バッテリー再生メカニズム

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鉛バッテリーの劣化

鉛バッテリーは、放電時に回路がつながると、内部の鉛イオンと硫酸イオンが結合します。
更に時間が経過すると電気的な中和が進んで、硫酸鉛となって結晶化し、極板に付着します。
硫酸鉛は電気を通さないので、極板上の電解物質が少なくなり、バッテリー能力低下という現象としてあらわれます。

バッテリー能力低下の過程

バッテリーの結晶化 および 再生過程の変化

硫酸鉛バッテリー劣化と再生過程における結晶状態 観察

安定した結晶の状態から、イオン結合状態に復元

MSE型非常用バッテリー放電試験結果

都内A社様 非常照明賞蓄電池 MSE-300
300Ah52セル10時間率バッテリー
製造年月:2011年11月
再生実態:2018年10月(6年7ヶ月経過)

バッテリーの容量は、完全充電されたバッテリーの端子電圧が所定の放電終止電圧になるまで放電する間に取り出すことの出来る電気量で決まります。
対象バッテリーは定格容量が10時間率で300Ah。
300Ah÷10h=30Aを10時間取り出せるということです。残存容量は電圧が1.8Vに降下するまでの時間で見ます。

再生処理前
600分に満たないセルが多数
再生処理後
すべてのセルが600分以上

非常用バッテリー 再生処理前後の容量比較グラフ

再生前の蓄電池容量は定格容量の80.4%でしたが、再生処理を施した後の容量は、定格容量に対し平均107.8%まで回復しました。グラフのとおり、24セルのいずれも高い水準で回復できていることが確認できました。

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