【話し手】
静岡文化芸術大学 デザイン学部生
- 名和 開司(なわ かいし)氏
株式会社レントが25年以上にわたって続けてきた「お茶キャンペーン」。
2026年は、静岡でデザインを学ぶ学生とともに新茶パンフレットをつくるという、新たな試みに挑戦しました。
本記事では、先に公開した特集記事「学生と挑むパンフレット刷新プロジェクトの舞台裏」に続き、
実際にコンペを経てパンフレット制作を担った学生デザイナー・名和氏の声をいただきました。
企業の取り組みを“つくる側”としてどう受け止め、どのような想いでデザインに向き合ったのか。
完成までのプロセスとともに、その言葉を紹介します。
1.パンフレットコンペの企画内容
――今回の新茶パンフレットは、どのような企画から生まれたのか――
株式会社レントでは、毎年実施している新茶キャンペーンのパンフレットデザインを、
より新しい表現を取り入れるため、静岡でデザインを学ぶ学生を対象に、パンフレットデザインコンペを実施しました。
静岡らしさを大切にしながら、
既存の形にとらわれない自由な発想を取り入れること。
それが、今回の企画に込められた大きなテーマでした。
2.名和さんの言葉と、制作に向き合う気持ち
――デザインを考えるうえで、意識したことを教えてください。
名和氏
「お茶の写真をそのまま使うと、これまでのパンフレットと似た印象になると感じました。
そこで、お茶の葉をモチーフにしながら、富士山と組み合わせて表現できないかと考えました。」
完成したパンフレットが、実際にお客様の手に届く点については、強い責任感を感じていたといいます。
名和氏
「学校の課題とは違い、社会に出て使われるものなので、不安もありました。
だからこそ、できるだけ完成度を高めたいと思い、何度も見直しました。」

名和氏デザインのカタログ表紙
3.学生デザイナーの視点で語る、デザインに込めた想い
――意識していたことはありましたか。
名和氏は自身について、
「普段からお茶をよく飲むタイプではない」と語ります。
名和氏
「だからこそ、普段お茶に馴染みのない人でも、
見たときに“ちょっと気になる”“入りやすい”と感じてもらえる表現を意識しました。」
選ばれた喜びと同時に、
「これから全ページを仕上げなければならない」という責任感が一気に増したとも話します。
名和氏
「選ばれた瞬間は嬉しかったですが、
正直その後はプレッシャーのほうが大きかったです。
売上が落ちてしまったらどうしよう、という不安もありました。」
だからこそ、
自分の中で「これでいい」と思っても、さらに改善を重ねたといいます。
名和氏
「100点だと思っても、120点に近づけたい気持ちがありました。
お茶に詳しくない人にも伝わる、敷居の高くないデザインを目指しました。」

名和氏デザインのカタログ商品ページ
4.良いパンフレットが、ひとつの形に
――完成したパンフレットを振り返って、いかがですか。
表紙には、お茶の葉が舞うようなモチーフと富士山のイメージを重ね、
配色はグリーンとブルーを基調に、落ち着きと爽やかさを表現しました。
中面では構成を見直し、商品点数が多くても選びやすいレイアウトを目指しています。
名和氏
「今の自分としては、やれることはやり切ったと思っています。」
学生として、ひとつの仕事を任され、最後までやり遂げた経験は、
名和氏にとって大きな自信と成長につながったようです。
完成した新茶カタログはこちらからご覧いただけます
5.これからも、この取り組みを続けていくために
今回のパンフレット制作は、学生の感性と企業の取り組みが重なり合うことで生まれました。
完成した一冊には、デザインだけでなく、その過程での対話や試行錯誤も詰まっています。
レントでは今後も、新茶キャンペーンをはじめ、地域や次世代とつながる取り組みを大切にしながら、
新しい価値づくりに挑戦していきます。
新茶について詳しく知りたい方はこちらのからご確認ください。