小型トラックとは?必要な免許と代表的な8種類|最適な選び方を解説

「小型トラックってどんなトラックのこと?どの免許が必要なの?」このようにお考えではありませんか?

本記事では、小型トラックの基本知識から、必要な免許、代表的な8種類とその特徴をまとめました。現場に適した選び方も解説しますので、小型トラックの導入を検討している方はご一読ください。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、現場や用途に合わせた、さまざまな小型トラックを取りそろえています。現場にあわせてお選びいただけますので、ご検討中の方は見積をご依頼ください。

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小型トラックとは

小型トラックは、実務では2tクラス(最大積載量2t前後)のトラックのことを指します。小回りの良さが魅力で、狭い現場への資材搬入や自宅前まで商品を届ける宅配業務など、生活に密着したシーンで幅広く活躍しています。

種類 寸法例
※道路運送車両法の場合(※)
活用例
小型トラック
  • 長さ:4.7m以下
  • 幅:1.7m以下
  • 高さ:2.0m以下
  • 近距離の配送
  • 資材の運搬
中型トラック
  • 長さ:12m以下
  • 幅:2.5m以下
  • 高さ:3.8m以下
  • 幹線道路での配送
  • 建設現場への搬入
大型トラック
  • 長さ:12m以下
  • 幅:2.5m以下
  • 高さ:3.8m以下
  • 長距離輸送
  • 大量輸送

上記の寸法から考えると3tトラックが含まれませんが、実務では小型として分類されることがあります。そのため、本記事では、現場で一般的な実務で「小型トラック」と呼ばれる2t〜3tクラスのトラックを中心に解説します。

なお、法令上の区分は積載量だけで決まるものではないため、実際に使用する車両の正確な情報は車検証で確認しましょう。

(※)参考記事:国土交通省

小型トラックと軽トラックの違い

「小型のトラック」と聞くと、軽トラックを思い浮かべる方もいるかもしれません。小型トラックと軽トラックは、どちらもコンパクトな車両ですが、法律上の区分や性能は異なります。

具体的な違いは、以下のとおりです。

比較項目 小型トラック 軽トラック
法律上の区分 小型自動車(貨物) 軽自動車(貨物)
寸法例
  • 長さ:4.7m以下
  • 幅:1.7m以下
  • 高さ:2.0m以下
  • 長さ:3.4m以下
  • 幅:1.48m以下
  • 高さ:2.0m以下
最大積載量の例 2〜3t 350kg以下
排気量 2,000cc以下 660cc以下
免許 普通免許もしくは準中型免許 普通免許

参考:国土交通省

上記の数値は道路運送車両法にもとづく一般的な目安です。法律上では、2tクラスの小型トラックは「小型自動車」、軽トラックは「軽自動車」に分類されます。

小型トラックは、軽トラックに比べて積載量とエンジン出力が大きいのが特徴です。目安として、最大積載量は軽トラックの5倍程度、排気量もおよそ2倍以上あるため、建築資材やまとまった量の貨物など、重量のある荷物を安定して運搬できます。

一方で、軽トラックは法令上の軽自動車規格に収まる最小クラスのトラックです。コンパクトさを活かして、個人の荷物の運搬や買い物、農作業といった用途で活躍します。

小型トラックの運転に必要な免許

小型トラックを運転する際は、車両総重量と最大積載量に応じた運転免許が必要です。同じ「普通免許」でも取得した時期によって運転できるトラックのサイズが異なるため、保有している免許でどのクラスまで運転できるのか、あらかじめ確認しておきましょう。

免許区分 免許の取得時期 運転可能な車両
普通免許 平成19年(2007年)6月1日までに取得 車両総重量:8t未満
最大積載量:5t未満
平成19年(2007年)6月2日から
平成29年(2017年)3月11日までに取得
車両総重量:5t未満
最大積載量:3t未満
平成29年(2017年)3月12日以降 車両総重量:3.5t未満
最大積載量:2t未満
準中型免許
(5t限定)
平成29年(2017年)3月12日以降 車両総重量:5t未満
最大積載量:3t未満
準中型免許 平成29年(2017年)3月12日以降 車両総重量:7.5t未満
最大積載量:4.5t未満

参考:警視庁・都道府県警察

特に、平成29年(2017年)3月12日以降に普通免許を取得した場合、「最大積載量2t未満」の車両までしか運転できません。一般的な2tトラックでも、車種や架装の内容によっては運転できないケースがあるため、車検証に記載されている「車両総重量」「最大積載量」を必ず確認しましょう。

普通免許で運転できるトラックの範囲や、免許区分ごとの具体的なサイズ感・注意点が気になる方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

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代表的な小型トラック8選

ここでは、代表的な小型トラック8種類の特徴と主な用途を解説します。

No. 種類 特徴
1 平ボディートラック 壁や屋根がない平らな荷台
2 パネルトラック 壁や屋根に囲われたボックス型の荷台
3 冷凍車 パネルトラックの一種で、冷凍機能を備えた荷台
4 ウイングトラック 荷台の側面が翼のように左右に大きく開く
5 ダンプトラック 荷台を傾けて積荷を降ろせる
6 クレーン付きトラック 荷台部分にクレーンを装備している
7 ダブルキャブトラック 2列の座席を設けており定員が約5〜7人
8 軽トラック コンパクトサイズで普通免許で運転できる

前述のとおり、本来軽トラックは小型トラックには含まれません。ただ実務では小型トラックとあわせて軽トラックも検討される方が多いため、ここでは参考として取り上げています。

では、順に見ていきましょう。

1. 平ボディートラック

平ボディートラックは、荷台が平らで屋根や壁のない標準的なトラックです。荷台の三方に「アオリ」と呼ばれる囲いがあり、アオリを倒すと側面や後方から荷物を積み下ろしできます。

屋根がなく、クレーンやフォークリフトを使った重い荷物の積み下ろしにも対応可能です。建設現場での資材運搬から引っ越し、農作物の輸送まで、あらゆる場面で活躍します。

用途に合わせたバリエーションが豊富で、長尺物の運搬に向いているロングボディー仕様や、荷物の積み下ろし作業が楽になるパワーゲート付きの車両などがあります。

一方で、荷物が風雨や通行人の視線にさらされるため、防水シートをかける、施錠できる箱を使うなど、防水対策や盗難防止への配慮が必要です。

1.2〜2t平ボディートラックの詳細を見る

2. パネルトラック

パネルトラックは、アルミ製のパネルなどで作られた箱型の荷台を持つトラックで、「バンボディー」とも呼ばれます。荷室が完全に密閉されているため、天候に左右されずに運搬できるほか、荷物の落下や盗難のリスクが低い点も魅力です。

ただし、後方の扉からしか荷物の出し入れができず、奥に積んだ荷物の積み下ろしに手間がかかります。

2tパネルトラックの詳細を見る

3. 冷凍車

パネルトラックの荷室に冷凍機能を備えたのが、冷凍車です。鮮魚や精肉、冷凍食品などの品質を保ったまま輸送する際に活躍します。

設定温度は、荷室内を中温帯(約−5度前後)から低温帯(約−20度前後)まで車種によってさまざまです。冷却機能を持つぶん、通常のトラックよりも荷室の内寸がやや狭くなり、燃料消費が多くなる傾向にあります。

また、冷凍車とよく似た車両に「保冷車」があります。保冷車は荷台が断熱構造になっているだけで冷却機能はなく、荷室内の温度変化を緩やかにする目的で使われる車両です。

冷凍車の詳細を見る

4. ウイングトラック

荷台の側面が鳥の翼のように開閉するトラックをウイングトラックと呼びます。パネルトラックと同様に、荷物を雨風や日光、ホコリから保護でき、商品の配送や精密機械の搬送などに最適です。

側面を開くとフォークリフトを使った荷物の積み下ろし作業が両側から効率よくおこなえます。荷台の奥に積んだ荷物にもアクセスしやすく、荷物を降ろす順番を細かく気にしなくて済む点も魅力です。

ウイングトラックの詳細を見る

ウイングトラックの代表的な種類や使用時の注意点は、以下の記事をご一読ください。

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5. ダンプトラック

ダンプトラックは、油圧の力で荷台を傾けて土砂や砂利、産業廃棄物などを一気に排出できるトラックです。建設現場や解体工事、採石場など、大量の資材をスピーディーに荷下ろしする現場で活躍します。

ダンプトラックには以下のような種類があります。

【ダンプトラックの主な種類】

  • 土砂ダンプ:土砂や資材などを運ぶ一般的なダンプ
  • 三転ダンプ:右・左・後方の三方向から土砂を降ろせるダンプ
  • ローダーダンプ:土砂ダンプと建設機械の積み下ろしができる安全装置を組み合わせたダンプ

2〜3tダンプトラックの詳細を見る

ダンプトラックの用途や必要な免許、現場に適した車種の選び方に関しては、以下の記事をご覧ください。

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6. クレーン付きトラック

「ユニック車」とも呼ばれるクレーン付きトラックは、運転席と荷台の間にクレーンを装備したタイプの車両です。重量のある建設資材や機械、庭石などを、クレーンを使って積み下ろしできるので、一台で「運搬」と「積み下ろし」の二役をこなせます。

ただし、クレーンや架装の重さだけ最大積載量が減るため、「荷物の重さ」と「車両の積載量」を事前に確認する必要があります。

2〜3tクレーン付きトラックの詳細を見る

また、クレーンの操作や玉掛け作業には、運転免許とは別に特別教育や技能講習などの資格が必要です。クレーン付きトラックの種類や必要な免許に関しては、以下の記事をご覧ください。

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7. ダブルキャブトラック

ダブルキャブトラックは、運転席の後ろにもう一列座席スペースを設けた乗車定員の多いトラックです。通常2〜3人乗りのトラックに対し、ダブルキャブトラックは5〜7人程度が乗車できます。

作業員と資材を一台で同時に現場へ運べるので、乗用車とトラックを別々に手配する必要がありません。物資と人を同じタイミングで現場に到着させやすく、工事現場や設備工事、災害対応車両などで活躍しています。

乗車スペースが広いぶん荷台の長さが短くなるため、運ぶ荷物のサイズと乗車人数のバランスを考慮して選定する必要があります。

ダブルキャブトラックの詳細を見る

ダブルキャブトラックの特徴については、以下の記事をご一読ください。

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8. 軽トラック

軽トラックは、軽自動車の規格に合わせて作られた最も小型のトラックです。普通免許で運転でき、税金や保険料といった維持費が安く抑えられます。車両がコンパクトなぶん、ほかのトラックより燃費がいいです。小回りが利き、農道や住宅地など、道幅の狭い場所をスムーズに走行できます。

軽トラックの詳細を見る

作業に適したトラックの選び方

さまざまな小型トラックの中から、現場に最適な一台を選ぶには、以下の3つのポイントを押さえる必要があります。

順に見ていきましょう。

1. 荷物や用途に適している

最初に確認したいのが、運ぶ荷物の特性や作業内容に合った種類であるかです。具体的な用途と種類については以下のとおりです。

【機種選びの例】

  • 雑多な資材や長さのあるものを運ぶ
    →平ボディートラック
  • 雨や汚れ、盗難から荷物を守りたい
    →パネルトラック、ウイングトラック
  • 土砂や砂利を運ぶ
    →ダンプトラック
  • 複数の作業員と資材を一度に運ぶ
    →ダブルキャブトラック

あわせて、現場での積み下ろし方法(手積みか、フォークリフトを使うかなど)を事前にシミュレーションしておくと、最適な車種を自然と絞り込めます。

トラックの代表的な種類と種類ごとの特徴を知りたい方は、以下の記事をあわせてご覧ください。

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2. 荷物の重さに対して最大積載量が足りている

次に、運びたい荷物の重さがトラックの最大積載量を超えていないかを確認しましょう。最大積載量は以下のように「車両総重量 − 車両重量 − 乗員重量」で決まり、車検証に必ず記載されています。

最大積載量を超えて荷物を積む「過積載」の状態で運転すると、ブレーキが効きにくくなったり、カーブでバランスを崩したりなど、重大な事故につながりかねません。

特に、クレーンやパワーゲートが付いている車両は、その装備の重さだけ最大積載量が減ります。車両ごとに最大積載量を確認し、場合によっては中型トラックの使用や、数回に分けての搬送を検討しましょう。

以下の記事では、過積載が起こる原因と違反した場合の罰則、防ぐための対策まで解説しています。過積載のリスクが気になる方はご覧ください。

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3. 保有している免許で運転できる

ドライバーが保有している免許で運転できるかどうかも、必ず確認しておきたいポイントです。免許に関する制度は改正されており、取得した時期によって運転できる車両のサイズ(車両総重量・最大積載量)が異なります。

免許区分を誤ったまま運転すると、法令違反となるだけでなく、事故や現場トラブルにつながりかねません。ドライバーや現場の安全を守るためにも、運転前には免許証と車検証を確認し、運転できる範囲の車両を手配しましょう。

普通免許で運転できるトラックの種類や、普通免許以外の免許の車両サイズについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

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目的に応じてトラックを利用するならレンタルがおすすめ

同じ小型トラックでも、車種や最大積載量はさまざまです。現場ごとに最適な車種をそろえようとすると、複数のトラックを自社で保有・管理する必要があり、購入費用や駐車場代、保険料、メンテナンス費用など、コスト負担と手間がかかります。

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産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、本記事でご紹介した平ボディートラックダンプトラッククレーン付きトラックなど、豊富なラインナップを取りそろえています。小型トラックの導入をご検討の方は、以下より見積をご依頼ください。

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