橋梁点検作業車 ブリッジマスター
橋梁上部からフェンスを乗り越えて橋梁下へプラットフォームを差し込み、橋梁の側面、下面の作業領域を展開できる橋梁点検作業車です。高い防音壁乗り越え性能と、より低い位置までのアプローチ性能を両立し、高架道路や橋梁などの点検・補修に最適です。これまで足場に頼らざるを得なかった奥深い領域の作業を、大幅に安全、効率化することが可能です!
4段伸縮式ポストと、3段油圧拡張式プラットフォームによる、床版下面での圧倒的な作業範囲の広さを確保可能です。
プラットフォームの最大差し込み長さは、SF77AⅢが7.54m、SF77B1FRが7.52mで、片側2車線道路の橋梁下面をフルにカバーすることができます。
プラットフォームの180°首振り機能と合わせ、橋梁下面に約66m2の作業領域を実現しています。床版下面や車両前側に回り込んでの点検など、一回の設置で広い作業範囲を確保し効率化が可能です。さらに、歩廊型のプラットフォームを採用することにより、プラットフォーム沿いの連続作業を、歩きながら効率よくおこなうことができます。
ポストを起伏させる乗り越え機構により、最大で高さ6mの遮音壁を乗り越えて作業することが可能です。
また、湾曲型遮音壁などの乗り越えに必要なふところ領域も、高さ5mの地点で約2.2mを確保しているため、これまで作業車の使用をあきらめていた数多くの現場で、作業の安全、効率化を進めることができます。
A 乗り越え高さ | B 地下深さ | |
---|---|---|
SF77AⅢ | SF77B1FR | |
1m | 5.90m | 5.94m |
3m | 3.54m | 3.63m |
4m | 2.59m | 2.89m |
プラットフォームは左右各90°旋回でき、車両の左右どちらの方向でも同じ作業姿勢をとることが可能です。また、左右ほぼ同等の最大作業範囲を有しており、道路の右側でも遜色無く作業することができます。
ローラージャッキの採用により、道路沿いの連続作業を低速走行しながら効率よくおこなうことができます。
独自の格納姿勢により、限定中型自動車免許で運転可能な車両総重量8トン未満と、クラス最低の約2.9mという低車高です。
現場への移動における機動性に優れた車両規格です。
また道路上の構造物との接触事故防止にも役立ち、故障による休車、修理費用発生等のリスク低減にも大きく貢献します。
SF77B1FRは左側作業時、アウトリガ張り出し幅 最小設定があります。
最小時の道路占有幅は2,380mm。幅2.5mの狭い歩道に進入して設置が可能です。
ブームとキャビン、アウトリガーなどが接触する前に自動停止し、車両の破損を防止します。
ブーム下面と障害物との間隔を赤外線センサーで検知し、不用意なブーム下げ操作による遮音壁との接触を未然に防ぎます。
ジャッキ非接地時には、ブーム操作を規制し、ジャッキの張り忘れによる車両の転倒を防止します。
ブームがブームレストより上がった状態で、間違ってジャッキ操作がされても、ジャッキ作動はせず車両の転倒を防止します。
プラットフォーム下面を不用意に地面などに押し付けて破損させることを防止します。
ローラージャッキ設置時、シャーシの油圧ブレーキを作動させ、作業機の暴走を防止します。
走行中の路面傾斜の変化を警告します。
警報によって、作業走行時の速度の出し過ぎを防止するよう、促します。
ポストの起伏、アームの旋回、ブームの旋回、伸縮、起伏動作を自動でコントロールし、格納操作の手間を低減しています。
外部電源利用により上部操作装置部から100V電源が取り出せます。
壁の乗り越え操作とその後のアプローチ操作に必要な操作レバーを色分けし、オペレーターの方が迷うことなく操作できるように配慮された操作装置です。また、音声通知装置が装備されており、車両の状況や操作ミスへの対応などを的確にガイダンスされます。
キャビン内の運転者とプラットフォームの作業者との間で会話をおこなうことができ、走行作業中の安全確認や作業状況の連絡に役立ちます。
プラットフォームにカメラ、シャシ運転席内モニターを装備。
作業床の状況を運転席で確認が可能です。
プラットフォームにLED作業灯を装備。
影になって暗い橋梁下面などで、作業効率改善や安全確保に役立ちます。
架装部の自動格納時、音声によるナビゲーション機能があります。
スムーズで安全な格納をサポートします。
仕様表
商品コード | 121430 | 121432 | ||
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商品名 | 橋梁点検作業車SF77 | 橋梁点検作業車SF77B | ||
メーカー | アイチコーポレーション | |||
メーカー名称 | 橋梁点検作業車 ブリッジマスター | |||
型式 | SF77AⅢ | SF77B1FR | ||
車両諸元 | 架装シャシ | 4tクラス | ||
全長:L (mm) | 6,150 | 6,390 | ||
全高:H (mm) | 2,950 | |||
全幅:W (mm) | 2,170 | 2,160 | ||
トレッド (mm) |
前:A | 1,655 | 1,680 | |
後:B | 1,570 | 1,525 | ||
車両総重量 (kg) | 7,960 | 7,930 | ||
プラット フォーム |
最大積載量 (kg) | 200 | ||
床面地上高 (m) | 7.34 | 7.19 | ||
最大地下深さ (m) | 5.9 | 5.94 | ||
最大作業半径 (m) | 5.92 | 5.88 | ||
最大差込長さ (m) | 7.54 | 7.52 | ||
外側寸法 (m) L×W×H |
拡張時 | 7.62×0.66×1 | 7.61×0.65×0.96 | |
縮小時 | 3.02×0.92×1 | 3.83×0.76×0.96 | ||
拡張方式 | 油圧作動 | |||
拡張ストローク (m) | 4.6 | 3.78 | ||
首振角度 (°) | 左90~右90 | |||
首振速度 (°/s) | 左90~右90/40 | |||
ポスト | ポスト段数 | 3+ポストスライド | ||
ポスト長さ (m) | 3.45~7.11+ポストスライド1.2 | |||
伸縮ストローク (m) | 4.86 | |||
伸縮速度 (m/s) | 4.86/62 | |||
起伏角度 (°) | 0~90 | |||
起伏速度 (°/s) | 0~90/40 | |||
ブーム | ブーム段数 (段) | 2 | ||
ブーム長さ (m) | 3.4~4.8 | |||
伸縮ストローク (m) | 1.4 | |||
伸縮速度 (s) | 1.4/20 | |||
起伏角度 (°) | 0~80 | |||
起伏速度 (°/s) | 0~80/35 | |||
旋回角度 (°) | 左100~右100 | |||
旋回速度 (°/s) | 左100~右100/65 | |||
アウトリガ ※車両中心より |
左側張幅 (m) | 0.98~2.09 | 0.98~2.01 | |
右側張幅 (m) | 0.98~2.23 | |||
安全装置 | 油圧系安全装置(油圧安全弁・ジャッキ伸縮安全装置・ブーム起伏安全装置・ブーム伸縮安全装置・ポスト起伏安全装置・ポスト伸縮安全装置・アーム旋回安全装置・プラットフォーム拡張安全装置・ポスト平衡安全装置・プラットフォーム平衡安全装置)、作動停止装置、作業範囲規制装置、ブーム干渉防止装置、音声通知装置、非常用ポンプ、ジャッキ・ブームインターロック装置、プラットフォーム押し付け防止装置、ブーム下面接触防止装置、車体傾斜警報装置、作業用補助制動装置、走行速度警報装置、アウトリガースライドロックピン装置、レバーガード、フートペダル | |||
その他装置 | 自動格納装置、オートアクセル、インターホン、操作部照明、100V電源取出口、アウトリガ注意灯 | |||
付属品 | タイヤ輪止め | |||
運転免許 | 中型免許(8t限定) | |||
操作要件(高所) | 特別教育 |
- ※ 掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。運転免許・操作要件は目安としてご覧ください。
寸法図
作業範囲図(SF77AⅢ)
アウトリガ張り出し幅 最大
(左側2.06~2.09m、右側2.20~2.23m)
アウトリガ張り出し幅 中間2
(左側1.88~2.06m、右側2.03~2.20m)
アウトリガ張り出し幅 中間1
(左側1.47~1.88m、右側1.85~2.03m)
- ※ アウトリガの張り出し幅が左右とも最小(左側0.98~1.47m、右側0.98~1.85m)の場合は、ブーム操作はできません。
- ※ 作業範囲はブームのたわみは考慮されていません。
- ※ ブームの旋回角度に応じて作業範囲は変化します。
- ※ 本機はシャーシキャビンやアウトリガなどと、ブームおよびプラットフォームとの干渉を避けるため、ブーム旋回位置により最小起伏角度が異なります。
- ※ 上記作業範囲図は、ブームが車両真横にある場合を示します。
各作業範囲図下の図に示された、前方向の作業範囲は、アウトリガ最大張り出し時と同じです。
また、実線は車両左側の作業範囲を示し、破線は車両右側の作業範囲を示します。 - ※ ブームの旋回可能角度は左右100度ずつです。
プラットフォーム部
作業範囲図(SF77B1FR)
アウトリガ張り出し幅 最大
(左側1.99~2.01m、右側2.20~2.23m)
アウトリガ張り出し幅 中間2
(左側1.86~1.99m、右側2.03~2.20m)
アウトリガ張り出し幅 中間1
(左側1.66~1.86m、右側1.85~2.03m)
アウトリガ張り出し幅 最小
(左側1.19~1.66m)
- ※ アウトリガの張り出し幅が左右とも格納範囲(左側0.98~1.19m、右側0.98~1.85m)の場合は、ブーム操作はできません。
- ※ 作業範囲はブームのたわみは考慮されていません。
- ※ ブームの旋回角度に応じて作業範囲は変化します。
- ※ 本機はシャーシキャビンやアウトリガなどと、ブームおよびプラットフォームとの干渉を避けるため、ブーム旋回位置により最小起伏角度が異なります。
- ※ 上記作業範囲図は、ブームが車両真横にある場合を示します。
各作業範囲図下の図に示された、前方向の作業範囲は、アウトリガ最大張り出し時と同じです。
また、実線は車両左側の作業範囲を示し、破線は車両右側の作業範囲を示します。 - ※ ブームの旋回可能角度は左右100度ずつです。
- ※ アウトリガの張り出し幅が最小時のブーム旋回可能角度は左46°です。
プラットフォーム部