株式会社レント 営業本部 営業推進課
・江塚 英史(課長)
・森 弥生
静岡に本社を置く建設機械のレンタル会社、株式会社レントでは、25年以上にわたって静岡茶を全国に届ける「お茶キャンペーン」をおこなっています。新たな試みとして、2026年版の新茶販売パンフレット制作にあたり、静岡でデザインを学ぶ学生を対象にデザインを募集しました。
「ただ商品を届けるだけでなく、地域と一緒に価値をつくりたい」。そんな想いについて、営業推進課の江塚(課長)と森に話を聞きました。
25年以上続く「お茶キャンペーン」とは
――はじめに、「お茶キャンペーン」の概要と立ち上げの背景を教えてください。
森:お茶キャンペーンは、毎年3月から5月にかけて新茶をはじめとした静岡の特産品を、全国のお客様へ販売する取り組みです。2000年にスタートし、2026年で27回目を迎えます。
もともとは前社長の「静岡に本社を置く企業として、地元自慢の静岡茶をレントの営業力で全国へ届けたい」という強い想いから始まりました。
江塚:レントは全国に営業拠点を展開しており、日頃からお客様との信頼関係を何より大切にしてきました。機械レンタルの営業担当が、日々のやり取りのなかでお茶もあわせてご紹介することで、お客様との関係性をより深めるきっかけにもなっています。
また、地元の代表的な産業であるお茶を応援する地域貢献の一環でもあります。

静岡企業だからこそ提供できるこだわりの商品ラインナップ
――お茶キャンペーンでは具体的にどのような商品を扱っているのですか。
森:定番商品である「手摘み新茶」や「水出し煎茶」「おまんじゅう」に加え、2026年は社内アンケートの声を取り入れた新商品もラインナップに加えます。

森:2026年に初めて採用する「お茶の佃煮」は、特におすすめしたい一品です。お茶の葉を贅沢に煮た商品で、そのまま召し上がっていただくほか、晩酌のおつまみとしてもお楽しみいただけます。
――反響の大きい商品はありますか。
森:一番人気は「水出し煎茶 涼亭」です。ご購入いただいたお客様から「家族がこれしか飲まなくなった」「1年分をまとめ買いしたい」という声をいただくこともあります。

江塚:このほか静岡県川根産の抹茶を使用した「茶そばセット」も人気です。
――商品選定で大切にしているポイントを教えてください。
森:お客様に安心して購入いただくために、「レントのパンフレットに載っている商品は間違いない」と思っていただけることを目標とし、商品を厳選しています。選定にあたっては、日頃からさまざまなお茶を飲んだり、お茶農家さんとの打ち合わせや試食会を重ねたりして、販売する私たち自身が本当においしいと感じられる商品を吟味しました。
江塚:手前味噌ではありますが、社内でも定評があり、友人や日頃お世話になっている身近な方へのちょっとした贈り物として、自社のお茶を選ぶ社員もいます。
――静岡茶ならではの魅力はどこにあると考えていますか。
森:静岡茶の魅力は、お茶農家さん一人ひとりのこだわりにあると感じています。仕入先は、自らの畑で育てた茶葉を自らの工場で加工する「自園自製(じえんじせい)」を大切にしており、品質に対する責任とこだわりを貫いていらっしゃいます。

森:近年は気候変動の影響もあり、毎年同じ品質を保つことは簡単ではありません。その努力を惜しまないお茶農家さん一人ひとりの熱意が、商品の価値を支えています。
25年以上前、まだインターネットが今ほど普及していなかった頃は、全国発送に対応できる仕入先を探すだけでも大変でした。そのため、縁を辿ってようやく見つけたお茶農家さんと、二人三脚で歩んできた歴史があります。
静岡の学生とつくるパンフレットデザイン公募
――今回新たに実施した、パンフレットデザインの公募企画について教えてください。
森:2025年11月10日から12月20日にかけて、静岡でデザインを学ぶ学生を対象に「新茶販売パンフレット」のデザイン案を募集しました。

森:実は、パンフレットのデザインはここ10年ほど変わっておらず、営業担当からも「お客様に『毎年同じだね』と指摘いただく」という声が寄せられていたことから、社内でも課題として認識していました。
江塚:ちょうど社内では、2025年6月の上場を機に「新しい風を取り入れたい」という意識が高まっていた時期でもあります。そこで、学生の自由な発想や新鮮な視点をお借りしたいと考えるようになりました。

――なぜ「静岡の学生」に限定されたのでしょうか。
森:「静岡のお茶を、地元企業として応援する」というこの企画の原点に立ち返ったとき、静岡で学ぶ次世代のみなさんと一緒につくるのが一番だと思ったからです。
実は、プライベートで市内の音楽イベントを訪れた際、地元の高校生が制作したポスターが表彰されている場面に立ち会ったことにも影響を受けています。地域の若い世代に関わってもらうことで、これまでとは少し違った切り口で企画が生まれるのではないかと考えました。
実際に大学へ足を運び私たちの想いを伝えると、想像以上に多くの反響をいただき、事務局に応募の連絡が入るたびに企画メンバー一同でわくわくしていました。最終的には25名の方が応募してくださり、とてもうれしい気持ちでいっぱいです。

学生時代にしかできない経験を提供したいという、地元企業としての願い
――選考ではどのようなポイントを重視しますか。
森:一番は発想面です。これまでの形にとらわれない、新しい感性に期待しています。また同時に、商品を選びやすくするための分かりやすさや構成力も重要だと考えています。
そのうえで、パンフレットを手に取ったお客様に「今年はなにか違うな」と感じてもらいたいです。商品に興味を持ってもらえるきっかけとなるデザインに出会えることを楽しみにしています。
――参加する学生にとって、どのような経験になってほしいですか。
江塚:ご自身のデザインが、実際にパンフレットとしてビジネスの現場で使われることを想像しながら考え抜く経験が、学生の将来につながればうれしいと考えています。

――採用後はどのように進める予定ですか。
森:採用後は、デザイン学科出身の社内スタッフも含め、丁寧にフォローしながら内容をすり合わせていきます。また、制作後は「お客様からどんな反応があったか」というフィードバックもお伝えする予定です。
レントが目指す、地域とともに価値をつくる取り組みとこれから

――「お茶キャンペーン」を通じた今後の展望をお聞かせください。
江塚:地元静岡茶の魅力とともに、建設機械のレンタル企業であるレントの姿勢も伝えたいという思いがあります。レンタル事業は、モノを共有し、循環させるビジネスです。こうした「地域の産業をみんなで支え、応援する」という私たちの考え方を、この取り組みを通じて知ってもらえたらうれしいです。
森:今回新しく生まれ変わる「お茶キャンペーンパンフレット」を通じて、静岡の魅力をあらためて感じていただければ幸いです。
レントでは、このお茶キャンペーンのほかにも、ものづくりを支援する「学生フォーミュラ」への協賛や、障がいのあるアーティストの作品を重機にラッピングする「スマイルあーと」など、地域や人と交流を深める取り組みを継続しています。
今後も、建設機械のレンタルという事業の枠を超え、人や地域とのつながりを大切に育んでいきたいと思います。
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