トンネルの維持・補修などの軽作業の効率化に貢献する、ブーム式高所作業車です。
垂直・水平面移動が自在におこなえるブームで広い作業範囲を容易にアプローチ。
さらに、ローラージャッキ付で移動と作業を効率化。
スムーズなトンネル内作業を実現します。
トンネル作業だけでなく、信号、標識などの工事作業にもご活用いただけます。
垂直方向および横・縦・斜めの水平面の移動が、それぞれの専用レバー1つで操作できる装置です。
プラットフォームおよび旋回体は、360°全旋回の旋回機構により作業対象物へのアプローチが容易におこなえます。
トンネル壁面や建造物に沿った連続作業、高架橋下の平面移動などで作業効率を高めます。
標準的なバケット車で作業する場合は、ブームやジャッキを格納して移動する必要がありますが、ローラージャッキによりプラットフォームが上昇したまま移動が可能です。
作業姿勢のままで移動できるため連続作業が可能となり、街路灯の点検・交換やトンネル内での作業など、長く続く現場での移動を伴う作業が効率的におこなえます。
切り替え式ジャッキにより、走行作業と定置作業のモード選択が可能です。
走行作業と定置作業時の広い作業範囲を両立。作業現場や必要な作業範囲に合わせてお選びいただけます。
旋回台はシャーシキャビンの後部に設け、ブームを後方にレイアウト。
また、プラットフォームをフレーム上にレイアウトすることにより車両全高を低く抑え、かつ低い作業姿勢から少ないブーム移動量で低い場所からの高所作業が可能です。
トンネル側壁などの道路メンテナンス作業が可能となります。
側方通過車両との接触・衝突事故を防ぐための装置です。プラットフォームがアウトリガー張出幅より外に飛び出す動作を規制します。
アウトリガーの張幅を最小~最大4段階に検出し、前後左右独立の張幅および積載荷重に応じた作業範囲を確保。
危険側(転倒側)へのブーム作動を自動停止して車両の転倒を防止すると共に、押し付けなどでの装置の破損も未然に防ぎます。
また、負荷率表示器により作業状態における負荷割合(余裕)も判断できます。
ジャッキ非接地時には、ブーム操作を規制し、ジャッキの張り忘れによる車両の転倒を防止します。
ブームがブームレストより上がった状態で間違ってジャッキ操作がされても、ジャッキ作動はせず車両の転倒を防止します。
また、プラットフォームが車幅よりはみ出したままでの接触・衝突事故防止のためにプラットフォームが格納位置に無い場合のジャッキ操作も制限します。
ブーム伸縮量、作業半径に応じ、またプラットフォームの積載荷重に応じて、ブームの作動速度を自動的に変化され、オペレーターの安全を確保します。
ブームまたはプラットフォームがシャーシキャビンまたはジャッキに近づくと、ブームの起伏・旋回を自動的に停止させ破損を防止します。また、プラットフォームがブームに近づくとプラットフォームの旋回またはブームの起伏を自動的に停止させ破損を防止します。
ローラージャッキ使用時のブーム作動領域を拡大させるため、プラットフォームの旋回操作を制限します。
(対応機種:TZ10C1RR)
ローラージャッキ使用時、許容路面傾斜角を越えた場合に警報および警告表示をします。
(対応機種:TZ10C1RR)
上下部操作装置部の自動格納スイッチを操作することで、プラットフォームの旋回およびブームの起伏・伸縮・旋回の各格納操作を自動でおこなうことができプラットフォームおよびブーム格納時の煩わしさを軽減しました。
外部電源利用により上部操作装置部から100V電源が取り出せます。
エンジン回転がブーム操作レバーを入れると、ブーム作動の必要流量に応じて自動的に上がり、ブーム作動速度切り替えができます。
上下部操作装置部にあるスピーカより、作業者の誤操作や車両の状態(各種規制など)を音声で通知します。
音量スイッチにより自由に音量の設定もできます。
走行作業中に、プラットフォーム上の作業者と運転手とが意思疎通がおこなえます。
合図スイッチを押している間、キャプ内と上部操作装置部にある走行表示灯が点灯し、走行ブザーが鳴ります。
上部操作装置、下部操作装置に照明灯を装備。
TZ10C1RRはアウトリガー操作装置にも装備しています。夜間も明るく安心・安全に作業が可能です。
- トンネル内の照明取り付け
- トンネル内の内装板の清掃・補修
- 信号、標識など道路構造物の点検
必要資格
- 高所作業車の運転の業務に係る特別教育 (作業床の高さが10m未満のもの)
- 高所作業車運転技能講習(作業床の高さが10m以上)
(道路上を走行させる運転に関しては、別途公道走行免許が必要です。)
上記資格はレント教習センターにて取得可能です。
仕様表
商品コード |
121440 |
121441 |
商品名 |
トンネル作業車9.9m |
トンネル作業車12m |
メーカー |
アイチコーポレーション |
メーカー名称 |
ローラー付き重荷重型高所作業車スカイマスター |
型式 |
TZ10C1RR |
TZ12A |
作業床 |
最大積載荷重 (kg) |
1,000 |
最大地上高 (m) |
9.8 |
12.0 |
最大作業 半径 (m) |
走行時 |
100kg積載時 |
4.1 |
― |
1,000kg積載時 |
1.5 |
― |
定置時 |
100kg積載時 |
7.3 |
― |
1,000kg積載時 |
5.1 |
5.7 |
内側寸法 (m) |
幅 |
1.77 |
1.69 |
奥行 |
2.50 |
3.0 |
高 |
1.02 |
1.01 |
外側寸法 (m) |
幅 |
1.77 |
― |
奥行 |
2.50 |
― |
高 |
1.02 |
― |
旋回角度 (度) |
360(全旋回) |
旋回速度 (rpm) |
1.0 |
ブーム |
型式 |
3段同時伸縮方式 |
― |
ブーム長さ (m) |
2.905~6.805 |
3.685~8.995 |
伸縮ストローク (m) |
4 |
5.31 |
起伏角度 (度) |
-15~73 |
-15~79 |
起伏速度 (s) |
上昇 |
40 |
下降 |
45 |
伸縮速度 (s) |
伸 |
25 |
30 |
縮 |
25 |
30 |
旋回台 |
旋回角度 |
360(全旋回) |
旋回速度 (rpm) |
1.0 |
ジャッキ |
張出幅 (m) |
1.71~3.45 |
1.71~3.45 |
ストローク (m) |
0.87 |
ジャッキ ストローク (m) |
フロント |
0.545 |
0.365 |
リア |
0.445 |
0.365 |
最大ジャッキ反力 (kg) |
5,000 |
― |
安全装置 |
車幅飛び出し防止装置、油圧系安全装置(油圧安全弁・ジャッキ伸縮安全装置・ブーム起伏安全装置・作業床平衡安全装置)、ブーム・作業床干渉防止装置、ブーム・キャビン干渉防止装置、音声通知装置、ブームインターロック装置、アウトリガー張出検知式前後左右独立型作業範囲規制装置(AMCS)、ローラージャッキ対応前後左右独立型作業範囲規制装置(AMCS)、起伏・旋回速度規制装置、作動停止スイッチ、非常用ポンプ、レバーガード、フートペダル、アウトリガー飛び出し防止装置、走行速度警報装置、駐車ブレーキ警報装置 |
車幅飛び出し防止装置、油圧系安全装置(油圧安全弁・ジャッキ伸縮安全装置・ブーム起伏安全装置・ブーム伸縮安全装置・作業床平衡安全装置)、作業床干渉防止装置、ローラージャッキ対応型負荷防止装置ブーム、ブームキャビン干渉防止装置・音声通知装置、ブームインターロック装置、ジャッキインターロック装置、起伏旋回速度規制装置、車幅飛出し防止装置、停止スイッチ、非常用ポンプ、レバーガード・フートペダル |
その他装置 |
垂直・水平面移動装置、作業床自動格納装置、エンジン始動停止装置、オートアクセル、始業前点検装置、操作部照明、旋回レースカバー、100電源取出口(アース付)、ブーム部スイーパー、水準器、給油間違い防止ガード、標準ジャッキベース(2枚)、タイヤ輪止め |
垂直・水平面移動装置、作業床自動格納装置、エンジン始動・停止装置、オートアクセル、始業前点検装置、操作部照明、旋回レースカバー、100V電源取出口、ブーム部スイーパー、水準器、ジャッキベース、タイヤ輪止め |
架装シャシ |
― |
3.5tクラス |
車両寸法 (mm) |
長 |
5,250 |
6,420 |
幅 |
1,920 |
1,920 |
高 |
3,240 |
3,200 |
車両総重量 (kg) |
6,810 |
7,845 |
トランスミッション |
マニュアル |
運転免許 |
準中型免許 |
中型免許(8t限定) |
操作要件(高所) |
特別教育 |
技能講習 |
- ※ 掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。運転免許・操作要件は目安としてご覧ください。
TZ10C1RR作業範囲図
アウトリガ張り出し幅 最大
アウトリガ張り幅 中間2
アウトリガ張り出し幅 中間1
アウトリガ張り出し幅 最小(定置作業姿勢)
アウトリガ張り出し幅 最小(ローラー走行姿勢)
TZ-12A作業範囲図
アウトリガ張り出し幅 最大
アウトリガ張り幅 中間2
アウトリガ張り出し幅 中間1
アウトリガ張り出し幅 最小(定置作業姿勢)
アウトリガ張り出し幅 最小(ローラー走行姿勢)
作業範囲図に関して
- 作業範囲図はブームのたわみは考慮されておりません。
- アウトリガの張り出し量およびブームの旋回角度に応じて作業範囲は変化します。
- シャーシキャビンやアウトリガなどと、ブームおよびプラットフォームとの干渉を避けるため、ブーム旋回位置により最小起伏角度が異なります。
- 作業範囲図は、ブームが車両真横にある場合を示します。
アウトリガ張り出し幅最大時の作業範囲は全周同一です。
アウトリガ張り出し幅中間2および中間1時の車両前後方向の作業範囲は、アウトリガ張り出し幅 最大時と同じです。
アウトリガ張り出し幅最小(ローラー走行姿勢)時の車両前後方向の作業範囲は、アウトリガ張り出し幅最小(定置作業姿勢)時と同じです。
関連商品
商品コード |
商品名 |
寸法L×H (mm) |
質量 (kg) |
適用機種 |
備考 |
281111 |
トンネル作業車9.9m用 養生シート |
8,570×1,150 |
約1.7 |
TZ10C1RR |
仕様生地:1mm目合い 建築養生メッシュ |