軽量で扱いやすい脚立の種類8選|安全に使うための注意点・選び方もあわせて解説

「軽い脚立を探しているけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない」

このようにお悩みではありませんか?脚立は、さまざまなシーンで活用されるため、移動や積み下ろしの機会が多い道具です。軽量タイプを選べば作業者の負担を減らせますが、軽さだけで選んでしまうと、現場の状況や作業内容に合わずかえって危険なケースも少なくありません。

本記事では、脚立に求められる安全性と耐久性を備えつつ、持ち運びの負担を軽減できる「軽くて丈夫な脚立」に焦点を当てて紹介します。代表的な種類の特徴から選び方のポイントまでを解説していますので、ぜひお読みください。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、軽量アルミ製脚立をはじめ、手すり付き脚立や絶縁性に優れたFRP製脚立など、豊富な種類の脚立を取り扱っています。「できるだけコストを抑えて、作業にぴったり合う脚立を用意したい」とお考えの方は、以下のボタンからお気軽に見積もりをご依頼ください。

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おすすめの軽量脚立8選

脚立にはさまざまな種類があり、用途や現場に合わせて選ぶことが重要です。ここでは、持ち運びやすく安全性にも配慮したおすすめの軽量脚立を、以下の8種類紹介します。

あわせて、低所作業で脚立と同じように使えるステップも紹介していますので、用途や現場に合った最適な一台を選ぶ際の参考にしてください。では、1つずつ詳しく見ていきましょう。

1.アルミ脚立(脚立専用型)

アルミ製の専用脚立は、数ある脚立のなかでも、最も主流なタイプです。軽量でありながら高い強度を備えており、現場作業から日常の軽作業まで幅広く活用されています。

また、収納時には支柱が平行に重なるため、トラックの荷台や倉庫でスペースを取らずに積み上げられるのも魅力です。

サイズは、小型から大型までラインナップが豊富で、店舗のディスプレイ変更といった軽作業から、建設現場での高所作業までさまざまなシーンで活躍します。

アルミ脚立(脚立専用型)の詳細を見る

2.アルミ脚立(はしご兼用型)

専用脚立と並んで主流なのが、はしご兼用型です。脚立としてはもちろん、本体を開いてまっすぐに伸ばすと「はしご」としても使用できます。

例えば、壁面の高い位置にある照明器具の交換では脚立、屋根へ上がるときには「はしご」として使う、といった使い分けが可能です。このタイプを選べば、現場に複数の道具を持ち込む手間を省け、作業の柔軟性を高められます。

なお、「はしご」として使う際は、脚立のときより安定性が低くなるため、以下の注意点を守って安全に使用しましょう。

【はしご使用時の注意】

  • 2人で使用する(1人が昇り、もう1人が支える)
  • 平らで安定した地面で使う
  • 壁への立てかけ角度は75度を守る

アルミ脚立(はしご兼用型)の詳細を見る

はしごの選び方やレンタルの注意点については以下の記事にまとめていますので、あわせて参考にしてください。

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3.アルミ脚立(囲い付)コンスライト・コンスタワー

続いて紹介するのが、安全性を重視した天板の四方がガードで囲まれているタイプです。作業者をしっかりと保護する設計で、外壁の補修や看板の取り付けなど、不安定な姿勢になりやすい作業に適しています。

囲いがあることで、体が無意識に外へ乗り出してしまうのを防ぎ、重心が外に出る前に気づけるため、転落事故のリスクを軽減できるメリットがあります。

アルミ脚立(囲い付)コンスライト・コンスタワーの詳細を見る

アルミ脚立(脚立専用型/手掛棒・手摺付)

手かけ棒や手すりを備えた脚立は、昇降時の安全性を高めたい場面に適したタイプです。特に、内装工事や設備メンテナンスなど、頻繁に脚立を使用する作業や、工具を持ったまま昇り降りする現場で活躍します。

さらに、キャスター付きのモデルを選べば、現場内での移動もスムーズです。

アルミ脚立(脚立専用型/手掛棒・手摺付)の詳細を見る

5.ワイド脚立

ワイド脚立は一般的な脚立より足場の幅が広く、脚立と足場板の2つの役割を一台で果たせます。足場板の幅が400mm以上あるモデルが多く、両足をしっかりと着けて安定した姿勢で作業できます。

長時間の作業でも疲れにくいため、壁紙の張り替えや塗装作業など、同じ高さで横に移動しながらおこなう作業に最適です。さらに、関連商品であるブリッジ(足場板)を組み合わせると、広範囲の作業スペースが確保できます。

ワイド脚立の詳細を見る

なお、ワイド脚立の連結、解体、変更作業には「足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育」の受講が必要です。担当者が作業にあたる前に、資格を保有しているか確認しておきましょう。

レントでも、足場の組立て、解体または変更の作業に必要な特別教育を実施しています。お問い合せ・お申し込みは、以下からお気軽にご連絡ください。
【お問い合せ先 レント教習センター TEL:054-265-2320

6.アルミ足場台

アルミ足場台は、一定の高さで安定して作業できる作業台です。脚立ほどの高さはありませんが、天板が広いため、広い作業スペースを確保できます。

また、工具や材料を置いたまま横方向に移動できるので、効率よく作業を進められるのもメリットです。さらに、脚部の伸縮をレバー操作で簡単に調整できるタイプなら、設置や片付けもスピーディーにおこなえます。

アルミ足場台の詳細を見る

7.アルミステップ

高さが80cm以下に限定されるアルミステップ(踏み台)は、コンパクトさが魅力です。軽量で折りたたみもできるため、持ち運びや収納場所に困りません。

構造上、作業台と壁面との間に隙間ができにくく、壁際での作業でも体を無理に乗り出さず安全な姿勢を保てます。倉庫でのピッキング作業や事務所でのファイル整理など、屋内外のさまざまな軽作業で活躍するアイテムです。

アルミステップの詳細を見る

8.樹脂製作業台ステップキューブ

ステップキューブは、1台あたり約6.6kgと軽量で扱いやすい作業台です。電気を通しにくい樹脂製のため絶縁性に優れ、電気・通信工事など感電リスクのある現場で安心して使用できます。

また、工具を使わずに連結や積み重ねが可能で、作業内容やスペースに応じて足場の広さや高さを自在にカスタマイズできるのも特徴です。狭い場所での軽天作業から広い範囲の作業まで、まるでブロックのように柔軟に対応できます。

樹脂製作業台ステップキューブの詳細を見る

脚立を安全に使うための注意点

使用時の注意点は、以下のとおりです。

脚立からの転倒や転落事故を防ぐ基本は、まず安定した場所に設置することです。

設置する際は、必ず4本の脚が地面にしっかりと接地しているかを確認し、少しでもガタつきがある場合は移動させましょう。屋内であっても、滑りやすい床材や毛足の長い絨毯の上は危険です。

また、開き止め金具が確実にロックされているか必ず確認しましょう。

開き止め金具とは、脚立を開いたときに脚がそれ以上広がらないよう固定するための金具で、ステップの中間付近に設けられています。ロックが不十分だと使用中に脚立が閉じ、バランスを崩して転落する恐れがあります。

さらに、使用中の姿勢についても、以下をあらかじめ確認しておきましょう。

【脚立使用時の注意点】

  • 天板に乗ったり、またがって作業しない
  • 脚立の上で無理に体を傾けたり、乗り出したりしない
  • 作業中は体の中心(おへそ)が、左右の支柱の間に収まる範囲を意識する
  • 手が届かない場合は、一度降りて脚立を適切な位置に動かす

特に注意したいのが、最上部の天板の使い方です。天板は工具を置くスペースであり、人が乗るために設計されていません。厚生労働省の資料「はしごを使う前に/脚立を使う前に」でも、天板に乗っての作業は典型的な災害原因として禁止事項に明記されています。

軽量脚立の選び方3つのポイント

脚立が軽量であることは作業負担を減らすうえで重要ですが、それだけを基準に選ぶと現場に合わず、かえって作業効率を下げるケースがあります。この3つのポイントを意識することで、目的に合った脚立が選びやすくなります。

1つずつ見ていきましょう。

1.必要な耐荷重を見極める

脚立には、安全に使える上限の重さを示す「最大使用荷重」が定められています。この数値を超える荷物や人を載せて使用すると、破損や転倒につながり、重大な事故を招く恐れがあります。必ず使用前に確認しましょう。

適切な耐荷重を考える際は、作業者の体重だけでなく、ヘルメットや安全帯、工具、資材など、作業時に身につけるものや持ち運ぶものの重量も含めて考慮する必要があります。

目安としては以下のように考えると、多くの現場で安心して使用できます。

【耐荷重を考える目安】

作業者の体重 + 30〜50kg程度 = 脚立の最大使用荷重

例:体重70kgの作業者が工具を持つ場合は、「70kg + 50kg = 120kg」

2.用途に合った高さであるか確認する

脚立選びで押さえておきたい次のポイントは「高さ」です。

作業場所より低すぎるものはもちろん使えませんが、高すぎても不安定になったり持ち運びが大変になったりして負担が増えてしまいます。基本は、作業者の身長に合わせて、無理なく手が届くものを選びましょう。

その際に注目すべきなのは、天板の高さではなく「作業高さ」です。作業高さとは、安全に作業できる踏ざん(天板から2段目または3段目)に立ったときに、自然に手が届く高さを指します。

前述したとおり、脚立の最上部である天板には乗れないため、ここを基準にしないと実際の作業高さに届かないケースがあります。

例えば、身長160cmの方が腕を伸ばして作業をする場合、適切な脚立タイプは以下のとおりです。

作業高さ 脚立タイプ
2.2mまで 90cm
2.5mまで 120cm
2.8mまで 150cm
3.1mまで 180cm
3.4mまで 210〜240cm
3.7mまで 270cm
4.0mまで 300cm
4.3mまで 330cm
4.6mまで 360cm

無理のない高さの脚立を選ぶことが、快適かつ安全な作業につながります。

3.現場の安全ルールに沿った脚立を選ぶ

業務用の現場では、安全性を担保するために特定の安全規格に適合した製品の使用が義務付けられていることが少なくありません。製品を選ぶ際は、強度や耐久性が保証された安全規格に対応しているかを必ず確認しましょう。

【安全規格の例】

  • 日本国内:「JIS規格(日本産業規格)」「SGマーク」
  • 海外:「EN(欧州規格)」「ANSI(米国規格)」

さらに、建設現場や大規模な工事現場では、元請業者が独自の安全基準を設けているケースがあり、その場合は、現場ごとのルールに従う必要があります。

例えば、以下のとおりです。

【現場ルール例】

  • 手がかり棒が4本以上付いていること
  • 感知枠(天板からの乗り出しを防ぐフレーム)を備えていること

事前に現場の基準を確認し、それに適合した脚立を選ぶことが、作業者本人だけでなく現場全体の安全管理につながります。

購入前に脚立を試したい方や短期利用にはレンタルがおすすめ

軽量脚立は持ち運びやすく便利な道具ですが、現場ごとに求められる高さや耐荷重、機能は商品によって異なります。もし適合しない脚立を無理に使えば、作業が滞るだけでなく、重大な事故につながる危険もあります。

  • この現場だけ特殊な高さの脚立が必要
  • 購入前に実際の使い勝手を試したい
  • イベント設営で数日間だけ使いたい

このような場合には、レンタルの活用が有効です。

レンタルなら、豊富なラインナップの中から用途に合わせて必要な機種を必要な期間だけ利用でき、まとまったコストや保管場所の確保に悩むことがありません。

脚立をレンタルするなら産業・建設機械のレンタル会社「レント」がおすすめです。軽量アルミ製脚立をはじめ、天板で作業が可能な囲い付きタイプの脚立など、多彩な商品を取りそろえています。

さらに、足場台や熱中症対策に役立つスポットクーラー、資材運搬用の平トラックなど、現場に必要なアイテムをまとめて手配できる点も魅力です。詳細は以下からお問い合わせください。

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