クレーン付きトラック(ユニック車)のレンタル料金は?2t・3t・4tなどの目安を紹介

クレーン付きトラック(ユニック車)のレンタル料金は、車両の仕様やレンタル会社によって異なります。内容をよく確認せずに契約してしまうと、想定より費用が高くなったり、思わぬ追加料金が発生したりするケースも少なくありません。

本記事では、クレーン付きトラックのレンタル料金の目安を紹介します。契約前に必ずチェックしたいポイントもまとめていますので、「クレーン付きトラックのレンタルで失敗したくない」とお考えの方は、最後までお読みください。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、さまざまなタイプのクレーン付きトラックを取り扱っています。現場に適した車両をご提案いたしますので、以下のボタンからお気軽に見積もりを依頼ください。

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クレーン付きトラック(ユニック車)のレンタル料金相場

まずは、クレーン付きトラックのレンタル料金の相場を紹介します。ここで紹介するのは、いずれもレンタル基本料金のみの目安です。

車体サイズやブームの段数などによっても料金が変わるうえ、レンタル会社によって、補償料やメンテナンスサービス費用などの諸費用が別途発生する場合があることをあらかじめご了承ください。

▼料金相場(日額)

最大積載量 料金
2t 約1万5,000〜約3万円
3t 約1万6,000〜約4万5,000円
4t 約2万〜約5万5,000円
6〜8t 約3万5,000〜約7万円

▼料金相場(月額)

最大積載量 料金
2t 約23万〜約40万円
3t 約27万〜約55万円
4t 約30万〜約60万円
6〜8t 約40万〜約85万円

上記のように、レンタル料金は、短期より長期のほうが日割り単価が安くなるのが一般的です。

レンタル時に発生する費用

レンタルする際にかかる主な費用の内訳については、以下のとおりです。

料金 概要
車両レンタル料
  • トラックのレンタルにかかる基本料金
    • 車両サイズや種類によって変わる
  • 長期で利用する場合には割引が適用されるケースがある
時間外対応にかかる料金
  • 以下のような日程に対応した際に発生する料金
    • 早出・残業・夜間
    • 土・日・祝日
    • 年末年始やお盆

※会社によって料金設定が異なる

補償制度の料金
  • 事故・破損・盗難に備えて、補償制度を利用する場合にかかる費用

※補償内容や料金設定は会社によって異なる

メンテナンス料
  • メンテナンスや管理が必要な場合に発生する費用
燃料の料金
  • 燃料の代金(満タン分)を支払う場合

費用の内訳は、レンタル会社によって異なります。内容を把握しないまま契約すると、思わぬ追加費用が発生する場合があるため、契約前に「何が基本料金に含まれているのか」「どこからが別料金なのか」を必ず確認しましょう。

なお、レントでもクレーン付きトラックの見積もりが可能です。レンタル料金についてご不明点がある場合は丁寧にご説明しますので、以下からお気軽に見積もりを依頼ください。

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レンタルできるクレーン付きトラックの種類例

ここでは、レンタルできるクレーン付きトラックを以下の3種類紹介します。

クレーン付きトラックは、クレーンの搭載位置や車体を支える脚(アウトリガー)の構造によってタイプが分かれます。構造によって向いている作業や使いやすさが違うため、作業内容や条件に合わせて選ぶことが重要です。

では、順番に解説します。

1.キャブバック型

出典:古河ユニック株式会社

キャブバック型は、運転席(キャブ)のすぐ後ろにクレーンが付いた最も一般的なタイプです。クレーンが前に付いており、荷台スペースが広く確保できるので、一度に多くの荷物を積むことができます。

操作時の見通しが良いのも特徴です。建築資材や足場の運搬、電設資材の積み下ろし、レッカー車としての利用など、現場を選ばず幅広い用途で活躍します。

2.ハイアウトリガー型

出典:古河ユニック株式会社

ハイアウトリガー型の特徴は、アウトリガー(車体を支える脚部)で車体を高く持ち上げられる点です。車体前方を持ち上げて荷台に傾斜(スロープ)を作れるため、自走できない重機や車両の積み込みがスムーズにおこなえます。

ただし、地面が柔らかい場所ではアウトリガーが沈み込むおそれがあるため、設置場所の地盤が安定しているか確認が必要です。

アウトリガーについては以下の記事にまとめてありますので、あわせてご覧ください。

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3.荷台内架装型

出典:古河ユニック株式会社

荷台内架装型は、「簡易クレーン」と呼ばれているタイプで、クレーンが荷台の中央あたりに設置されています。クレーンがスペースを占めるため荷台はやや狭くなりますが、そのぶん車両全体がコンパクトになりやすいのが特徴です。

住宅街や狭小地での資材の積み替えなど、狭い場所での作業に向いています。

クレーン付きトラックをレンタルするときのポイント

現場でのトラブルや予期せぬ追加費用を防ぐために、レンタルする前にチェックしておきたい4つのポイントを紹介します。

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

1.車両やクレーンの仕様が現場の要件に合っているか

クレーン付きトラックを選ぶときに、まず確認したいのが「現場の条件に合っているかどうか」です。

【確認しておくべき現場の要件】

  • 作業スペースの広さ
  • 地盤の強度
  • 搬入口のサイズ
  • 吊り上げたい荷物までの距離 など

また、車両のサイズだけでなく、クレーン自体の能力や装備が現場に適しているかどうかもチェックしておきましょう。

確認したいポイント 説明
クレーンの吊り上げ荷重
  • クレーンが安全に吊り上げられる最大の重さ
クレーンのブーム段数
  • クレーンが伸びる伸縮の段階(伸ばせる回数)のこと
  • 2~4段に適した作業
    • 狭い現場での積み下ろしなど
  • 5〜7段に適した作業
    • 高所作業や離れた場所での運搬など
アウトリガーの種類・張り出し幅
  • 作業時に車体の左右へ張り出し、トラックを安定させる脚の装置
  • 地盤が安定した場所かつ周囲に十分なスペースがあるか確認が必要
ラジコン(無線)操作の有無
  • 無線でクレーンを操作できる装置
  • 手元で操作できるので安全性が上がり作業しやすい
車体のサイズ(全長・全幅・全高)
  • 車両の外形寸法
  • 進入可能なスペースや現場の制約がある場合は確認する
フックインの有無
  • フックの巻き取りや引き込みを自動でおこなう補助装置

現場に合わない車両を選ぶと、「現場に入れない」「クレーンが荷物に届かない」など、作業が止まってしまうトラブルになりかねません。さらに、再手配の費用が発生したり、時間のロスにつながったりする可能性があります。

2.必要な免許・資格はそろっているか

クレーン付きトラックの運転や操作には、公道を走るための「運転免許」と、操作するための「資格」が必要です。まず、運転免許の区分は「車両総重量」や「最大積載量」によって決まります。

▼公道走行に必要な運転免許

免許証の種類 車両総重量 最大積載量
普通自動車免許 3.5t未満 2t未満
準中型自動車免許 5t限定
※H19.6.2~H29.3.11までに普通免許を取得した者
5t未満 3t未満
※H29.3.12以降に準中型免許を取得した者 3.5~7.5t 2~4.5t
中型自動車免許 8t限定
※H19.6.1以前に普通免許を取得した者
8t未満 5t未満
※H19.6.2以降に中型免許を取得した者 7.5~11t未満 4.5~6.5t未満
大型自動車免許 11t以上 6.5t以上

参考:警視庁警察庁

続いて、クレーンの操作には、吊り上げ荷重によって必要な資格が異なります。

▼移動式クレーンの操縦に必要な資格

資格 吊り上げ荷重
小型移動式クレーン運転の特別教育 1t未満
小型移動式クレーン技能講習 1t以上5t未満
移動式クレーン運転士免許 5t以上

さらに、クレーンのフックに荷物をかけたり外したりする「玉掛け作業」をおこなうには、別の資格が必要です。

▼玉掛け作業に必要な資格

資格 吊り上げ荷重
玉掛け特別教育 1t未満
玉掛け技能講習 1t以上

必要な免許や資格がなければ、クレーン付きトラックの運転・操作はできません。事故を防ぐためにも、レンタルする前に作業者に確認しておくことをおすすめします。

レントでも、クレーン操作・玉掛け作業に必要な特別教育技能講習を実施しています。お問い合わせ・お申し込みは、以下からお気軽にご連絡ください。
【お問い合わせ先 レント教習センター TEL:054-265-2320

3.契約条件が明確になっているか

3つ目に確認したいのは、契約内容です。レンタル料金は、会社によって車両のレンタル料だけでなく、さまざまなサービスが含まれることがあります。

「他社より安いと思っていたのに、追加料金で想定より高くなってしまった」というケースも少なくありません。トラブルを未然に防ぐためには、契約内容を確認することが重要です。

【契約内容で確認したいポイント】

  • 回送料(陸送費)
  • 燃料費(満タンで返すのか、実費精算なのか)
  • 補償料・補償範囲
  • 延長料金・キャンセル料のルール
  • 支払い方法・請求タイミング など

4.事故・盗難・破損などへの補償内容は十分か

クレーン付きトラックは公道の走行中やクレーン作業中に事故のリスクがあります。レンタルする車両にどのような補償がついているか、事前に確認しておきましょう。

多くのレンタル会社では「免責補償制度(CDW)」という事故時の修理費などの自己負担を軽くする制度があります。ただし、補償される範囲は会社によってさまざまです。

特に以下のような場合は、対象外になるケースがあります。

【免責補償制度の補償外となりやすい例】

  • 禁止されている操作方法での転倒
  • 過積載など、ルールに反した使い方による破損
  • 故意または重大な過失
  • 盗難 など

「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、車両本体の補償だけでなく、第三者のケガや物損に備える保険まで確認しておくとより安心です。

ユニック(クレーン付きトラック)をレンタルする際の注意点については以下の記事にまとめています。あわせてご覧ください。

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クレーン付きトラックをレンタルするなら「レント」がおすすめ

クレーン付きトラックを取り扱うレンタル会社は数多くありますが、いざ手配しようとすると、「どの会社を選べばいいのか分からない」「本当に現場に合った車両が手に入るか不安」と迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、以下の4つの特徴を持つレンタルサービスを提供しています。

【レントが選ばれる4つの理由】

  • 豊富なラインナップ
    他社では希少な6tクラスを含め、現場に合わせた車種を幅広く選べる
  • 契約条件・料金体系が明確
    基本料金・付帯費用・補償内容を事前に確認できる
  • 万が一に備えた補償制度
    車両補償込みの「安心サポート制度」で、事故・破損時も安心
  • 全国60ヵ所以上の営業拠点
    各拠点の在庫を一元管理しているので、全国の保有車両から希望の車両を取り寄せることが可能

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レンタルにおすすめのクレーン付きトラック4選

ここでは、レントがおすすめするクレーン付きトラックを、最大積載量別に4つご紹介します。

では、ひとつずつ見ていきましょう。

1.【2~3t】クレーン付きトラック

項目 詳細
クラス 2t 3t
ブームの段数 3段 3段
メーカー/型式 トヨタ/TKG-XZU650 いすゞ/TPG-NKR85A
クレーン部メーカー/型式 古河ユニック/URU263 古河ユニック/URU263S
クレーン部:空車時クレーン容量 2.63t×1.6m 2.63t×1.6m
最大積載量(kg) 2,000 3,000
車両寸法:全長×全幅×全高(mm) 5,980×1,890×2,560 4,690×1,695×2,420
車両重量(kg) 3,520 3,180
車両総重量(kg) 5,685 6,345
運転免許 準中型免許 準中型免許
操作要件 技能講習(クレーン・玉掛け) 技能講習(クレーン・玉掛け)

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合があります。

2〜3tのクレーン付きトラックは、車幅や全長がコンパクトに設計されていて小回りが利くため、街地や住宅街の路地のような狭い現場での搬入・搬出作業もスムーズにおこなえます。

クレーンの転倒リスクを検知すると警報で知らせて自動停止する安全機能が付いており、安全対策を強化することが可能です。

2~3tクレーン付トラックの詳細を見る

2.【3t】クレーン付きトラック荷台内格納タイプ

項目 詳細
ブームの段数 4段
メーカー/型式 日野/2RG-XZU605M
クレーン部メーカー/型式 古河ユニック/UR-P244
クレーン部:最大クレーン容量 2.22t×1.1m(アウトリガー最大張出時)
最大積載量(kg) 3,000
車両寸法:全長×全幅×全高(mm) 4,690×1,690×1,990
車両重量(kg) 3,250
車両総重量(kg) 6,415
運転免許 準中型免許
操作要件 技能講習(クレーン・玉掛け)

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合があります。

こちらは、クレーンを荷台の中にしまえる荷台内格納タイプです。一般的な2tクラスのクレーン付きトラックよりも全高が低く、地下駐車場や桁下などの高さ制限のある現場で活躍します。

アウトリガーの最大張出幅も約1.86mと狭く、限られたスペースでも設置が可能です。

3tクレーン付トラック荷台内格納タイプの詳細を見る

3.【4t】クレーン付きトラック

項目 詳細
ブームの段数 3段 4段 5段
メーカー/型式 日野/SKG-FRP90S2 日野/TKG-FC9JKAA いすゞ/ADG-FD7JLWA
クレーン部メーカー/型式 古河ユニック/URV343N 古河ユニック/URG344 古河ユニック/URU375
クレーン部:空車時最大クレーン容量 2.93t×2.6m 2.93t×2.6m 2.93t×2.4m
最大積載量(kg) 2,650 2,650 2,550
車両寸法:全長×全幅×全高(mm) 8,160×2,230×2,950 8,160×2,230×3,000 8,230×2,260×3,010
車両重量(kg) 5,160 5,140 5,500
車両総重量(kg) 7,975 7,955 7,965
運転免許 中型免許(8t限定) 中型免許(8t限定) 中型免許(8t限定)
操作要件 技能講習(クレーン・玉掛け) 技能講習(クレーン・玉掛け) 技能講習(クレーン・玉掛け)

※表は横にスクロールできます。
※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合があります。

汎用性の高い4tのクレーン付きトラックです。建設資材や設備機器の運搬など、建設現場をはじめ、さまざまな現場で使われています。

車両によっては、転倒を防ぐ機能や設定した高さを超えないようにブームの動きを制限する機能など、高度な安全装置を搭載しています。こうした安全機能が搭載されている車両を選べば、送電線の下など高さに注意が必要な現場でも安心です。

4tクレーン付トラックの詳細を見る

4.【6t】クレーン付きトラック

項目 詳細
クラス 6t
ブームの段数 4段
メーカー/型式 いすゞ/SKG-FSR90S2
クレーン部メーカー/型式 古河ユニック/URU344
クレーン部:空車時クレーン容量 2.93t×2.6m
最大積載量(kg) 5,200
車両寸法:全長×全幅×全高(mm) 8,690×2,255×2,970
車両重量(kg) 5,570
車両総重量(kg) 10,935
運転免許 中型免許
操作要件 技能講習(クレーン・玉掛け)

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合があります。

6tタイプは、車体のサイズは4tクラスとほぼ同じでありながら、約2倍の最大積載量を持つ車両です。この車両を使えば、これまで2回に分けて運んでいた荷物を1回で運搬できるようになるため、作業時間の短縮はもちろん、人件費や燃料代などのコストも抑えられます。

10tクラスの大型車よりも安くなる場合があり、コストを重視する場合には最適です。

6tクレーン付トラックの詳細を見る

クレーン付きトラックのレンタル料金を知って最適な車種を選ぼう

クレーン付きトラックのレンタル料金は、車両のサイズやクレーンの仕様、レンタル期間などによって変わります。レンタル料金だけでなく、現場の作業条件に合ったタイプか、必要な資格があるかを事前に確認しておくと、作業を効率的かつ安全に進められます。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、現場の条件や荷物にあわせた最適な一台をご提案します。2tクラスのコンパクトなモデルから効率の良い6tクラスまで、幅広いラインナップで対応していますので、クレーン付きトラックのレンタルをご検討の際は、以下からお気軽に見積もりを依頼ください。

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※本記事では、2025年11月時点の調査をもとに各価格を紹介しています。

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