台車の種類9選と名称まとめ|物流などで使うときの選び方も解説

台車は、重い荷物を効率よく運べる便利なツールとして物流をはじめとした、さまざまな現場で使われています。一方で種類が豊富なため、用途に適したものをどう選べばよいか迷うことはありませんか?

本記事では、台車の種類や名称・用途や条件に合わせた選び方のポイントを紹介します。「業務に最適な台車を知りたい」という方は、ご一読ください。

なお、産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、さまざまな種類の台車を多数取りそろえています。運ぶ荷物の形状や重さなどに適した台車を提案しますので、荷物に合わせた台車をレンタルしたい場合は、以下のボタンからお気軽に見積もりを依頼ください。

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物流などで使われる台車の種類や名称

物流などで使われる台車の種類や名称を、以下のとおり紹介します。
物流などで使われる台車の種類や名称

順に見ていきましょう。

1.平台車(平床台車)

【特徴】

  • 荷台とキャスターのみのシンプルな構造
  • ハンドルがないため、荷台面よりも大きなサイズの荷物が積載できる
  • 重ねて保管できるタイプもあり、場所をとらずに収納が可能

平台車は、荷物を手で支えながら移動させるタイプの台車です。ハンドルがない分、方向転換や移動の自由度が高く、狭い通路や倉庫内でも使いやすい点がメリットです。また、台車同士を連結できるものもあり、大きな荷物を一度に運びたい場合にも活用できます。

平床台車の詳細を見る

2.手押し台車

【特徴】

  • 手押しするためのハンドルが付いた台車
  • 荷物を運ぶときによく使われる汎用的なタイプ
  • 立ったまま押せて移動や方向転換が容易

手押し台車は、家庭用でも業務用でも使用される一般的な台車です。ハンドルがあることで重い荷物を載せていても、安定して荷物の運搬ができます。また、手前側に体重をかけて前輪を浮かせば、ちょっとした段差も乗り越えられます。

手押し台車の詳細を見る

3.固定ハンドル式

【特徴】

  • 手押し台車のなかでも、ハンドルが固定されているタイプの台車
  • ハンドルが固定されているため丈夫
固定ハンドル式はハンドルのぐらつきがないので、重い荷物を支えて運搬できます。また、ハンドルを折りたたまない関係上、可動する部位が少ないため壊れにくく、長期間の使用に向いています。

4.折りたたみハンドル式

【特徴】

  • 使わないときは積み重ねて保管でき、収納スペースをとらない
  • トラックの荷台などに載せて持ち運びやすい
折りたたみハンドル式は、使わないときにコンパクトに収納できる点が特徴です。台車自体の持ち運びを重視して、重さを抑えて作られている台車もあります。

5.両袖ハンドル式

出典:中部産業株式会社

【特徴】

  • 両袖にハンドルがある台車
  • 荷物がこぼれにくい
  • 重量物を運ぶ際に2人で作業するときも扱いやすい
両袖ハンドル式は前後どちらからでも動かせるため、重量のある荷物や方向転換しづらい狭い場所での作業に適しています。両袖を1人ずつ持って2人で運搬すると、重い荷物をより運びやすいです。

6.サイドハンドル式

出典:中部産業株式会社

【特徴】

  • 両サイドにハンドルが付いている
  • 長尺物を運搬するときに荷こぼれを防げる
  • 面積のある板などを運ぶときは、荷物が倒れてしまうことを防げる
荷台の両側に柵のようなハンドルを付けているタイプが、サイドハンドル式の台車です。両袖ハンドル式とは異なり、長辺側にハンドルが付いているため、薄い板などを立てかけて運びたい場合などに適しています。

7.2段式・3段式

【特徴】

  • 荷台が2段や3段に分かれている台車
  • 各段で物を整理できるため、ピッキング作業に向いている
  • 小さい荷物や運びにくい荷物を一度に多く運びたい場合に適している
2段式や3段式の台車は、主に店舗で商品を補充したり種類ごとに分けて運んだりしたいときに使われる台車です。ほかにも、病院や倉庫・軽作業の現場などで道具を整理して持ち運びたいときなどに使え、ワゴンとして使用されるケースもあります。

8.カゴ台車

【特徴】

  • 四方または三方に金属製の柵が付いている
  • 物流倉庫やスーパー、工場などで、大量の商品の積み下ろしや移動に使用
  • 店舗では商品を載せたまま陳列棚代わりに使え、作業と販売の両方に対応できる
カゴ台車は柵が付いているため、運搬中に荷物が崩れたり倒れたりするリスクが減ります。手押し台車や平台車より高さはあるものの、使わないときはフレームや荷台を折りたたんでコンパクトに保管が可能です。

9.金網付き台車

【特徴】

  • カゴ台車の一種で、四方が金網で囲われている
  • バラ物や小物、形が不安定な荷物を運びたい場合に適している
金網付き台車は、カゴ台車のなかでも金網で作られ、四方が囲われているものを指します。荷物の落下が心配な作業で、カゴ台車ほど大きな囲いが不要なときに便利です。

台車の選び方のポイント3選

台車を選ぶときは、以下の3つがポイントです。

それぞれ解説します。

1.素材が現場や作業に合っている

まずは、台車に使われている素材が現場や作業に合っているかを確認します。台車に使われる素材は主に以下のとおりです。

素材 特徴
スチール製
  • 耐久性が高く衝撃に強い
  • 最もスタンダードな台車
  • ほかの材質に比べて重い
樹脂製
  • 軽量で静音性に優れている
  • サビにも強いため水気の多い作業場におすすめ
  • 衝撃に弱く、耐久性はアルミ製やスチール製の台車に劣る
ステンレス製
  • 耐久性に優れていてサビに強い
  • 水気の多い所や衛生面・清潔さが求められる場所に適している
アルミ製
  • 軽量で錆びにくい
  • スチール製やステンレス製に比べ耐久性で劣る場合がある

それぞれの特徴を考慮し、水気のある現場で物を運ぶなら樹脂製、食品を扱う現場なら衛生的なステンレス製を選ぶなど、現場や作業に応じて選びましょう。

2.最大積載荷重やサイズが荷物に適している

台車の最大積載荷重やサイズが荷物に合っているかも、確認が必要です。荷物の重さが耐荷重を超えてしまうと、台車の破損や故障の原因になり得ます。実際に運ぶ荷物よりも、余裕のある耐荷重の台車を選びましょう。

ただし、耐荷重が大きくなるほど台車本体の重量も増すため、持ち運びや操作がしにくくなる点に注意が必要です。

なお、台車のサイズは荷物よりも大きいものを選びます。荷物よりも台車が小さいと、運搬中に荷こぼれする恐れがあるためです。また、「通路やエレベーターを問題なく通れるか」「収納場所に収まるか」という点も、事前に確認することをおすすめします。

一方で、荷台が広い台車は大きな荷物を載せられますが、その分小回りが利かなくなります。使用目的や場所に合わせて、大きすぎない台車を選ぶことが重要です。

3.キャスターやストッパーが現場の安全基準に沿っている

台車を選ぶ際は、現場の安全基準もチェックします。例えば、台車のキャスターは以下の種類がありますが、現場によってルールが設けられている場合があるため、事前に基準を確認しておきましょう。

種類 概要
固定キャスター
  • 進行方向に向かって車輪の向きが固定されている
  • 進行方向が安定する
自在キャスター
  • 向きを360度変えられる
  • 狭い場所や方向転換が必要な場合に向いている
  • 4輪すべてが自在キャスターのものや、前輪や後輪だけのものなどがある

なお、坂道や傾斜のある場所で台車を使う場合、ストッパー機能が付いていないと台車が勝手に動きだしてしまいます。ストッパーの有無も、現場のルールで決められている場合があるので、確認してから選ぶと安全です。

台車を利用するならレンタルがおすすめ

台車には主に以下の種類があり、それぞれハンドルの有無や数、台車自体の構造が異なります。

【台車の種類】

  1. 平台車(平床台車)
  2. 手押し台車
  3. 固定ハンドル式
  4. 折りたたみハンドル式
  5. 両袖ハンドル式
  6. サイドハンドル式
  7. 2段式・3段式
  8. カゴ台車
  9. 金網付き台車

運搬する荷物に合った台車を使うなら、どのような種類があるのかを把握したうえで選びましょう。

なお、台車の利用を考えているならレンタルもおすすめです。レンタルであれば、借りている間のみ料金が発生するうえさまざまな種類から選べるので、導入費用を抑えつつ最適な台車を用意できます。

また、使い終わった後は返却するため、長期間にわたって保管スペースを確保する必要もありません。

なお、産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、豊富な種類の台車を用意しているため、荷物の大きさや作業場所に合った台車をその都度選べます。運ぶ荷物に適した台車をレンタルして、スムーズに荷物を運搬したい場合は、以下より気軽に見積もりを依頼ください。

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