電動バックホウとは?環境と現場を変える次世代建機を紹介

建設現場の未来を担う技術として、今、大きな注目を集めているのが「電動バックホウ」です。従来のディーゼルエンジンを搭載した油圧ショベルとは異なり、電力で稼働するこの革新的な建設機械は、地球環境への配慮はもちろんのこと、現場の作業効率や安全性、そして周辺住民への影響までをも劇的に改善する可能性を秘めています。

しかし、「電動バックホウとは具体的に何なのか?」「導入するメリットやデメリットは?」といった疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。

本記事では、電動バックホウの基本的な定義から、その種類、主要メーカーの動向、そして導入がもたらすメリットと課題、さらには導入を検討する上で知っておくべきコストや補助金制度、運用上の注意点まで、多角的に掘り下げて解説します。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、電動バックホウのレンタルを行っております。レンタルをご検討中の方は、以下のボタンから商品の問い合わせ、見積もりを依頼ください。

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電動バックホウとは?その種類を紹介

電動バックホウとはその名の通り、エンジンではなくバッテリー(電動モーター)で動くバックホウのことです。

電動バックホウと一口に言っても、その動力供給方式やサイズによって分類されます。それぞれの特徴を理解することで、自身の現場や用途に最適な電動バックホウを選択することが可能になります。電動ミニバックホウ

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有線式電動バックホウ:安定した電力供給と長時間稼働

有線式電動バックホウは、その名の通り、外部からの電源供給をケーブルを通じて直接受けるタイプです。

バッテリーを搭載しない、あるいは補助的に搭載するタイプが多く、安定した電力供給が可能なため、長時間の連続稼働を必要とする現場に強みを発揮します。燃料補給や充電の心配がなく、電源さえ確保できれば途切れることなく作業を続けられる点が最大のメリットと言えるでしょう。

このタイプの電動バックホウは、主に工場やトンネル掘削、地下工事、都市部の解体現場など、電力供給設備が整っている、またはケーブルの取り回しが容易な定置作業に適しています。ケーブルの管理や移動範囲の制限といった運用上の注意点はあるものの、排ガスゼロ・低騒音といった電動機の基本性能を最大限に活かしつつ、高い稼働率を実現するでしょう。

バッテリー駆動式電動バックホウ:優れた機動性と広範囲な活躍

バッテリー駆動式電動バックホウは、内蔵された大容量バッテリーによってモーターを動かすタイプです。

ケーブルに縛られることなく自由に移動できるため、機動性に優れ、多様な現場での活躍が期待されます。

バッテリーの充電時間や連続稼働時間が課題として挙げられますが、排ガスや騒音の問題を根本から解消するため、特に環境規制が厳しい都市部や住宅密集地、夜間工事、屋内作業、あるいは公園整備や造園作業といった、よりデリケートな環境での需要が高まっています。

電動バックホウの主要メーカー

現在市場に出回っている主要なタイプと、それらを手がけるメーカーの動向を見ていきましょう。

主要メーカーの動向と製品ラインナップ

電動バックホウの開発・供給には、コマツ、日立建機、竹内製作所、ヤンマー、コベルコ建機といった国内外の大手建機メーカーが力を入れています。各社は、環境規制の強化やSDGsへの取り組み、そして顧客からのニーズの高まりを受け、電動化への投資を加速させているのです。

日立建機や竹内製作所も、コンパクトな電動ミニバックホウを中心に、製品ラインナップの拡充を進めています。特に竹内製作所の「分解型電動ミニバックホー」のような特殊な製品は、限られた空間での作業を可能にし、電動バックホウの新たな可能性を示唆しています。

電動バックホウがもたらすメリット

電動バックホウは、従来のディーゼルバックホウに比べて多くの革新的なメリットをもたらす一方で、現時点では克服すべき課題も存在します。導入を検討する際には、これらのメリットとデメリットを深く理解し、自社のニーズや現場の状況と照らし合わせて慎重に判断することが重要です。

メリット:環境負荷低減と作業環境の劇的改善

電動バックホウの最大の魅力は、その環境性能と作業環境の改善効果にあります。これらはSDGsの目標達成にも貢献し、企業の社会的責任(CSR)を果たす上で不可欠な要素となりつつあります。

メリット 概要
排ガスゼロとCO2 排出量削減 ディーゼルエンジンを搭載していないため、稼働時に大気汚染物質を排出しない。そのため、作業員が排ガスを吸い込むリスクも少なくなる。特に閉鎖された空間や、換気の悪い場所での作業環境の改善が見込める。
圧倒的な低騒音 エンジン音がないため、稼働音はモーターの駆動音や油圧ポンプの作動音に限定され、ディーゼル機と比較してはるかに静かである。オペレーターの騒音によるストレスや疲労が軽減され、現場でのコミュニケーションが円滑になるなど、作業環境の快適性が向上する。
振動の低減と快適性向上 エンジン特有の振動がないため、車体や操作レバーを通じて伝わる振動が大幅に低減される。これにより、長時間の作業におけるオペレーターの身体的負担が軽減され、作業精度が向上することが期待される。
燃料費・維持費の削減 燃料が軽油から電気に変わることで、燃料コストが低減する。さらに、エンジン関連の消耗品費やメンテナンス費用も削減できる。
燃料によるリスクの低減
ガソリン・軽油を使用しないため、燃料補給の手間や保管のリスクが減る。
新たな作業機会の創出 排ガスや騒音といった制約がなくなることで、これまでディーゼル機では不可能だった場所や時間帯での作業が可能になる。美術館や博物館、食品工場、など、環境基準が厳しい施設での工事や、夜間や早朝の都市部での緊急工事なども可能になる。

導入を検討する前に知るべきこと:コスト、運用上の注意点

電動バックホウの導入は、単に機械を入れ替えるだけでなく、事業運営全体に影響を及ぼす重要な意思決定です。ここでは、導入を検討する企業や個人が、具体的にどのような点を考慮すべきか、コスト面から日々の運用における注意点まで詳しく解説します。

導入コストとランニングコストの比較

電動バックホウの導入コストは、前述の通りディーゼル機よりも高価になる傾向があります。しかし、ランニングコストまで含めたトータルコストで比較すると、長期的に見て経済的なメリットが生まれる可能性が高いです。

コストの比較

  • 初期費用:一般的なバックホウに比べ、電動バックホウのほうが初期投資は高額になる。
  • ランニングコスト:電気料金は一般的にディーゼル燃料より安価に抑えられる傾向がある。さらにエンジン関連の消耗品費やメンテナンス費用も削減できる。

運用上の注意点と対策

電動バックホウを効果的に運用するためには、いくつかの具体的な注意点を理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。

運用の注意点

充電インフラの整備:バッテリー駆動式の場合、現場での充電設備が最も必要な要素となる。また有線式駆動の場合、電源の確保が必要になる。

安全対策:電動バックホウは高電圧を扱うため、感電リスクに対する安全対策が重要。また静音性が高いため、接近に気づく工夫が必要となる。

充電時間の確保:バッテリー駆動の場合、稼働時間と充電時間を考慮した作業計画が必要となる。

電動バックホウはレンタルがおすすめ

ミニバックホウの導入を検討する際、レンタルにするか、購入するか、どちらの選択肢もメリットとデメリットがあります。しかし一時的な利用や、多様な現場に対応するためには、レンタルが非常に合理的な選択肢となるでしょう。ここではレンタルの特徴を詳しく解説していきます。

なお産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、電動バックホウを取り扱っています。さらに、工事に必要な他の機械や運搬車両もあわせてレンタル可能です。必要な機材をまとめて手配したい方やレンタルをご検討中の方は、以下のボタンから商品の問い合わせ、見積りを依頼ください。

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レントが扱う電動ミニバックホウ:TM20-3

レントが取り扱う電動バックホウ(TM20-3)は、直径2,500mmのライナーや竪穴内の掘削において、狭さを克服し、圧倒的な能力を発揮します。この機種は山岳地の鉄塔や橋脚の基礎掘り(深礎掘り)に最適です。通常の掘削にも使用することが可能です。

また、クローラフレームが70°まで自在に開脚することで、ラセン状に移動でき、ライナープレートに添って廻り込みながら掘削作業が可能です。

さらに、バケットの反転角が大きい独自の構造で、ライナープレート下の角堀りをすることが可能です。専用ブレーカーを装着し、粉砕機として使用することも可能です。バケットと専用ブレーカーの交換はボルト2本で簡単に行えます。

電動ミニバックホウ

項目 詳細
メーカー 竹内製作所
型式 TM20-3
バケット容量 (m3) 0.021
運転質量(kg) 1,615
運搬時寸法 (mm) L×W×H 1,860×1,265×2,325
最小旋回半径(mm) 前方:670/後方:620
使用発電機(単体使用時) (kVA) 25以上

「レンタル」のメリット

レンタルのメリットとしては、購入にかかる初期費用を抑えることができることです。またメンテナンス費用、保管場所が不要で、故障時などのサポート体制が整っていることも大きなメリットです。

 

初期費用を大幅に抑えられる 必要な時に必要な期間だけレンタルすることで、購入にかかる多額の費用が不要。
メンテナンス・維持管理の手間が不要 レンタル会社が貸し出し前に点検や修理などのメンテナンスを行うため、機械維持管理の手間やコストが不要。
保管場所が不要 必要な時にレンタルできるため保管場所が必要ない。
安心サポート 故障時などにレンタル会社が修理対応してくれる。

電動バックホウの現在と未来:進化する技術と業界の展望

電動バックホウは、その登場以来、技術革新の波に乗り、めざましい進化を遂げてきました。しかし、そのポテンシャルはまだ十分に引き出されているとは言えず、今後さらなる技術進化が期待されています。ここでは、電動バックホウを取り巻く現在の技術動向と、それが描く建設業界の未来について考察します。

持続可能な建設現場への貢献と社会インフラの未来

電動バックホウの普及は、個々の建設現場の改善に留まらず、建設業界全体、ひいては社会インフラ全体の持続可能性に大きく貢献します。

建設業界全体の脱炭素化: 電動バックホウは、建設機械の電動化トレンドの先頭を走る存在である。他の建設機械の電動化を加速させることにつながり、建設業界全体のCO2排出量削減目標達成に大きく貢献し、地球環境保護に不可欠な役割を果たすことができる。

都市開発・インフラ整備: 電動バックホウは、排ガスゼロ・低騒音という特性から、住民の生活環境に配慮した「クリーンで静かな建設」を可能にする。これにより、都市の持続可能な発展を支え、より快適な生活環境の創造に貢献する。

労働環境の改善: 低騒音、低振動、排ガスゼロといった電動バックホウの特性は、オペレーターにとって健康的で快適な作業環境を提供する。

まとめ

電動バックホウは、従来のディーゼルエンジン搭載型バックホウに代わる次世代の建設機械であり、電力で稼働することで排ガスゼロ、圧倒的な低騒音、低振動を実現します。

これにより、地球環境への負荷を大幅に軽減し、作業員の労働環境を改善するだけでなく、都市部での夜間工事や屋内作業といった、これまでの建機では難しかった新たな作業機会を創出する可能性を秘めていることがお分かりいただけたかと思います。

導入を検討されている皆様にとって、本記事が有益な情報源となれば幸いです。

なお産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、電動バックホウを取り扱っています。さらに、工事に必要な他の機械や運搬車両もあわせてレンタル可能です。レンタルをご検討中の方は、以下のボタンから見積りを依頼ください。

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