1m以下を目視確認できます。運転席からタイヤ周辺を視認でき、作業者や障害物を確認することができます。
※ 欧州視界基準とは安全に対して先進的な考え方を持つ欧州での保険に関する基準です。
作業ブレーキ、走行ブレーキ、駐車ブレーキ、それぞれ独立した構造の3系統ブレーキシステムにより、安全性を確保しています。エンジン停止時には、駐車ブレーキが自動的に作動し、アクセルペダルを踏んでも走行しない安全システムを装備しています。
エンジンは駐車ブレーキ作動および前後進レバーがニュートラル(N:中立)位置でのみ始動します。
前後進レバー固定を解除しないと、前後進レバーが操作できない機構で、誤操作を防ぎます。(前後進レバーロック) 揚水時は、前後進レバーを固定してください。
掲載機種は、2011年基準のオフロード法(特定特殊自動車排出ガス規制等に関する法律)に適合した機種もございます。
各機種により対応基準が異なりますので、仕様表にてご確認ください。
国土交通省が指定した「超低騒音型建設機械」、または「低騒音型建設機械」に該当します。
作業時の周囲環境にも万全の配慮。
各機種により対応基準が異なりますので、仕様表にてご確認ください。
従来鋼鉄製であった散水タンクが樹脂製になり、錆の発生による散水ノズルの詰まりを防止し、作業の中断を回避します。
後輪に装備した2つの油圧モータによってダイレクト駆動をおこないます。これにより、レーンチェンジや曲線部施工時のアスファルト混合物の押出し、引きずりおよびローラマークなどを最小限に抑えることができます。また、施工中の作業ブレーキは静油圧ブレーキで、スムーズな停止(発進)をおこなうことができ、ローラマークなどを抑制することができます。
タイヤ表面に対して、散水・液剤の噴霧角度が常に一定となる構造のため、タイヤ表面に均一に噴霧できます。これにより噴霧不良によるタイヤへの付着を抑えることができます。また、前後の液剤パイプやノズルにストップバルブを装備することで、液剤の後垂れを防止します。
他車給水、路面散水、揚水用の水ポンプは油圧駆動方式です。施工中の他車給水や路盤の含水比調整に利用できます。また、揚水ポンプの呼び水給水用に電動ポンプを利用でき、作業効率UPに寄与します。
揚水ホースの収納はTZ701-1は上蓋式、TZ703は地上から安全に取り出すことができる車両側面(高さ1,050mm)です。
後部タイヤの上部カバーを開けることで、タイヤ周辺を視認でき、作業者や障害物を確認することができます。また、タイヤ表面に付着したアスファルト混合物やタイヤ噴霧状況を容易に確認することができます。
ECOモードを搭載しており、アクセルレバーおよびアクセルペダル操作にて、燃費が抑えられるエンジン回転数になるとエコランプが点灯します。ECOモードでの燃費はフルスロットル時との比較で最大34%向上する結果を得ています。
また、ECOモードでは騒音値を超低騒音基準値より 8dB抑え*、住宅街および夜間の施工が、更に有利になります。
*(酒井重工業、社内試験実測値)
連続運転可能時間 | 騒音値 | |||
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フルスロットル | 12 | 超低騒音基準 | ||
ECOモード | 19 | 超低騒音基準より8dB低減 |
マフラー一体型 DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルタ)を装備し、道路運送車両の保安基準平成 24 年排出ガス規制に対応、特定特殊自動車排出ガス 2011年基準適合しています。
DPFのススの堆積量はDPFメータで確認できます。
- 自動再生ランプ(緑):自動再生中に点灯します。
- 手動再生要求ランプ(橙):手動再生が必要なときに点灯します。
- 手動再生スイッチ:手動再生をおこなうときに押します。
運転者および機械周辺作業者の聴覚を確保し、安全性や効率の向上に貢献します。
夜間工事、住宅街、学校、病院周辺などへの配慮に適しています。
車速に応じて適量の水を散水できます。タイヤ表面へのアスファルトなどの付着を防ぎ、転圧作業性を向上しています。
液剤タンクはアスファルト付着防止用でスムーズな転圧作業が可能となっています。
タイヤ1回転分の液剤を噴霧制御する機能を装備。液剤のまき過ぎを防止し、転圧品質・転圧作業性を向上しています。
超音波式に比べ、信頼性の高い赤外線を利用した安全補助装置です。検知エリア内に人や障害物が入ると回転灯※が作動し、さらに内側に入るとブザー音で作業員に危険を知らせます。
※公道走行時は取り外してください。
電気式パーキングロッブレーキスイッチを「OFF」にしないと走行できない構造で誤操作を防ぎます。
キャノピは折りたたみの際の作業性、安全性に配慮し、簡単に折りたためるガスダンパでのアシスト機構で、取っ手を装備しています。
ステアリングノブにより、スピーディなハンドル操作が可能です。また、転圧作業がしやすよう、ハンドル回りに前後進切替えレバーや散水スイッチが配置されています。
特に頻繁に操作する前後進切替えレバーをフィンガータッチにすることで軽快な前後進が可能となっています。
運転席前のモニタにはいたずらや劣化を防止するモニタカバーを装備。駐機時のいたずらを防止するとともに、紫外線やほこりなどからモニタ・スイッチ類を保護します。モニタカバーは施錠が可能です。
散水ポンプは詰まりにくいインペラ式ポンプです。ポンプの空回しをしなくても水抜きが可能で、地上から水抜き作業が簡単にできます。
万一タイヤ散水ポンプが故障しても、バルブ切替えのみで吸散水ポンプからタイヤ散水が可能です。
仕様表
商品コード | 171441 | 171442 | |||
---|---|---|---|---|---|
商品名 | 10tタイヤローラー 3次排対策機 |
10tタイヤローラー4次排暫定対策機 | |||
メーカー | 酒井重工業 | 酒井重工業 | 日立建機 | ||
メーカー名称 | タイヤローラ | タイヤローラ | タイヤローラ | ||
型式 | TZ701-1 | TZ703 | ZC220P-5 | ||
重量 (kg) |
運転質量 | 13,000 | 12,600 | 12,905 | |
機械質量 | 9,100 | 9100 | 8,950 | ||
前軸質量 ※ | 5,570 | 5,390 | 5,605 | ||
後軸質量 ※ | 7,430 | 7,210 | 7,300 | ||
水バラスト質量 | 3,900 | 3,500 | 3,900 | ||
性能 | 速度段 (段) | 2 | 2 | 2 | |
作業速度 (Lo/Hi) (km/h) | 0-12/0-24 | 0-12/0-24 | 0-10/0-24 | ||
登坂能力 (%[ °]) | 42[23] | 42[23] | 47[25] | ||
最小回転半径(外輪基準) (m) | 6.3 | 6.3 | 6.2 | ||
機体 寸法 (mm) |
全長 | A | 4,985 | 4,985 | 5,110 |
全幅 | B | 2,275 | 2,275 | 2,275 | |
全高 [キャノピ折りたたみ時] |
C[D] | 2,905[2,360] | 2,905[2,360] | 2,900[2,360] | |
軸距 | E | 3,850 | 3,850 | 3,850 | |
締め固め幅 | F | 2,275 | 2,275 | 2,275 | |
前後輪オーバーラップ | 55 | 55 | 55 | ||
最低地上高 [※] | G | 235[190] | 235[170] | 220[215] | |
カーブクリアランス | ∞ | ∞ | ― | ||
サイドクリアランス | 0 | 0 | ― | ||
機関 | 定格出力 (kW/min-1[PS/rpm]) |
73.0/2,000 [99.3/2,000] |
69.2/2,200 [95.4/2,200] |
69.2/2,200 [94.1/2,200] |
|
排気量 (cc) | 2,999 | 3,769 | 3,769 | ||
伝動 装置 |
変速機 | 静油圧変速機 | |||
駆動方式 | 静油圧式 | 静油圧式 | プロペラシャフト式 | ||
駆動輪 | 後輪 | 後輪 | ― | ||
終減速機 | ― | ― | 傘歯車式・ 遊星歯車式減速機 |
||
車輪 装置 |
タイヤサイズ | 14/70-20-12PR(OR) | |||
タイヤ本数:前/後 (本) | 3/4 | 3/4 | 3/4 | ||
支持方式 | 前軸 | ― | ― | 車軸揺動式 | |
後軸 | ― | ― | 車軸固定式 | ||
制動 装置 |
作業ブレーキ(通常時) | 静油圧(HST)ブレーキ/前後進レバー | 全油圧式密閉湿式 ディスク型 |
||
走行ブレーキ(緊急時) | 内部拡張式ブレーキ / ブレーキペダル | HSTブレーキ | |||
駐車ブレーキ(駐車時) | スプリング式 湿式ディスク型 (ネガティブ作動) |
機械式湿式多板式ブレーキ / パネルボタン |
スプリング式 湿式ディスク型 (ネガティブ作動) |
||
操向 装置 |
形式 | 油圧式 | |||
操舵角 / 揺動角 (±°) | 43/5.0 | 43/5.0 | ― | ||
散水装置 | ― | ― | 電動水ポンプ (インペラ式) |
||
燃料タンク容量 (L) | 91 | 91 | 105 | ||
散水タンク容量 (L) | 3,900 | 3,500 | 3,900 | ||
液剤タンク容量 (L) | 19 | 19 | 28 | ||
低騒音指定状況 | 低 | 超低 | |||
排ガス指定状況 | オフロード(2006年基準) | オフロード(2011年基準) |
商品コード | 171443 | 171444 | ||
---|---|---|---|---|
商品名 | 10tタイヤローラー 4次排暫定対策機土木 |
10tタイヤローラー 緊急ブレーキ付/4次排舗装 |
||
メーカー | 酒井重工業 | |||
メーカー名称 | タイヤローラ | 緊急ブレーキ装置(後進用) 搭載タイヤローラ |
||
型式 | TZ703 | TZ704 Guardman | ||
重量 (kg) |
運転質量 | 12,600 | 12,630 | |
機械質量 | 9,100 | 9,130 | ||
前軸質量 ※ | 5,390 | ― | ||
後軸質量 ※ | 7,210 | ― | ||
水バラスト質量 | ― | ― | ||
性能 | 速度段 (段) | 2 | ― | |
作業速度 (Lo/Hi) (km/h) | 0-12/0-24 | 0-12/0-24 | ||
登坂能力 (%[ °]) | 42[23] | ― | ||
最小回転半径(外輪基準) (m) | 6.3 | ― | ||
機体 寸法 (mm) |
全長 | A | 4,985 | 4,985 |
全幅 | B | 2,275 | 2,275 | |
全高 [キャノピ折りたたみ時] |
C[D] | 2,905[2,360] | 2,905 | |
軸距 | E | 3,850 | ― | |
締め固め幅 | F | 2,275 | 2,275 | |
前後輪オーバーラップ | 55 | ― | ||
最低地上高 [※] | G | 235 | ― | |
カーブクリアランス | ∞ | ― | ||
サイドクリアランス | 0 | ― | ||
機関 | 定格出力 (kW/min-1[PS/rpm]) |
69.2(95.4)/2,200 | 54.6(74.2)/2,200 | |
排気量 (cc) | 3,769 | ― | ||
伝動 装置 |
変速機 | 静油圧変速機 | ― | |
駆動方式 | 静油圧式 | ― | ||
駆動輪 | 後輪 | ― | ||
終減速機 | ― | ― | ||
車輪 装置 |
タイヤサイズ | 14/70-20-12PR(OR) | ― | |
タイヤ本数:前/後 (本) | 3/4 | ― | ||
支持方式 | 前軸 | ― | ― | |
後軸 | ― | ― | ||
制動 装置 |
作業ブレーキ(通常時) | 静油圧(HST)ブレーキ/前後進レバー | ― | |
走行ブレーキ(緊急時) | 内部拡張式ブレーキ / ブレーキペダル | ― | ||
駐車ブレーキ(駐車時) | 機械式湿式多板式ブレーキ /パネルボタン |
― | ||
操向 装置 |
形式 | 油圧式 | ― | |
操舵角 / 揺動角 (±°) | 43/5.0 | ― | ||
散水装置 | ― | ― | ||
燃料タンク容量 (L) | 91 | ― | ||
散水タンク容量 (L) | 3,500 | 3,500 | ||
液剤タンク容量 (L) | 19 | ― | ||
NETIS登録番号 | - | HK-180024-VE | ||
低騒音指定状況 | 超低 | 超低 | ||
排ガス指定状況 | オフロード(2011年基準) | オフロード(2014年基準) |
※ 運転質量時
寸法図

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商品コード | 商品名 | |
---|---|---|
200056 | 10tタイヤローラー舗装用巻込まれ防止柵 |