「インパクトドライバーはメーカーが多くて選べない」「どの機種が自分の作業に合うかわからない」とお悩みではありませんか。
本記事では、代表的なメーカー4社の特徴とおすすめ製品、自分に合った機種を選ぶためのチェックリストを紹介します。ドライバドリルやハンマードリルなど、似た電動工具との使い分けも紹介するので、「作業に合う機種を選びたい」という方はご一読ください。
産業・建設機械のレンタルを手がけるレントでは、電動工具の通販サイト「Rent Connect Space(レント コネクト スペース)」を運営しています。インパクトドライバーも取り扱っていますので、以下のボタンからご覧ください。
【代表メーカー別】インパクトドライバーの特徴とおすすめ製品
まず、インパクトドライバーの代表的なメーカーと、その特徴を紹介します。

| メーカー | 主な特徴 |
| マキタ | 同一シリーズ内でバッテリーを共用できる充電工具が豊富 |
| HiKOKI | 対応工具に応じて36V・18Vを自動で切り替えるマルチボルトを展開 |
| ヒルティ | 小型・直角・高速など、作業別に選び分けられる |
| ミルウォーキー | 12V・18Vに加え、通常型と音・振動を抑えたタイプから選べる |
今回紹介する4社は、レントが品質面も踏まえて選定したメーカーです。
すでに特定のメーカーのコードレス工具を使っている場合は、対応するシリーズでそろえると、バッテリーを複数の工具で使い回せることがあります。手持ちのバッテリーが使えるか、対応する電圧・シリーズ・型式を確認してから機種を検討しましょう。
特定のメーカーにそろえる必要がない場合は、必要な性能を満たしている機種のなかから、価格やデザインなどの好みで選ぶのも1つの方法です。
1.マキタ
株式会社マキタ(以下、マキタ)は、充電式インパクトドライバーのラインナップが豊富な国産メーカーです。バッテリーを共用できる対応製品の幅が広く、インパクトドライバー以外の工具にも広げやすい点が特徴です。
例えば、18Vシリーズでは、対応するバッテリーを以下のような工具で共用できます。
【18Vシリーズでバッテリーを使い回せる工具の例】
- インパクトドライバー
- マルノコ(丸ノコ)
- クリーナ(掃除機)
- 草刈機
▼マキタの製品例
以下の3モデルは本体の色のみが異なり、仕様とセット内容は共通です。
| 製品 | 価格(税込) | 仕様・付属品 |
| インパクトドライバー TD173DRGX
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7万8,320円 | 主な仕様
セット内容
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| インパクトドライバー TD173DRGXB
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7万8,320円 | |
| インパクトドライバー TD173DRGXO
|
7万8,320円 |
セット品なので、バッテリーや充電器を個別にそろえる手間を省けます。
本体は全長111mm、バッテリー装着時の質量は1.5kgです。コンパクトさや取り回しやすさを重視して選びたい方にも向いています。
現場で使うプロはもちろん、DIYでも工具の性能や使い勝手にこだわりたい方におすすめです。
一方で、年に1〜2回程度しか使わない場合や、購入価格をできるだけ抑えたい場合には、高機能なモデルが必要ないこともあります。使用頻度や作業内容を踏まえて選びましょう。
2.HiKOKI(ハイコーキ)
HiKOKI(以下、ハイコーキ)の特徴の1つが、36V製品と18V製品の両方に対応する「マルチボルト蓄電池」です。
対応する工具に取り付けると、36V製品では36V、18V製品では18Vに自動で切り替わります。そのため、1つのマルチボルト蓄電池を、対応する36V・18Vのコードレス工具で使い回すことが可能です。
コードレスインパクトドライバー「WH36DD」は、本体のみの単品と、バッテリーや充電器が付属するセット品があります。手持ちの対応バッテリーがある場合は単品、バッテリーからそろえる場合はセット品を選ぶなど、必要なものだけ購入できます。
▼ハイコーキの製品例
| 製品 | 価格(税込) | 主な付属品 |
| コードレスインパクトドライバ 36V WH36DD(単品) | 2万9,040円 |
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| コードレスインパクトドライバ 36V WH36DD(セット品)
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6万3,800円 ※2026年9月までの期間限定価格 ※送料2,200円(税込) |
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▼WH36DDの主な仕様
- 最大締付トルク200N・m
- ヘッド長111mm
- 質量1.6kg(BSL36A18BX装着時)
- 作業に応じたモード切替
- 防じん・耐水(IP56)/LEDライト
単品とセット品で本体の性能は共通なので、手持ちのバッテリーや充電器の有無に合わせて選んでみてください。また、本体色は単品・セット品ともに5色から選べるため、性能だけでなくデザインの好みで選べるのも魅力です。
3.ヒルティ
日本ヒルティ株式会社(以下、ヒルティ)は、小型モデルや直角型、高速モデルなど、用途の異なるインパクトドライバーを展開しています。
公式サイトで確認できる充電式インパクトドライバー4機種のうち、「SID 2-A12」を除く3機種は、22Vバッテリーシステム「Nuron(ニューロン)」に対応しています(2026年8月現在)。
Nuronは、インパクトドライバーやハンマードリルなど、対応する複数の22V充電工具でバッテリーを共用できるシステムです。各機種の特徴は、以下のとおりです。
| モデル | 電圧 | Nuron対応 | 主な特徴 |
| SID 2-A12 | 12V | × | 狭い場所で扱いやすい軽量・小型モデル |
| SID 4-22 | 22V | ○ | 取り回しやすいコンパクトモデル |
| SID 4R-22 | 22V | ○ | 通常のインパクトドライバーが入りにくい場所で使いやすい直角型のモデル |
| SID 6-22 | 22V | ○ | 留め付け本数が多く、作業速度を重視する場合に適した高速モデル |
本記事では、このうちNuron対応のコンパクトモデル「SID 4-22」を紹介します。
▼ヒルティの製品例
| 製品 | 価格(税込) | 仕様・付属品 |
| 充電式インパクトドライバー SID 4-22
|
4万4,440円 ※送料1,650円(税込) |
主な仕様
付属品
※バッテリー・充電器は付属しない |
SID 4-22は全長134mmのコンパクトモデルです。狭い場所での取り回しやすさを重視したい場合にも候補になります。
また、チャック周りには4灯のLEDライトを備えているため、暗い場所でもねじやビットの位置を確認しやすく、狭い場所や影ができやすい場所でも作業しやすいです。
4.ミルウォーキー
ミルウォーキーでは、12Vの「M12」と18Vの「M18」という2つのコードレス工具シリーズからインパクトドライバーを選べます。さらに、通常タイプに加えて、油圧機構で作動音を抑えたサイレントインパクトドライバーもあります。
各モデルの主な違いは、以下のとおりです。
| モデル | 電圧 | 最大トルク | 主な特徴 |
| M12 FUEL インパクトドライバー 「M12 FID2」 |
12V | 170N・m | 3灯のLEDライトを備えたコンパクトモデル |
| M12 FUEL 50N・m サイレントインパクトドライバー 「M12 FQID」 |
12V | 50N・m | 油圧式/木材への締め付け時の作動音76dB(A) |
| M18 FUEL インパクトドライバー 「M18 FID3」 |
18V | 226N・m | ヘッド長114mm/4つの回転モード |
| M18 FUEL サイレントインパクトドライバー 「M18 FQID2」 |
18V | 113N・m | 全長119mm/油圧機構による静かな動作となめらかな駆動 |
4機種のうち、長いねじの打ち込みなど、強い締め付け力が必要な作業で候補となるのが、18Vの「M18 FID3」です。
▼ミルウォーキーの製品例
| 製品 | 価格(税込) | 仕様・付属品 |
| インパクトドライバー M18 FUEL
|
2万9,480円 ※送料1,100円(税込) |
主な仕様
付属品
※本体単品(バッテリー等は付属しない) |
ヘッド長114mmとコンパクトなため、狭い場所でも取り回しやすいモデルです。また、作業に応じて回転モードを切り替えられるため、使用するねじや作業内容に合わせて適した設定を選べます。
インパクトドライバーを選ぶ際のチェックリスト
同じインパクトドライバーでも、適した機種は使用するねじや材料、作業場所によって異なります。そのため、メーカーや製品の特徴だけで決めず、自分の作業に必要な性能や使いやすさを確認して選ぶことが大切です。
ここでは、機種を絞り込む際にチェックしたい5つのポイントを紹介します。

1.使用するねじ・ボルトの種類やサイズに対応している
最初に、使用するねじやボルトの種類・サイズが、機種の対応範囲に入っているかを確認しましょう。インパクトドライバーは、機種によって対応できるねじ・ボルトの種類やサイズが異なります。
インパクトドライバーで扱う主なねじの例は、以下のとおりです。
| 対象 | 主な材料 | 特徴 |
| 小ねじ | 金属・樹脂などの部品 | 機器や部品の組み立てなどに使われる小径のねじ |
| 木ねじ | 木材 | 木材に直接ねじ込んで固定するねじ |
なお、インパクトドライバーは、基本的にボルトの締め付けにも対応しています。ただし、対応できるのは比較的小さいサイズのボルトに限られるため、使用するボルトが製品の対応範囲に入っているかを仕様表などで確認しましょう。
また、一般的なインパクトドライバーは規定トルクを正確に管理できないため、ボルトを締めることはできても、得意な作業とはいえません。作業によっては締め付ける力が足りなかったり、反対に強く締めすぎてボルトや部材を破損したりする可能性があります。
そのため、規定トルクでの締め付けなど、締め付け精度が求められる作業には不向きです。
2.作業に必要な締め付け力を確保できる
次に、作業に必要な締め付け力を確認しましょう。インパクトドライバーを選ぶときは、使用するねじやボルトが対応範囲に入っているかに加えて、「最大締付トルク」も目安になります。
最大締付トルクとは、ねじやボルトを締め付ける力の強さを示す数値です。多くの機種では「N・m(ニュートンメートル)」の単位で記載されています。
| 用語 | 意味 | 選ぶときの見方 |
| 締め付け力 | 対応できるねじ・ボルトの種類とサイズ | 使用するねじ・ボルトが範囲内にあるか確認する |
| 最大締付トルク | ねじやボルトを締め付ける力の強さを示す目安 | 作業に必要な締め付け力を確保できるか確認する |
必要な締め付け力は、作業内容によって変わります。
【作業内容別の目安】
- 強い締め付け力が必要な作業:長いねじを硬い木材へ打ち込む
- 締め付け力を抑えたい作業:小ねじや短いねじを締める、薄い材料を固定する
ただし、最大締付トルクはメーカーが定めた条件で測定した数値です。実際の作業で必ず同じ力が出るとは限らないため、機種を比較する際の目安として確認しましょう。
3.作業に合わせて速度や打撃を調整できる
長いねじを打ち込んだり、何本も続けて締め付けたりする作業では、回転数や打撃数も確認しておきたいポイントです。
| 用語 | 意味 | 選ぶときの見方 |
| 回転数 | 1分間にビットが回転する回数 | ねじを回す速さを比較する目安 |
| 打撃数 | 1分間に回転方向へ打撃を加える回数 | 締め付ける際に、どのくらいの頻度で打撃を加えるかを見る目安 |
回転数や打撃数は、締め付け能力が同程度の機種同士で比較すると、違いを把握しやすくなります。
ただし、回転数や打撃数が高ければ、必ずしも作業が速くなるとは限りません。実際の作業速度は、使用するねじや材料、バッテリーの状態などによっても変わります。
幅広い作業に使う場合は、弱・中・強など、作業に応じて回転数や打撃数を切り替えられる機種が便利です。小ねじや傷みやすい材料では、設定が強すぎるとねじ頭や材料を傷めることがあるため、作業内容に合わせて調整しましょう。
4.作業場所で使いやすい電源方式・サイズ・重さである
作業をスムーズに進めるには、作業場所や作業姿勢を確認し、現場に合った電源方式やサイズ、重さを選ぶことも重要です。
まず、電源方式には、バッテリーで動く充電式と、コンセントにつないで使う電源式があります。近年は、コードを気にせず使える充電式が主流で、高所や狭い場所、移動しながらの作業にもよく使われます。
それぞれ向いている作業や確認したいポイントは、以下のとおりです。
| 電源方式 | 向いている作業 | 確認すること |
| 充電式 |
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| 電源式 |
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次に、本体のサイズと重さも確認します。
【サイズと重さで確認する項目】
- 本体の全長・ヘッドの長さ:狭い場所や壁際で作業する場合
- バッテリーを装着した状態の重さ:工具を持ち上げて作業する場合や、長時間使用する場合
同じ電圧の機種でも、サイズや重さは異なります。電圧だけで扱いやすさを判断せず、本体サイズやバッテリー装着時の重さも確認しておきましょう。
5.必要な機能と付属品がそろっている
最後に、使う場所や作業内容に合った機能・付属品がそろっているかを確認しましょう。まず、インパクトドライバーに搭載される主な機能・仕様は、以下のとおりです。
| 機能・仕様 | 役立つ場面 |
| LEDライト | 暗い場所や、手元に影ができやすい場所で作業するとき |
| バッテリー残量表示 | 充電やバッテリー交換のタイミングを把握したいとき |
| ブレーキ機能 | スイッチを離したあと、回転を素早く止めたいとき |
| 防じん・耐水性能 | 粉じんが多い場所や、水滴がかかる可能性がある場所で作業するとき |
| ベルトフック・ストラップ | 工具を持って移動するときや、高所で工具を扱うとき |
防じん・耐水性能は、機種によって対応範囲が異なります。使用する場合は、メーカーが定める条件も確認しましょう。
次に、付属品を確認します。充電式には、本体のみの製品と、バッテリー・充電器・ケースなどが付属するセット品があります。
【充電式を選ぶ前に確認したいこと】
- 手持ちのバッテリーを使う場合:電圧・シリーズ・対応型式が一致しているか確認する
- 長時間の作業で使う場合:予備バッテリーの有無や充電時間を確認する
機能や付属品は、多ければよいというわけではありません。実際に使う場面を想定し、必要なものがそろっている機種を選びましょう。
インパクトドライバーと似た電動工具の違いと使い分け
ここまでインパクトドライバーの選び方を紹介しましたが、作業内容によっては、インパクトドライバー以外の電動工具が適している場合もあります。インパクトドライバーに似た電動工具には、主に次の3種類があります。

それぞれ得意な作業が異なるため、インパクトドライバーとの違いと使い分けを見ていきましょう。
1.穴あけと繊細なねじ締めには「ドライバドリル(ドリルドライバー)」
木材や金属への穴あけと、締め付ける力を調整しながらのねじ締めを1台でおこないたいときに使いやすいのが、ドライバドリル(ドリルドライバー)です。インパクトドライバーが回転方向に打撃を加えてねじを強く締め付けるのに対し、ドライバドリルは回転のみで穴あけやねじ締めをおこないます。
また、締め付ける力を段階的に調整する機能(クラッチ)を備えているため、家具の組み立てや小ねじ、薄い材料など、強く締めすぎたくない作業にも使いやすい工具です。
【ドライバドリル(ドリルドライバー)の製品例】
一方、長いねじを硬い木材へ打ち込むなど、強い締め付け力が必要な作業では、インパクトドライバーが候補になります。
どちらを選ぶか迷う場合は、以下の記事で違いと選び方を詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
電動ドライバーは、ネジ締めや穴あけをするときによく用いられる工具です。種類として「インパクトドライバー」と「ドリルドライバー」があり、DIYからプロの現場まで幅広く活躍しています。 本記事では、インパクトドライバーとドリルドライバーの[…]
2.モルタルなどへの穴あけには「振動ドライバドリル」
振動ドライバドリルは、木材や金属に加え、モルタルやレンガなどへの穴あけにも使える工具です。インパクトドライバーが回転方向に打撃を加えるのに対し、振動ドライバドリルはビットを回転させながら、穴をあける方向へ細かく振動させます。
また、振動機能を切り替えられる機種なら、木材・金属への通常の穴あけや、締め付ける力を調整する機能(クラッチ)を使ったねじ締めにも対応可能です。
【振動ドライバドリルの製品例】
3.コンクリートへの本格的な穴あけには「ハンマードリル」
コンクリートや石材に深い穴・大きな穴をあける場合は、ハンマードリルが適しています。
ハンマードリルは、ビットを回転させながら、穴をあける方向へ強い打撃を加える工具です。振動ドライバドリルより強い打撃を加えられるため、コンクリートなどへの本格的な穴あけに使われます。
例えば、コンクリートに金具を固定するアンカー施工で、下穴を連続してあけるような作業にも有用です。
また、機種によっては、回転を止めて打撃のみを加え、コンクリートの表面を削ったり、余分な部分を壊したりする作業(チッピング・ハツリ)にも対応できます。
【ハンマードリルの製品例】
用途に合うインパクトドライバーを選ぼう

インパクトドライバーを選ぶときは、使用するねじやボルト、必要な締め付け力、作業場所などを確認し、自分の用途に合った機種を選びましょう。すでに充電工具を持っている場合は、手持ちのバッテリーを使い回せるメーカーを選ぶのも1つの方法です。
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