事業用トラックは、商品や資材など荷物を運搬する際に重要な車両です。
本記事では、平トラックをレンタルしたい方に向けて、選ぶポイントやおすすめの商品などを紹介しています。トラックのレンタルをお考えであれば、ぜひ参考にしてください。
なお、産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、軽トラックから6tトラックまで幅広くご用意していますので、以下からお気軽にお問い合わせください。
トラックの種類
トラックには、平トラックからクレーン付きトラックまでさまざまな種類があります。例として、一般的に多く使用される「平ボディートラック」と「パネルトラック」を紹介します。
No. | 種類 | 概要 |
1 | 平ボディー | 軽トラックや3t・4t平ボディートラックなど、荷台がフラットで屋根が付いていない汎用的なトラック |
2 | バンボディー | 荷台が箱型(アルミ製)で、外気から荷物を保護できるトラック |
3 | 保冷車 | 荷台に冷却機能は付いていないものの、外気の影響を受けにくいよう断熱加工がされ、庫内を一定温度に保てるトラック |
4 | 冷凍冷蔵車 | 荷台に冷凍・冷蔵装置が付いており、庫内の温度を調整できるトラック |
5 | ウイングボディー | バンボディーの側面が両側に大きく開くタイプで、荷物の積み下ろしがしやすいトラック |
厳密には、ダンプ車や散水車などの特殊な車両も含まれるため、事業用トラックの種類は幅広いです。
なお、トラックは積載量や車両総重量によって、おおよそ下記のクラスに分類されます。
最大積載量 | 車両総重量 | |
軽トラック | 約1t以下 | 350kg |
小型トラック(2tクラス) | 3t以下 | 5t以内 |
中型トラック(4tクラス) | 5t以下11t未満 | 6.5t以下 |
大型トラック(10tクラス) | 6.5t以上 | 11t以上 |
平成19年の道路交通法の改正により、中型トラックの車両総重量が8tから11tに変更されたため、最大積載量が6.5tまでの車両も4tクラスに分類されます。
このように、トラックにはさまざまな車両があるため、載せる荷物の重さ・大きさに合わせて選ぶことが重要です。
トラックをレンタルする3つのメリット
トラックを用意する場合、購入する・リースする・レンタルする選択肢があります。ここでは、レンタルをおすすめする理由を3つ紹介します。
では、順番に見ていきましょう。
1.目的に応じて必要な車両を使用できる
1つ目のメリットは、作業に適した車両を選べる点です。トラックで運搬する荷物は、案件によって量・大きさなどが異なります。
【平トラックの活用シーン例】
- 工事用の機材を運ぶ
- 建設資材を運ぶ
- 大型の機材を運ぶ
- イベント・展示会などで使用する設備を運ぶ
荷物の寸法がトラックの荷台に載る大きさであっても、重量があれば積載量をクリアできる車両を選ばなければなりません。
もちろん、必要な車両をリースで用意する選択も一案です。ただ、契約の途中で車種を変更したい場合、追加料金が発生したり変更を受け付けていなかったりするなど、ハードルが高いケースがあります。
レンタルであれば、柔軟に希望の車両を選べるので、コストを抑えながら受注できる案件の幅を広げられます。
2.初期費用やメンテナンス費用などをカットできる
トラックをレンタルすることで、初期費用やメンテナンス費用などを削減できる点もメリットです。レンタルする車両の持ち主はレンタル会社なので、借りた側が以下のような購入費用や維持・メンテナンス費用などを負担する必要がありません。
【維持やメンテナンスに必要な費用例】
- 自賠責保険料
- 自動車税種別割(旧:自動車税)・自動車重量税
- 点検・自動車検査登録制度(車検)代
- 修理費用・オイルエレメントなどの交換費用など
なお、リースであっても、自賠責保険料や各税金・車検代などがリース料金に含まれているケースはあります。ただ、修理費用はトラックを借りた側が負担することがあるため、注意が必要です。
以上を踏まえ、修理費用を含めたメンテナンス費用を最小限にするなら、レンタルの利用がおすすめです。
3.保管スペースが限られていても希望の車両を用意できる
自社で保管スペースを用意できなくても、案件に合わせて車両を用意できる点もレンタルのメリットです。
購入する場合は、保管スペースを自社で確保する必要があります。もし駐車スペースがなければ、土地を探したり借りたりしなければなりません。
レンタルであれば、土地を探して駐車場を整備したり、長期的に駐車場代を支払ったりする必要がないため、コストをより軽減できます。
トラックを選ぶときの3つのチェックポイント
トラックを選ぶ際のポイントとして、以下の3つがあります。
では、順番に説明します。
1.運びたい荷物が積めるだけの積載量があるか?
トラックを選ぶ際は、案件に合った車両を選びましょう。運ぶ荷物によって、トラックの最大積載量や荷台サイズが変わるからです。
運ぶ荷物の重さがトラックの最大積載量を超えると、過積載と判断されます。その場合、減点や反則金などの罰則が科せられるだけでなく、免許停止の処分を受けるケースもあるため注意が必要です。
また、同じ最大積載量のトラックであっても、ショートタイプとロングボディタイプでは荷台サイズが違います。案件によって荷物数が多かったり寸法が大きかったり条件が違うため、できるだけ効率的に運ぶには、一度にどれくらいの荷物を載せられるか計算することが重要です。
以上から、トラックは最大積載量や荷台の寸法などを確認し、案件に適した車両を選ぶことで安全かつ効率的に運用できます。
2.保有する免許で運転できる車両であるか?
使用すべき車両を選定したら、保有する免許で運転できるか、あらためて確認しましょう。レンタルできるトラックにはさまざまな車種があり、車両総重量や最大積載量もそれぞれ異なるため注意が必要です。
例えば、平成19年6月1日までに普通自動車第一種運転免許(以下:普通免許)を取得した場合は、最大積載量5tまでのトラックを運転できます。一方、平成29年3月12日以降に普通免許を取得しただけでは、8tトラックを運転できません。
▼「トラックの運転」に必要な免許の種類
免許証の種類 | 車両総重量 | 最大積載量 | |
中型 | 準中型免許(5t限定) ※H19.6.2~H29.3.11までに普通免許を取得した者 |
5t未満 | 3t未満 |
準中型免許 ※H29.3.12以降に準中型免許を取得した者 |
3.5~7.5t | 2~4.5t | |
中型免許(8t限定) ※H19.6.1以前に普通免許を取得した者 |
8t未満 | 5t未満 | |
中型免許 ※H19.6.2以降に中型免許を取得した者 |
7.5~11t未満 | 4.5~6.5t未満 | |
大型 | 大型免許 | 11t以上 | 6.5t以上 |
万が一、事故を発生させると、人身・積載する貨物や周辺環境に大きな損害を出すばかりでなく、社会的信用も失うことになります。運転するスタッフが車両に適した運転免許証を持っているかどうか、確認しておきましょう。
3.ドライブレコーダーなどのオプションはあるか?
トラックを選ぶ際は、バックモニターやドライブレコーダーなどのオプションが装備されているかどうかの確認も、重要なポイントです。
事業用トラックは車体が大きく重量があるため、重大な事故が発生すると予測されます。
そのため、事故防止の対策や、万一の事故発生時に備えた装備があるかどうか、前もって確認しておくと安心です。
トラックをレンタルするときの4つの注意点
トラックをレンタルするための注意点は、以下の4つです。
上記の注意点は、レンタル会社により内容が異なるケースがあるため、レンタル前に把握しておくのがおすすめです。
では、1つずつ解説します。
1.目的に合ったトラックの在庫があるか確認する
トラックをレンタルする際は、取り扱いのあるトラックの種類が豊富であるか確認しましょう。種類が少ないと、案件に合うトラックをレンタルできない可能性があるからです。
レンタル会社はいくつかありますが、すべての会社で同じ商品を取り扱っているとは限りません。企業規模や方針などによって、取り扱う種類をあえて限定しているレンタル会社があります。
そのため、予定している日程で希望のトラックがレンタルできるかどうかの確認は大切です。
2.レンタル期間をある程度調整できるプランを選ぶ
レンタル期間を調整できるプランがあることも、トラックのレンタル時に重要なポイントです。
現場によって、天候や他の工程の都合で、予定通りに作業が進まないケースがあります。そのようなとき、レンタル会社に柔軟に対応できる仕組みがなければ、一度返却しあらためて車両を探さなければなりません。
特に、リースの場合は、あらかじめ月単位や年単位で契約期間が決まっているため、途中でレンタル期間を変更することは難しいです。
レンタルであれば、レンタル期間中でもスケジュールの延長が可能なケースがあるため安心です。
3.返却時のルールを確認する
レンタルしたトラックの返却時のルールを、あらかじめ確認しておくことが大切です。
なぜなら、レンタル会社によって、「ガソリンは満タンにする」「車内の清掃を済ませておく」など、ルールが異なるからです。
確認しないままレンタルすると、追加料金が発生したり、今後レンタルができなくなったりする可能性があります。思わぬトラブルを避けるため、レンタル前に返却時のルールを確認しておきましょう。
4.事故や盗難・破損などの補償の範囲を把握しておく
トラックをレンタルする前には、事故や盗難、破損などの補償には何が含まれているかの確認が必要です。レンタル会社によって、補償内容が異なるからです。
例えば、任意保険に加入して人身・対物事故の補償は付いていても、車両補償が付いていないケースがあります。
車両補償が付いていなければ、事故や故障で車両の修理費が発生した際、全額自己負担になるため、高額な支払いが発生します。
そのため、レンタル前に事故や盗難、破損などの補償には何が含まれているか確認しておくのがおすすめです。
トラックをレンタルするなら「レント」がおすすめ
トラックをレンタルするなら、産業・建設機械のレンタル会社「レント」がおすすめです。他社では扱いの少ない6tトラックも取り扱っており、幅広いラインナップから案件に適した車両をご提案いたします。
また、全車ドライブレコーダー・ハンドルロックを搭載しているため、万が一の事故やトラブルへの対策が可能です。
その他にも、万が一の事故でお客様負担金額を超える損害が発生した場合は、実損害額の支払いが不要になる安心サポート制度が適用されます。
レントは全社の在庫管理を一元化しており、全国で保有している車両のなかから希望のトラックを取り寄せ可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。
レンタルにおすすめのトラック5選
レンタルにおすすめのトラックを、以下の5つ紹介します。
- 軽トラック
- 【1.2~2t】平ボディートラック
- 【3t・4t】平ボディートラック
- 【6t】平ボディートラック
- ダブルキャブトラック
トラックの種類によって特長が異なるため、用途や作業現場に合わせて選ぶことが大切です。では、ひとつずつ解説します。
1.軽トラック
項目 | 詳細 |
最大積載量(kg) | 350 |
荷台寸法(mm) ※全長×全幅×全高 |
1,940×1,410×290 |
運転免許 | 普通免許 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
1つ目に紹介するのは、普通免許で運転できる軽トラックです。排気量が660ccと小さいですが、一般道路を走行するうえではパワー不足を感じさせない性能を持っています。
350kgの荷物を載せられるので、建設・工事現場から農業や商品の運搬まで幅広く活躍しています。小回りが利き燃費も良いため、多くのシーンで重宝される車両です。
2.【1.2~2t】平ボディートラック
項目 | 詳細 | ||
1.2t | 1.5t | 2t | |
最大積載量(kg) | 1,200 | 1,500 | 2,000 |
荷台寸法(mm) ※全長×全幅×全高 |
2,850×1,600×380 | 3,120×1,615×380 | 最小:3,100×1,615×380 最大:4,355×1,895×380 |
運転免許 | 普通免許 | 普通免許 | ・準中型免許(5t限定) ・準中型免許 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
1.2~2t平ボディートラックは、軽トラックより大きいサイズですが、荷物の積み降ろしがしやすく、大きな荷物でも安定して運搬できる車両です。一般的な平トラックなので、アオリ(側板)が荷台の側面や後方に付いています。
ショートタイプからロングボディタイプまであるため、長さがある荷物も積みやすい点が特徴です。
3.【3t・4t】平ボディートラック
項目 | 詳細 | |
3t | 4t | |
最大積載量(kg) | 3,000 | 4,000 |
荷台寸法(mm) ※全長×全幅×全高 |
最小:4,340×2,085×380 最大:4,360×2,085×380 |
6,200×2,130×395 |
運転免許 | 準中型免許 | 中型免許(8t限定) |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
3t・4t平ボディートラックは、重機や長細い角材でも、側面や後方のアオリを気にせず、荷台に載せられます。
積載量が大きいものの、車体が市街地でも走行しやすいサイズなので、さまざまなシーンで活躍する車両です。1.2~2t平ボディートラックより重量がある荷物を運べるため、現場で使う重機も安心して載せられます。
4.【6t】平ボディートラック
項目 | 詳細 |
最大積載量(kg) | 6,200~6,400 |
荷台寸法(mm) ※全長×全幅×全高 |
最小:6,200×2,190×400 最大:6,220×2,190×400 |
運転免許 | 中型免許 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
6t平ボディートラックは、4tとほぼ同じ車体・荷台寸法なのに、積載量は約1.5倍あります。
そのため、2回に分けていた積荷が1回でおこなえるようになり、運搬の効率アップに貢献できます。
ただし、車両総重量が8t未満の4t平ボディートラック(中型免許:8t限定)とは違い、6t平ボディートラック(車両総重量10t前後)は、中型免許が必要な点だけ注意が必要です。
5.ダブルキャブトラック
項目 | 詳細 | |
軽 | 2t | |
最大積載量(kg) | 250 | 1,950~2,000 |
荷台寸法(mm) ※全長×全幅×全高 |
1,315×850×580 | 最小:2,070×1,620×380 最大:3,420×1,790×380 |
乗車定員(人) | 4 | 6~7 |
運転免許 | 普通免許 | ・準中型免許(5t限定) ・準中型免許 |
※記載の情報は代表機種のものです。納品される機械とは異なる場合がございます。
ダブルキャブトラックは、4〜7人まで乗車できる車両です。荷台全長や最大積載量は2t平ボディートラックと同等なため、資材の運搬だけでなく、作業員の移動も1台で完了できます。
他の平ボディートラックの乗車定員は3人までなので、荷物と作業員をまとめて現場へ運びたいときにおすすめです。
自社に合ったトラックをレンタルしよう
トラックのレンタルは、自社に合った車両選びが大切です。最大積載量や荷台寸法、保有している運転免許証で現場まで荷物を運搬できるかを見極め、トラック選びをしなければいけません。
また、事故時の被害が大きくなりやすいトラックは、万が一のためにも、証拠として使えるドライブレコーダーのレンタルが可能かどうかも重要です。
産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、6tトラックを含めた幅広いラインナップの車両をご用意しています。
全車ドライブレコーダー・ハンドルロック搭載のうえ、車両補償付きのため、事故や盗難、破損の補償面でも安心できますので、以下からお気軽にお問い合わせください。