



データーサーバーやストレージなどのIT機器は重量物で、データセンターやサーバー室でそれらを設置・撤去するのは体に負担のかかる作業です。また、高価な機器も多く、落下による破損など起こらないように確実な作業が必要です。
作業者に負担の大きいラッキング作業には、作業者の負傷や取り扱う機器への危険が潜んでいます。




IT機器の破損が数百万円の損害につながることや、作業者の負傷が労災になるなどの事例もあります。

休業4日以上の職業性疾病のうち6割を占める職場での腰痛にたいして、厚生労働省は、平成6年9月に「職場における腰痛予防対策指針」を示し、主に重量物を取り扱う事業場などに対して、啓発や指導をおこなってきました。平成24年6月18日に改定された同指針の「別紙 作業態様別の対策」において、下記の記載があります。


職場における腰痛予防対策指針
別紙 作業態様別の対策 I 重量物取扱い作業 - 1 自動化、省力化 より抜粋

作業に最も多く従事していると思われる対象の平均体重は約70kgでした。
このことから、ひとりで取り扱える物の重量は28kg以下ということになります。


厚生労働省 平成23年国民健康・栄養調査報告より
また、同指針には下記の記載もあります。
”満18歳以上の女子労働者では、さらに男性が取り扱うことのできる重量の60%位までとすること。”
体重の40%の重量を超える重量物を人力のみで取り扱わせる場合、”適切な姿勢にて身長差の少ない労働者2人以上にて行わせるように努めること。この場合、各々の労働者に重量が均一にかかるようにすること。”


職場における腰痛予防対策指針
別紙 作業態様別の対策 I 重量物取扱い作業 - 2 人力による重量物の取扱い より抜粋


一般的な揚重・運搬の補助機材としてはハイリフトがあり、サーバーのラッキングに使用されています。しかし、ハイリフトは昇降操作が省力化できますが、リフトからサーバーラックへ移して設置する作業は人力となります。そのため、サーバーのラッキング作業全体の課題解消にはなりません。



取り扱い機種は、手動式の機種となります。
これらのさまざまな危険や課題を解決するために、データセンターやサーバー室などにおけるIT機器の設置・撤去作業に特化して設計されたのが、ラックマウント用リフトです。IT機器をラックへ実装する専用設計のため、作業が安全におこなえ、作業者の負傷やIT機器の破損を未然に防ぎます。1人でも安全にラッキングができ、人件費低減につながります。


- 最大2.44mの高さまで可動するため、サーバーラックの高い位置へのラッキングも容易におこなえます。
- 最大159kgの機器の昇降が可能です。
- 堅牢な昇降ハンドルで手動にて上下位置を調整できます。
- 格納式ハンドルにより、5段階のロックが可能です。
- スイベルロック付キャスターにより狭いところでの方向転換を可能に。
- 安定性を高めるブレーキスタビライザロッキングシステムユニットを装備しています。


サイドシフトプラットフォームは、左右に15cmスライド可能なためIT機器のラックへの実装が容易です。


顧客や関連会社から寄せられるサーバー移設などさまざまなオペレーション要求対応業務。サーバーの増設や取りはずし、筐体交換など、サーバラックからサーバーを取りはずす作業が1日に数件発生しておいででした。

基本的に2名の人員で対応する体制でしたが、業務の伸びにより、2名での対応体制では間に合わない事が多発していました。担当者の増員が難しく、外部へ人員を要請すると費用が発生し、時間がかかることもあるため、解決策を模索しておいででした。



外部に人を要請することが無くなった。


外部に人を要請することが無くなった。


従業員の肉体的リスクの低減
仕様表
商品コード |
234988 |
商品名 |
サーバーリフトSL-350手動式 |
メーカー |
serverLIFT社 |
メーカー名称 |
ラックマウント用リフト ServerLIFT |
型式 |
SL-350Xi |
積載重量 (kg) |
リフト中央積載時 |
159 |
リフト両端積載時 |
91 |
プラットフォーム寸法 (mm) |
高さ |
最低高 |
135 |
最高高 |
2,440 |
幅 |
530 |
奥行き[可動部] |
610[370] |
可動幅 |
片端 152 |
全幅 (mm) |
620 |
全長 (mm) |
1,120 |
全高 (mm) |
縮小時 |
1,730 |
伸長時 |
2,810 |
重量 (kg) |
176.9 |