多くの現場が「欲しい」と叫ぶ!新発想の”乗る清掃マシン”スマートスイーパーを実現させた連携力

【話し手】
株式会社ロジカルイノベーションズ
堀之内 和光氏(代表取締役 CEO)
株式会社レント 新規事業開発部 デジタルマーケティング課
山内 真也氏(部長代理 兼 課長)

物流倉庫や工場・大型施設などで毎日必ず発生する清掃作業。現場では何十年も「手押しスイーパーで人が歩いて行う」というスタイルが続いてきました。自動清掃ロボットを導入するにも、広い施設では使いこなすのが難しく費用もかさみます。

そんな現場の”スキマ”に目をつけたのが、電動アシスト台車「スマートキャリー」を開発した株式会社ロジカルイノベーションズと、それを全国にレンタル展開する株式会社レントです。

両社の協業から生まれた第2弾「スマートスイーパー」は、人が乗って楽に清掃できる画期的な電動掃除機で、デモ機や動画を見たほとんどの現場担当者が「これは欲しい!」と答えるといいます。

これほどニーズがあるのに、なぜこれまで類似商品は存在しなかったのか、開発にはどのような背景や工夫があったのかを、ロジカルイノベーションズの堀之内氏と、レントの山内氏に聞きました。

▼第1弾のスマートキャリーに関する記事はこちらから

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広い現場の清掃が変わる!「スマートスイーパー」とは

――まずはスマートスイーパーの概要を教えてください。

堀之内氏(ロジカルイノベーションズ):スマートスイーパーは、人が乗って操作できる電動アシスト付きのスイーパー(床清掃機)です。第1弾のスマートキャリーで培ったモーターアシスト技術を、手押し式のスイーパーに組み合わせました。歩いて押す代わりに、乗ったまま楽に、しかも素早く広い面積を清掃できます。

倉庫内での実演

先行して商品化した「スマートキャリー」も、一番の目的は「人の労力を減らすこと」でした。台車に限らず工場や倉庫で歩く作業全般をサポートしたいという構想を開発当初から持っており、スイーパーはその応用形の1つなんです。

――どのような現場での活用を想定していますか?

堀之内氏:物流倉庫や製造工場のように、広い床面を毎日清掃する必要がある現場を中心に考えています。さらに、テーマパークや空港・イベント会場やスタジアム・大型ショッピングモールなど、人が多く集まり清掃範囲の広い施設にも幅広く応用できます。

――広い現場であれば、自動清掃ロボットを導入する選択肢もありますよね。

堀之内氏:自動清掃ロボットもここ最近は非常に優れたものも出始めましたね。これは私個人の見解ですが、例えば物流倉庫などにおいては、現場稼働中でのロボット清掃は現実的ではないと考えます。どうしても作業に影響が出てしまうからです。

また、深夜に清掃を任せたとしても、何らかの原因でエラーが発生、止まっていたというケースも3PL(※)企業などで実際に確認したこともありました。

現場レイアウトや床面に荷物を置かない等、ロボットを入れたなりの環境構築をしていけば良いのですが、やはり手作業、全自動それぞれ一長一短あります。

スマートスイーパーは自動清掃ロボット、手作業の中間に位置し、既存現場にスマートに入れられる「新たな選択肢」としてご提供出来たらと考えております。

(※) 3PL(スリーピーエル)とは: Third-Party Logistics の略。企業の物流業務(保管・在庫管理・配送など)を一括して請け負う専門事業者。大型の物流倉庫を運営するケースが多い。

――市販の手押しスイーパーは昔から形が変わっていないそうですね。

山内氏(レント):はい。「現場が始まったらスイーパー」と言われるほどの定番アイテムですが、レントで扱っている建設現場向けスイーパーも、歩くとブラシが回り中のボックスにゴミをかき上げてためる構造は何十年も変わっていません。

なぜ今までなかった?物流・製造現場の生の声を商品化する発想力

――スマートスイーパーは手押しの従来品と比べてどんな点で優れていますか?

堀之内氏:まずは作業時間が短縮され、歩く量も大きく減ります。清掃に専念する時間を減らせるので、その分ほかの業務に充てられます。ただ、一番大きな変化は「面倒な業務が楽しい業務に変わる」ことだと思っています。

山内氏:実際に乗ると、本当に皆さん楽しそうですよね。デモ機を置いている倉庫に来られたお客様に実物をお見せすると、ほとんどのお客様が「欲しい」とおっしゃいます。

――それほどニーズがあるのに、なぜこれまで類似商品が存在しなかったのでしょうか?

株式会社ロジカルイノベーションズ 代表取締役 CEO 堀之内 和光氏

堀之内氏:実は、レントさんと協業する前に、スイーパーのメーカーさんにも「モーター技術を掛け合わせた半自動の製品を作りませんか」と打診してみたんです。

しかし、その会社は乗用型の大型スイーパーも主力製品として展開しており、手頃な製品を出すと乗用型製品が売れなくなってしまう可能性があるとのことから、お断りされてしまいました。ただ、裏を返せばそれだけ「中間のニーズ」があるともいえます。

――前回のスマートキャリーに続き、こちらもまさに「スキマ」ですね。

堀之内氏:そうなんです。従来の人が歩いて押すスイーパーと、自動清掃ロボットや数百万円もする大型機。その間が、ニーズはあるのにぽっかり空白になっていました。

山内氏:コスト面でも、スマートスイーパーは自動清掃ロボットの費用のおよそ3分の1に抑えられます。それでいて作業スピードはロボットより速く、バッテリーも長持ちします。1台数百万円を超える大型機と比べれば10分の1近い費用で導入できますし、これまで清掃を外注していた現場ならその外注費も不要になります。

――ランニングコストはいかがですか?

山内氏:自動清掃ロボットはマップの更新など継続的に費用がかかることがありますが、スマートスイーパーは、バッテリー充電の電気代と、まれに消耗パーツの交換費用がかかるのみで、運用コストを大幅に抑えられます。シンプルな構造のため、ゴミがたまったらボックスごと外して捨てるだけで、わずらわしいメンテナンスも不要です。

ボックスのゴミをポイッと捨てるだけの簡単メンテナンス

――年齢や性別を問わず使えますか?

山内氏:はい。建設現場では高齢の作業者も多く、物流ではパートの方や若手、外国人スタッフも清掃を担当しています。直感的に操作できて特別な研修もなく、誰でも即日扱える点も、現場で歓迎される理由ですね。

2度目の協業で加速する、実用化までのスピード感

――スマートスイーパは第1弾のスマートキャリーに続く2度目の協業ですね。今回の開発は、どちらから動き出したのでしょうか?

山内氏:きっかけは、私がお客様の倉庫で手押しスイーパーを見て「これもスマートキャリーと連結できたら面白い」と思ったことです。堀之内さんが北海道のお客様を訪ねた際にも「同じことを考えていた」と言われたそうで、現場の感覚として共通のニーズだったと思います。

堀之内氏:そこで、スマートキャリーにレントさんが扱うスイーパーを試しに連結してみたんです。動かしてみると基本的な機能とニーズは満たせそうだとわかって、そこからレントさんと本格的な開発が始まりました。

――2度目の協業ということで、進め方に変化はありましたか?

堀之内氏:明らかに加速しました。商品の発想はただ思いつくだけではダメで、「誰と作るか」で商品できるかどうかが決まります。柔軟性があり新しいことに本気で取り組んでくれて、信頼できて、全国に一気に広げられる規模も……と考えると、レントさんしかいなかったですね。

実は、弊社がお付き合いのある他のレンタル会社さんまでも、「あそこは決断が早い」「新しいことをやろうという判断が速い」とレントさんを高く評価しているんですよ。

――全国規模の会社は一般的に意思決定に時間がかかりがちですが、なぜレントはそんなに動きが速いのでしょうか?

レント 新規事業開発部 山内 真也氏

山内氏:レントは徹底して「現場の意見」を最優先にするためです。「この現場でこういう成果が出た」という事実に基づく提案はすぐに決まります。また建設業を相手に今でも飛び込み営業をするなど「答えは現場にある」というのが会社の方針で、この現場との距離の近さがスピードの源泉だと思います。

――スピーディに進んだとはいえ、開発で壁になった点はなかったのでしょうか?

堀之内氏:当初、スイーパーの選定には苦労しました。いくつかの機種で試したところ、モーターの勢いでゴミを巻き込まず弾いてしまい困っていたのですが、そのときレントさんが紹介してくれたスイーパーがまさにドンピシャで、この速度でこれだけ取れるのかと驚きました。

それを試せたのも、レントさんがすぐに試作用のスイーパーを貸し出してくれたからです。「すぐ手に入る・すぐ試せる」というスピード感は他に類を見ないものでしたね。

新規開発商品×レンタルという選択肢

――スマートスイーパーは、販売だけでなくレンタルでも提供されますが、狙いは何でしょうか?

堀之内氏:物流会社の多くは、こうした機材を購入して資産として持っています。でも「レンタルで経費として処理したい」というニーズは前々からあり、そこにレンタルが貢献できるんです。

さらに、スマートスイーパーはテーマパークや空港・イベント会場など、まったく新しい現場に広がっていく可能性が高い製品で、期間限定で使いたいという需要も多いはずです。これは当社だけでは開拓できない領域で、レントさんの営業網があってこそ実現できます。

――すでに引き合いはありますか?

堀之内氏:確定前のものも含めると、すでにデモのご要望は30社以上いただいています。

山内氏:「DXの取り組み報告」や入札の「創意工夫点」のためにレンタルしたい、という声もあります。業務の効率化や作業負担軽減の実績がポイントになり、次の入札で有利になるんです。

いきなり購入はハードルが高くても、レンタルなら月単位で取り組みながら、こうした副次的なメリットも得られるんです。

現場とともに進化する「スキマDX」の未来

――最後に、清掃に課題を抱える現場の方へメッセージをお願いします。

堀之内氏:スマートキャリーもスマートスイーパーも、これからお客様と一緒に作り上げていく部分がまだまだあります。

たとえば「フットブレーキが欲しい」「倉庫の通路を通れるよう幅を70cmに」といった現場の声を実際に反映させていますので、「これはできないのでは?」と思わず、ぜひご相談ください

山内氏:以前、ある現場で「こんなの絶対に無理、乗らない」と言っていたパートの女性が、一度スマートスイーパーに乗ってみたら、あまりの楽しさに、別の階で他のスタッフに使い方を教えるほど気に入ったというエピソードがあります。しかも「タイヤがもっと内側にあれば、狭い場所も掃除できる」など自分から改善案まで出すようになりました。

私たちはこれからも現場の声を起点に、そうした変化を全国の現場へ届けていきたいと考えています。

清掃の負担や効率化に課題を感じている企業の方は、ぜひ一度レントへご相談ください。実機のデモから、まずはお試しでのレンタルまで、柔軟に対応いたします。

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