台車は1人で持ち上げられない重たい荷物や多くの荷物を一度に運べるため、作業効率をアップできるツールです。
本記事では、台車の選び方やレンタルするときの注意点・おすすめ商品などを紹介します。台車のレンタルをお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
なお、産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、豊富な在庫から案件に最適な台車をご提案しますので、以下よりお気軽にご相談ください。
台車の種類
台車には、ハンドルが付いていない平床台車や、現場や用途に合わせて使える台車など、複数の種類があります。 一例として、よく使われる台車を以下の4つ紹介します。
No. | 種類 | 概要 |
1 | 平床台車 (平台車) |
・手押し用のハンドルや取っ手などが付いていない、シンプルな台車 ・荷台より大きな荷物でも運搬可能 |
2 | システム台車 | ・単管パイプ・布板の組み合わせで、サイズや積載量を変えられる台車 ・荷台に荷物を載せたまま一時保管できる |
3 | 手押し台車 | ・手押し用のハンドルが付いた台車 ・立ったままの姿勢で押せ、移動や方向転換も簡単 |
4 | フラット台車 | ・ハンドルや車輪を折りたためる台車 ・小スペースに収まるため、保管しやすい |
他にも、折板屋根の上で使えるソーラー台車や、ガラスやサッシなどの板状の荷物を運べる特殊台車もあり種類がとても豊富です。台車によって、荷台サイズ・最大積載量やキャスターの機能などが異なるため、作業に適した台車を選ぶことが大切です。
台車をレンタルする3つのメリット
台車をレンタルするメリットは、以下の3つです。
では、順番に説明します。
1.現場や作業に適した台車をレンタルできる
1つ目のメリットは、案件に適した台車を希望する期間だけレンタルできる点です。案件によって作業する環境や運ぶものが違うため、考慮しなければなりません。
例えば、商業施設で商品を運ぶときは、施設や商品を汚さずに運べる台車が必要です。また、寸法が大きい荷物を運ぶなら、平床台車に単管を組み合わせるなど、用途に合わせた対応が必要です。
このように、作業環境や運ぶ荷物によって適した台車が異なるので、レンタルで柔軟に賄えば受注できる案件の幅も広がります。
2.保管スペースを確保する必要がない
必要な台車を適宜レンタルすれば、台車を保管するスペースの確保で悩まずに済むこともメリットです。
台車を複数保有していると、まとまった保管スペースが必要です。たとえ積み重ねて保管できたとしても、倒れてしまう可能性があるため、保管場所を選ばなければなりません。
レンタルであれば保管する必要がないため、複数を保有したいときも保管場所の確保で悩むことがなくなります。
3.購入費用・廃棄費用を削減できる
台車を必要なときだけレンタルすることで、購入費用や廃棄費用を削減できます。レンタル会社が台車を購入し、在庫管理をするからです。
複数の台数をそろえようと思うと、購入費用がかさみます。さらに、法人が台車を破棄するときは産業廃棄物として取り扱わなければならないため、廃棄費用が必要です。
一方で、レンタルならば、購入から廃棄処理までレンタル会社がおこなうため、コスト削減が叶います。
台車を選ぶときの3つのチェックポイント
台車は、以下に注意して選ぶことがポイントです。
それぞれ、詳しく説明します。
1.現場や作業に適しているか?
台車を選ぶときは、現場や作業に適しているかどうかの確認が必要です。台車にはさまざまな素材でできたものがあるため、「屋根で荷物を運ぶ」「重いものを運びやすい」など、適している作業が異なります。
▼台車の素材例
素材 | 特徴 |
アルミ | ・軽い ・サビに強い(水洗いできる) ・衝撃に弱い |
樹脂 | ・軽い ・サビに強い(水洗いできる) ・衝撃に弱い |
スチール | ・重い ・サビに弱い ・耐久性が高く、衝撃に強い |
例えば、凹凸のある屋根(折板屋根)の上でキャスター付きの台車を使うと、キャスターがひっかかってしまいます。そこで、樹脂製の本体にウレタンが貼られたソーラー台車を選べば、スムーズに動かせるので安心です。
このように台車の素材も考慮しつつ、作業内容や運ぶ荷物に合わせて台車を選ぶことがおすすめです。
2.荷物に合ったサイズ・積載荷重であるか?
選んだ台車が、運びたい荷物のサイズ・重さに合っているかを確認しましょう。寸法が問題なくても、積載荷重に問題があればその台車で荷物を運べません。
台車の最大積載荷重を超えてしまえば、キャスターが破損したり、バランスを崩して転倒したりする恐れがあります。
そのため、荷物に合う荷台サイズで、最大積載荷重の範囲内に収まる台車を選ぶことが大切です。
3.現場の安全基準に合ったキャスター・ストッパーが付いているか?
台車を選ぶときは、現場に合ったキャスターやストッパーが付いているかも確認しておくことがおすすめです。現場には、独自の安全基準が設けられているケースがあるためです。
- キャスターは固定or360度回転か?
- ストッパーが付いているか?
キャスターが固定されていれば、蛇行しないので進行方向が安定します。
キャスター以外にも、ストッパーやエッグペダルが付いているかどうかの確認も重要です。重い荷物の積み降ろしをする際は、ストッパーやエッグペダルで固定しないと、台車が動いて事故につながる可能性があります。
このように、現場によってルールが異なるので、作業内容に合わせたキャスターやストッパーなどが付いているかどうかの確認が必要です。
台車をレンタルするときの3つの注意点
選び方のほかにも、台車をレンタルするときには注意点が3つあります。
では、ひとつずつ説明します。
1.希望する台車の取り扱いがあるか確認する
まずは、レンタル会社に希望する台車の取り扱いがあるかどうかを確認しましょう。希望する種類の台車がなければ、安全面だけでなく効率面でも影響をきたします。
例えば、複数ある荷物を一度で運びたいのに、少ない量しか載せられないとまとめて運べません。
何度か往復すれば荷物は運べますが、そのぶん作業時間が長くなります。予定どおりに作業が終わらず、焦って最大積載荷重を超える量の荷物を載せてしまうことになれば、事故につながる恐れがあります。
そのため、レンタル予定の会社で、希望の台車をレンタルできるかどうかを確認しておきましょう。
2.必要な台数をレンタルできるか確認する
契約前に、希望の期間だけ必要台数をレンタルできるかどうかも把握しておくことが重要です。
レンタル会社の規模によっては、在庫が少なく必要な台数をレンタルできないケースがあるからです。また、在庫はあっても、利用期間やレンタルできる台数に制限を設けている場合もあります。
もし希望どおりに借りられなければ、スケジュールが遅延したり、他のレンタル会社を探すコストが発生したりします。想定外のコストがアップしないようにするためにも、要望どおりに台車をレンタルできるかどうかの確認は重要です。
3.汚れが付いたり破損したりしないよう使用する
レンタルした台車は、汚れが付いたりキャスターが変形・破損したりしないように使用することも覚えておきましょう。台車の清掃や破損時の修理は、基本的に使用者が対応するケースが多いです。
台車に泥・汚水や塗料・セメントなどを付けたままにしていると、劣化が進みます。また、凹みが原因でキャスターがスムーズに動かなくなれば、動かしたときにバランスを崩す可能性もあります。
清掃や修理が必要な状態で返却すると、原状回復のための費用が発生するケースがあるので注意が必要です。「養生テープで保護する」「できるだけぶつけないよう注意する」などを意識して使用することが大切です。
台車をレンタルするなら「レント」がおすすめ
台車をレンタルするなら、産業・建設機械を幅広く取り扱っている「レント」がおすすめです。全国60ヵ所以上ある営業拠点の在庫を一元管理しているため、豊富な在庫から希望する台車をレンタルできます。
また、整備スタッフが多数在籍しているため、キャスターの不具合やストッパーの変形など、細かい部分も見逃すことなく万全の状態でお渡しいたします。案件にあった台車をメンテナンスされた状態で使用したいという場合は、お気軽にお見積りを依頼ください。
レンタルにおすすめの台車5選
レンタルにおすすめの台車を5つ紹介します。
- 平床台車/6輪アルミ
- アルミ台車1t
- パイプ台車
- ソーラー台車
- 板状物運搬台車
特徴を踏まえて順番に紹介します。
1.平床台車/6輪アルミ
項目 | 詳細 |
型式 | AHK-1 |
特徴 | 蛇行せずに運べて荷崩れしにくく、始動しやすい |
荷台サイズ(mm) | 1,200×745 |
最大積載荷重(kg) | 1,000 |
キャスター・ストッパー | ・ウレタン ・四隅:自在キャスター ・中央:方向規制キャスター |
平床台車/6輪アルミは、荷台中央に方向規制キャスターが付いているため、進行方向の切り替えがしやすいのが特徴です。台車を動かしていても蛇行しにくく、荷崩れや転倒を防いで、安定した状態で荷物を運べます。
また、摩擦が少ないウレタン素材のキャスターの使用により、1tの荷物を載せても1/100以下の力で始動が可能です。
アルミ素材の平床台車/6輪アルミは、一般的なキャスターよりも小さめな150mmのキャスター径を使用しているため、荷台の高さが低く、省スペースで積み重ねて保管できる点も特徴です。
2.アルミ台車1t
項目 | 詳細 |
型式 | NAC4-1275 |
特徴 | 軽くて持ち運びがしやすい |
荷台サイズ(mm) | 1,180×730 |
最大積載荷重(kg) | 1,000 |
キャスター・ストッパー | ・ウレタン ・ストッパーなし |
最大積載荷重が1tのアルミ台車は、大きめの荷台サイズでありながらも、素材がアルミでできているため、軽くて持ち運びしやすい商品です。
荷物を載せて運んでも車輪の跡やキズが付きにくいウレタン素材のキャスターなので、新築や事務所内の作業も安心です。他にも、単管パイプを荷台の四隅に差し込めば荷崩れ防止に、ハンドルを付ければ楽な姿勢で荷台を押して移動できます。
3.パイプ台車
項目 | 詳細 |
型式 | S1-130 |
特徴 | フレームを組み合わせて、台車のサイズを変更できる |
荷台サイズ(mm) | ・300~4,000 ・1,340~2,080 |
最大積載荷重(kg) | 800~1,600 |
キャスター・ストッパー | ・ウレタン ・旋回ストッパー付 |
建築現場や中・高層ビルの屋内作業などで有用なパイプ台車は、長さの変わるフレームと連結棒を組み合わせて、荷台サイズを自由に調整できます。布板を使えば上下2段に荷物を載せられるので、効率的に作業を進めることが可能です。
荷物の積み降ろし時にハンドルを収納しておけば、ひっかけて台車を転倒させる心配もありません。壁に衝突してもキズが付かないようにするため、コーナーガードもあります。
4.ソーラー台車
項目 | 詳細 |
型式 | ソーラーキャリー |
特徴 | ソーラーパネルや太陽光パネルを運ぶのに適している |
荷台サイズ(mm) | 1,200×600 |
最大積載荷重(kg) | 70 |
キャスター・ストッパー | なし ※棒状の樹脂を使用 |
ソーラー台車(ハゼ式折板屋根専用台車)は、倉庫や店舗などでよくある「波型形状の屋根(ハゼ式折板屋根)」の上で、荷物の運搬をしやすい台車です。
裏側には、キャスターの代わりに棒状の樹脂が使用されているため、摩擦が少なく屋根をキズ付ける心配もありません。約70kgの資材であれば、足場が悪い屋根の上でも1人で荷物を運べます。太陽光パネルを運ぶときなど、作業をスムーズに進められます。
ハゼ式折板屋根専用台車(ソーラーパネル・太陽光パネル運搬用)の詳細を見る
5.板状物運搬台車
項目 | 詳細 |
型式 | 折りたたみ式 ポータブルポニーRS PONY |
特徴 | ガラスやサッシ、パネルなどの板状の運送物を運ぶのに適している |
荷台サイズ(mm) | 350×860 |
最大積載荷重(kg) | 300~1,000 |
キャスター・ストッパー | ・ノンパンクタイヤ ・ブレーキ付 ・ストッパー付 |
荷台が斜め上を向いている板状物運搬台車は、ガラスやサッシ・パネルなどの板状の荷物を立てかけて運搬できます。
前輪には補助キャスターが付いているので、荷物の積み下ろしをする際に安定します。また、背面の特殊なクッション材に荷物を立てかければ、キズが付きにくく運搬も安心です。
作業に適した台車をレンタルしよう
台車は、現場や作業に適した種類で、荷物に合うサイズや積載荷重のものを選びましょう。
荷物の重さや現場環境によっては、キャスターやストッパーも確認しなければなりません。そのため、レンタルの際は案件に合った台車をレンタルできることが重要です。
産業・建設機械を扱うレンタル会社「レント」なら、全国60ヵ所以上に営業拠点があるので、豊富な在庫から希望の台車をご用意いたします。
整備スタッフが、台車の凹みやゆがみ、キャスターの不具合などを確認してから貸し出しをおこなうため安心して使用いただけますので、「作業に適した台車をレンタルしたい」とお考の方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。