「高所作業車をレンタルしたいけれど、どのように選べばいい?」と思うことはありませんか?
この記事では、高所作業車(スカイマスター)の選び方やおすすめの車両を紹介しています。レンタル時の注意点も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、高所作業車を借りるなら、産業・建設機械のレンタル会社「レント」がおすすめです。レントでは、豊富なラインナップの高所作業車(スカイマスター)をご用意しています。
どのような案件にもぴったり合う車両をご提案できますので、以下からお気軽にご相談ください。
高所作業車とは
高所作業車とは、高所作業を安全におこなうために使われる車両で、以下の図のような車両を指します。
なお「高所作業」とは、2メートル以上の高さでおこなう作業のことです。労働安全衛生法では、2メートル以上の高さで作業をする際には安全措置を取らなければならないとされています。
そのような高所での足場の設置や外壁塗装、電線工事など幅広いシーンで使える車両が高所作業車です。
高所作業車をレンタルする4つのメリット
高所作業車をレンタルするメリットは以下の4つです。
それぞれのメリットを順番に紹介します。
1.コストを削減できる
1つ目のメリットは、コストを抑えられる点です。高所作業車を購入すると高額な初期費用がかかりますが、レンタルなら必要な期間だけ使えます。
また、メンテナンス費用や点検費用など維持に必要な費用も発生しません。
このように、レンタルサービスを活用すれば必要以上にコストをかけずに済むため、経費の削減が可能です。
2.メンテナンスの手間を省ける
メンテナンスの手間が省けることも高所作業車をレンタルするメリットです。高所作業車は、労働安全衛生法によって定期的な点検が義務付けられています。
【義務付けられている3つの定期点検】
- 始業前点検
- 月次点検
- 年次点検
なお、上記の点検時は、検査表を用意しチェック結果を保管しなければなりません。
レンタルをしても、始業前の点検はもちろん必要です。ただ、月次点検・年次点検はレンタル会社が実施するため、自社で整備する必要がありません。
レンタルであれば自社で手間をかけなくても整備された車両を常に利用できます。
3.保管スペースを確保する必要がない
高所作業車をレンタルすれば、車両の保管スペースは必要ありません。購入した場合は大型車両を停められる広い駐車スペースが必要ですが、レンタルなら保管場所は不要です。
都市部の事業所では敷地が狭く、車両の保管が難しい場合があります。そのような場合でも、レンタルなら保管スペースを気にすることなく気軽に借りられます。
また、地方の事業所であって社内の敷地を有効活用できるうえ、土地を借りるコストが発生しない点は魅力です。
4.現場・作業に適した機種を使用できる
高所作業車をレンタルすれば、現場や作業に最適な機種を使用できます。自社で所有する場合、さまざまな作業で使えるよう汎用性のある車両を購入しなければなりません。
ですが、レンタルするのであれば、以下のように作業内容や現場の環境に最適な車種を選べます。
- 車両の設置スペースに合わせて選ぶ
- 作業対象へのアプローチ方法に合わせて選ぶ
- 対象物の高さに合わせ、作業床の高さから選ぶ
- 障害物を避けながら作業するため、屈折型の車両を選ぶ
現場ごとに最適な車両を使い分けられ、スムーズかつ安全性の高い作業が可能です。
現場に合う機種を選ぶために確認すべき3つの項目
高所作業車をレンタルするときは、以下のポイントを踏まえて選びます。
ポイントをそれぞれ解説します。
1.案件に適した機種であるか?
安全に作業を進めるため、案件に適した機種を選びましょう。高所で特殊な作業をするため、安全性には気を配る必要があります。
特に大切なのが作業床の高さで、作業対象の高さの約1.2倍を確保することが理想です。
作業床に十分な高さがあれば、作業員が作業しやすく転倒や転落のリスクを軽減できます。さらに、バケットの位置を頻繁に変更する必要がないので、効率的に作業を進められます。
事故を防止するためにも、作業内容に合わせて機種を選びましょう。
2.現場でアウトリガを安全に設置できるか?
高所作業車を使用する際、アウトリガを安全に設置できるかどうかも重要なポイントです。アウトリガとは、車体の左右に取り付けてある横転を防止するための安全装置です。
クレーン等安全規則で定められているとおり、アウトリガは最大限まで張り出して設置する必要があります。アウトリガを使わなかったり、途中まで張り出して使ったりするケースは、原則として認められていません。
安全かつスムーズに作業を進められるよう、現場の状況を事前に確認しておきましょう。
3.運転や操作に必要な資格・免許を保有しているか?
まずは、高所作業車を運転・操作するために必要な資格や免許を持っているかを確認しましょう。
高所作業車はトラックの運転と作業床の昇降操作が必要なため、以下をはじめとした資格が求められます。
▼「トラックの運転」に必要な免許の種類
免許証の種類 | 車両総重量 | 最大積載量 | |
中型 | 準中型免許(5t限定) ※H19.6.2~H29.3.11までに普通免許を取得した者 |
5t未満 | 3t未満 |
準中型免許 ※H29.3.12以降に準中型免許を取得した者 |
3.5~7.5t | 2~4.5t | |
中型免許(8t限定) ※H19.6.1以前に普通免許を取得した者 |
8t未満 | 5t未満 | |
中型免許 ※H19.6.2以降に中型免許を取得した者 |
7.5~11t未満 | 4.5~6.5t未満 | |
大型 | 大型免許 | 11t以上 | 6.5t以上 |
▼「高所作業」に必要な講習
種類 | 概要 |
高所作業車運転特別教育 | 作業床の高さ2m以上10m未満の高所作業車の運転業務に必要(道路上の走行を除く) |
高所作業車運転技能講習 | 作業床の高さが10m以上の高所作業車の運転に必要(道路上の走行を除く) |
不定期で法律が改正され、必要な資格が変更になる可能性もあるため、最新の要件を満たしているか確認が必要です。
レンタルする際は、レンタル会社から運転者の免許証の提示を求められるので、必ず確認しておきましょう。
高所作業車をレンタルする会社を選ぶ3つのポイント
高所作業車をレンタルするときは、以下のとおり注意点もあります。
では、それぞれの注意点を解説します。
1.取り扱っている作業車の種類を確認する
高所作業車をレンタルする際は、取り扱っている車種が豊富なレンタル会社を選ぶことが大切です。高所作業は、安全に進めるために以下のような要件に適した作業車を選ばなければなりません。
- 作業する場所
- 高さ
- 車道の幅員
多数の高所作業車をそろえている会社なら、自社のニーズに適した車両を選べるため、柔軟に案件を受注できます。また、他の作業車も借りる必要がある場合、発注手続きを一か所で済ませられます。
安全に作業できる車両を選び、レンタルにかかるコストを削減するなら、豊富な種類の高所作業車を扱う会社を選びましょう。
2.配送サービスがあるか確認する
高所作業車をレンタルする際は、配送サービスの有無も確認しましょう。営業所へ車両を受け取りに行く場合、作業を開始する時間までに人員を確保しなければなりません。
レンタル会社によっては、指定した場所へ車両を配送するサービスを提供している場合があります。配送サービスを利用すれば、人員を確保する手間が省けて便利です。
ただし、配送サービスを提供していても、配送エリアが限定されている場合があります。作業現場が配送に対応している地域かどうかを事前にチェックしましょう。
3.事故や破損・盗難などの補償範囲を把握する
補償範囲が明確であるかも注意しておきたいポイントです。一般的に、高所作業車をレンタルする際は補償制度への加入が求められます。
万が一の事故や破損、盗難などが発生した場合に備え、補償範囲をあらかじめ確認しておくと安心です。
多くのレンタル会社では、保険会社が提供する車両保険や動産保険などを活用して補償制度を設けています。しかし、独自のルールが存在する場合もあり、補償内容は一律ではありません。
例えば、ほとんどのレンタル会社で対人・対物賠償責任や車両損害などの基本的な補償が備わっていますが、少額の自己負担が必要なケースもあります。
補償範囲はレンタル会社によって異なるため、加入時に以下の補償内容などを確認しましょう。
事前に補償制度を理解しておくと、万が一のトラブル時に適切な対応ができ、損害を抑えられます。
高所作業車をレンタルするなら「レント」がおすすめ
高所作業車をレンタルするなら、産業機械や建設機械を借りられる「レント」がおすすめです。レントで高所作業車を借りるメリットは、以下が挙げられます。
取り扱う車種が豊富なので、スカイマスターをはじめ高所作業に適したさまざまな車両を用意しています。作業内容に合わせて最適な車両を選べ、安心かつ効率的に作業を進めることが可能です。
商品の受け渡しは営業所で行われるケースもありますが、レントでは希望の場所へ配送するため、作業現場への車両の手配が簡単です。
さらに、「安心サポート制度」によって、レンタル期間中に発生した事故や故障などの修理費用を一定額に抑えられます。
最適な車両を選びつつ万が一のトラブルへ備えたい場合は、次章から紹介する高所作業車もぜひチェックしてください。
レンタルにおすすめの高所作業車4選
レンタルにおすすめの、スタンダードなタイプのスカイマスターを紹介します。
- スカイマスター9.7m
- スカイマスター12m
- スカイマスター(作業床高さ17m・22m・27m)
- スカイマスター32m
順番に見ていきましょう。
1.スカイマスター9.7m
項目 | 詳細 |
最大地上高(m) | 9.7 |
最大作業半径(m) | 7.4~7.6 |
積載荷重(kg) | 200 |
ジャッキ張出幅(m) | 1.67〜1.49 |
運転免許 | 準中型免許 |
操作要件(高所) | 特別教育 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
「スカイマスター9.7m」は車体がコンパクトな設計ながら、以下のスペックを備えています。
- 最大地上高:9.7m
- 最大作業半径:7.6m
- 積載スペース:2.67㎡
フルブームを使えば広い作業範囲をカバーできるうえ、機動性に優れた車体なので狭い場所での作業に適しています。うまく進入スペースを確保できないような狭い所でも、スムーズな作業が可能です。
2.スカイマスター12m
項目 | 詳細 |
最大地上高(m) | 11.9~12.1 |
最大作業半径(m) | 9.9~10.48 |
積載荷重(kg) | 200 |
ジャッキ張出幅(m) | 1.68~2.04 |
運転免許 | 準中型免許(一部は5t限定でも可) |
操作要件(高所) | 技能教育もしくは技能講習 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
「スカイマスター12m」は最大地上高12mの高所作業車です。以下をはじめ、さまざまな高所作業で利用されます。
- 建築、塗装
- 電気工事
- 看板
- 外壁
- 造園
車両全高が低く、作業床へ乗り降りしやすい点が特徴の1つです。なかには、準中型免許(5t限定)で運転できるタイプや、挟まれ事故防止のタッチセンサーなど安全装置が充実した車両もあります。
3.スカイマスター(作業床高さ17m・22m・27m)
項目 | 詳細 |
最大地上高(m) | 22.1~27 |
最大作業半径(m) | 14.6~15.4 |
積載荷重(kg) | 200 |
ジャッキ張出幅(m) | 1.71~4.42 |
運転免許 | 中型免許(8t限定) |
操作要件(高所) | 技能講習 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
作業床の高さが17m・22m・27mのスカイマスターは、多岐にわたる高所作業に対応可能です。
街中での屋外メンテナンス作業や、大型施設の敷地内での点検・塗装工事など、幅広い用途で活躍します。具体的な活用シーンは以下のとおりです。
- 看板の取り付け工事
- 街路灯の設置
- 街路樹の剪定
- 高架道路や橋梁のメンテナンス
- 外壁塗装や装飾作業
作業対象の高さに合わせて、作業床高さが最適な機種を使用しましょう。
4.スカイマスター32m
項目 | 詳細 |
最大地上高(m) | 32 |
最大作業半径(m) | 17 |
積載荷重(kg) | 200 |
ジャッキ張出幅(m) | 1.94~4.4 |
運転免許 | 中型免許(8t限定) |
操作要件(高所) | 技能講習 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
「スカイマスター32m」は、中型免許(8t限定)で運転できる高所作業車のなかで、以下のとおり最大の作業領域を持つ車両です。
- 最大地上高:32m
- 最大作業半径:17m
車両寸法や車両重量は27mのモデルと同等のため、コンパクトな車体を維持しながら広範囲での作業が可能です。
以下では「スカイマスター32m」の性能などをさらに詳しく紹介しているので、ぜひご確認ください。
レンタルにおすすめの高所作業車4選(通信工事・大型・デッキ系)
スカイマスターのなかでも、通信工事やより高所の作業に対応できるタイプを紹介します。
- スカイマスター9.7m 通信工事仕様
- スカイマスター屈伸型(作業床高さ25.5m)
- スカイマスター屈伸型(作業床高さ30m)
- スカイデッキ
それぞれ順番に見ていきましょう。
1.スカイマスター9.7m 通信工事仕様
項目 | 詳細 |
最大地上高(m) | 9.7~9.9 |
最大作業半径(m) | 7.4~7.6 |
積載荷重(kg) | 200 |
ジャッキ張出幅(m) | 1.49~1.67 |
運転免許 | 準中型免許 |
操作要件(高所) | 特別教育 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
9.7mのスカイマスターには、通信工事に特化したモデルがあります。通信工事に必要な資材や工具を現場に持ち運べるよう、以下が装備されている点が特徴です。
- 車両後方の積載スペース
- 大型の工具箱
- 専用のハシゴ受け
また、荷台に設置している収納ボックスには防水ゴムパッキンが付いており、雨に濡れる心配もありません。
通信工事に利用できる作業車を探している場合は、以下から詳細をご覧ください。
2.スカイマスター屈伸型(作業床高さ25.5m)
項目 | 詳細 |
最大地上高(m) | 25.5 |
最大作業半径(m) | 13.5 |
積載荷重(kg) | 200 |
ジャッキ張出幅(m) | 2.07~4.66 |
運転免許 | 中型免許(8t限定) |
操作要件(高所) | 技能講習 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
作業床高さ25.5mのスカイマスター屈伸型は、1本のメインブームに屈曲ブームが加わった屈伸式の構造が特徴です。
2本目の腕である屈曲ブームの動きが加わることで、マイナス地上高でも幅広い作業範囲をカバーできるようになりました。
なお、中型免許(8t限定)で運転可能です。
作業床高さ25.5mのスカイマスター屈伸型については、以下で詳しいスペックなどを確認できます。
3.スカイマスター屈伸型(作業床高さ30m)
項目 | 詳細 |
最大地上高(m) | 30.6 |
最大作業半径(m) | 16.2 |
積載荷重(kg) | 200 |
ジャッキ張出幅(m) | 1.99~4.42 |
運転免許 | 中型免許(8t限定) |
操作要件(高所) | 技能講習 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
スカイマスター屈伸型には、作業床高さが30mのものもあります。
この車両も1本のメインブームに、可動範囲の広い屈曲ブームを組み合わせた構造になっています。2つ目の腕である屈曲ブームを動かすことで、マイナス地上高を含めた幅広い作業の実施が可能です。
作業床高さ30mの場合でも、中型免許(8t限定)で運転できます。一般的な高所作業車では行き届きにくい箇所の作業に便利です。
4.スカイデッキ
項目 | 詳細 |
最大地上高(m) | 9.9~19.7 |
最大作業半径(m) | 6.0~7.7 |
積載荷重(kg) | 1,000 |
ジャッキ張出幅(m) | 1.49~4.42 |
運転免許 | 準中型免許、中型免許(8t限定) |
操作要件(高所) | 特別教育もしくは技能講習 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
スカイデッキは、足場を設置しなくても高所作業ができる車両です。大型のデッキ(作業床)を備えているため、足場代わりとして直接デッキ上で作業をおこなえます。
特に、以下のような現場で活躍します。
- 高速道路や高架橋での建設・メンテナンス作業
- 工場や大型店舗の建設工事
デッキのサイズが大きいため、必要な資材も積載できます。
作業の足場を用意する手間を省きたい場合や、そもそも足場の設置が困難な場合はスカイデッキの利用がおすすめです。
自社にあった高所作業車をレンタルしよう
高所作業車をレンタルすると、コスト削減やメンテナンスの手間を省けるといったメリットがあります。
レンタルの際には、運転や操作に必要な資格を持っているか、現場に合った車種を選んでいるかといった点に注意が必要です。
安全性と作業効率を高めるため、作業内容や現場環境に合わせて適切な車両をレンタルしましょう。
なお、産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、豊富な種類の高所作業車を取りそろえています。講習も実施しているので、作業をより安全に進めることが可能です。
「自社の案件に合う車両があるか知りたい」という場合は、以下よりお気軽にご相談ください。