充電式の投光器とは?種類・選び方や6つのおすすめ商品を紹介

投光器とは、強い光で広範囲や特定の範囲を照射する照明のことです。一般的には、建設現場や工事現場、イベント会場、スポーツ施設などで使用され、夜間作業や暗い場所での作業を進めやすくするために使われます。

本記事では、バッテリーから電力を供給する「充電式の投光器」について基礎知識をまとめました。選び方やおすすめの商品も紹介していますので、「用途に合った投光器を探している」という場合は、ぜひ最後までご覧ください。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、ハンディタイプからスタンドタイプまで、さまざまな種類の投光器を用意しています。現場に合う照明をお探しの方は、以下のボタンからお気軽に見積もりを依頼ください。

見積もりを依頼する

充電式の投光器とは

充電式の投光器とは、バッテリーから電力を供給する照明のことです。コンセントを必要としないため、設置場所を選ばず使用できます。

なお、光源のほとんどはLEDです。電球自体が熱くならず排気ガスが発生しないため、住宅街での夜間工事やトンネル内の工事なども安全に作業をおこなえます。

これを含め、充電式のLED投光器を使用するメリットには以下があります。

充電式LED投光器を使用する5つのメリット

利点がある一方で、「購入にはまとまった費用が必要」「バッテリーの容量によっては充電に時間を要する」といったデメリットがあるので、選ぶ際には注意が必要です。

LED投光器については、以下の記事で詳細を解説しています。こちらも併せて参考にしてください。

>>LED投光器とは?基礎知識から屋内・屋外で活躍する7つの商品まで解説

充電式の投光器の種類

充電式の投光器を設置方法で分けると、主に以下の3種類があります。

No. 種類 特徴 投光器の例
1 ハンディタイプ

  • 小型で持ち運びがしやすい
  • 置くだけで狙った場所をピンポイントで照らせる
  • スタンドタイプに比べ、連続点灯時間が短く暗め
2 マグネットタイプ

  • 軽くて持ち運びが簡単にできる
  • 金属面があれば、高所や狭所など場所を選ばず設置できる
  • 別パーツを用意すれば、アームに取り付けられる機種がある
  • スタンドタイプに比べ、連続点灯時間が短め
3 スタンドタイプ

  • 立式で高さや角度を調整できる
  • 広範囲を照らすのに適している
  • 連続点灯時間が長く明るめ
  • 重量があるため、ハンディタイプより持ち運びがしにくい

投光器の機種によっては、角度調整ができなかったり性能が異なったりするケースがあります。スムーズかつ安全に作業を進めるためにも、目的や設置環境などに合う種類を選びましょう。

充電式の投光器がよく使われるシーン4選

充電式の投光器は、DIYや日常の暗所照明など、さまざまな用途に活用されます。ここで、充電式の投光器がよく使われるシーンとして以下の4つを紹介します。

充電式の投光器がよく使われるシーン

では、順番に見ていきましょう。

1.工事現場・建設現場

工事現場や建設現場では、広範囲を照らせる投光器を夜間照明として活用します。

【現場の例】

  • 建設工事
  • 道路工事(歩行者用の足元照明)
  • 電気工事
  • 上下水道工事
  • 採掘工事
  • 鉄道関連工事(レール・ポイント点検)
  • 重機、航空、船舶、エレベーターなどのメンテナンス

例えば、マグネット式の投光器を重機に付ければ、夜間やトンネル内の採掘も安全におこなえます。ハンディタイプやスタンドタイプを使用すれば、道路を歩く歩行者の安全を守りつつ作業することも可能です。

設置方法や明るさなど、現場に最適な充電式の投光器を使用することで、作業効率が上がり事故防止にもつながります。

2.工場や倉庫内

工場や倉庫のなかなどで使用するケースもあります。マグネットタイプを柱に設置し暗い場所のスポット照明として利用する、スタンドタイプで空間全体を照らすといったイメージです。

充電式の投光器は排気ガスを排出しないので、一酸化炭素中毒になったり騒音に悩んだりすることがないので安心して作業を進められます。

3.イベント会場・スポーツ競技場など

レクリエーション施設やイベント会場、夜間イベントなど、電源が確保しにくい屋外でも用いられます。例えば、ハンディタイプを会場設営時に使ったり、スタンドタイプを複数設置し会場全体を明るく照らしたりと使い方はさまざまです。

イベント会場やスポーツ競技場などでは、スタッフだけでなく来場客の安全も守る必要があるため、運営のサポート役として活躍します。

4.災害時

充電しておけば電源を確保できなくても点灯できるため、災害時の予備照明としても利用可能です。ハンディタイプを持って移動したり、マグネットタイプやスタンドタイプを使って避難場所を照らしたりできます。

充電式の投光器を選ぶ4つの基準

ここで、充電式の投光器を選ぶ基準を以下の4つ紹介します。

充電式の投光器を選ぶ4つの基準

ひとつずつ見ていきましょう。

1.現場に必要な明るさを確保できる

まずは、現場に必要な明るさ(lm=ルーメン)を確保できることを確認しましょう。充電式の投光器は、現場に合った明るさを確保できないと、作業がスムーズに進まなかったり、事故を起こす原因となったりする恐れがあります。

さらに、照射範囲や光源の色味が作業に適していることも重要です。照射範囲が狭ければ照らしたい箇所を明るくできない、建設現場の内装では太陽光に近くないと作業の品質に影響が出やすくなるなど、不都合が起きる可能性があります。

【光色の種類】

  • 電球色:オレンジがかった光色
  • 温白色:落ち着いた明るさの光色
  • 昼白色:自然な光色
  • 昼光色:青みがかった光色

上記の種類に合わせ、それぞれ現場に適した光色を選ぶようにしましょう。

2.落下や転倒しにくい構造である

落下や転倒がしにくい構造で、現場で安全に設置できるタイプを選ぶことも重要です。

ハンディタイプの取り付け方法には、クランプタイプやマグネットタイプなどがあります。高い場所や狭い場所などの現場で使っても作業スペースを圧迫しない一方で、正しく取り付けなければ作業中に落下するリスクがあります。

また、狭い場所にスタンドタイプを無理に設置すると、作業者が触れて転倒することがあるので注意が必要です。

広い作業スペースを確保することはもちろんですが、「落下を防ぐ仕様である」「転倒防止する機能がある」などといった機種を選べば、事故を防ぎより安全に作業をおこなえます。

3.連続点灯時間と作業時間が適している

連続点灯時間と想定している作業時間が合っているかどうかも、把握しておきましょう。作業中にバッテリー切れを起こせば、手を止めなければなりません。

バッテリーの容量が大きければ連続運転できる時間が長くなりますが、充電に時間がかかるため注意が必要です。

長時間の作業で充電が切れてしまうことを考え、「予備のバッテリーを用意しておく」「投光器を2台用意する」など、万が一の対応策もあらかじめ考えておくようにしましょう。

4.現場の環境に適した仕様である

4つ目の選ぶ基準は、現場の環境に適した仕様であることです。火災防止、防水仕様など、設置場所で安全に使うために求められる機能が異なります。

また、特殊な環境ではIP等級の確認が必要なことも覚えておきましょう。

出典: 一般財団法人日本品質保証機構

【IP等級とは】

IEC(国際電気標準会議)や、JIS(日本工業規格)が定める防水・防塵性能を表す規格。表示はIP▢▢となり、各▢には数字または記号が入る。

粉塵が舞う屋外で作業する場合は、IP66を選ぶと粉塵や水滴が製品内部に侵入しないので安心です。故障への配慮だけでなく作業に支障をきたさないようにするためにも、現場に合わせた防塵・防水機能が備わっている投光器を選ぶようにしましょう。

なお、投光器の選び方は屋外用・屋内用でも異なります。その選び方について以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

>>【投光器(照明)のレンタル】選ぶポイントやおすすめの商品も紹介

充電式の投光器を使用するならレンタルがおすすめ

充電式の投光器を使用するのであれば、レンタルがおすすめです。投光器を使用するシーンはさまざまなため、現場や目的に合った機種を選ぶ必要があります。

ただ、現場ごとに投光器を購入するのは費用がかかるうえ、保管場所の確保やメンテナンスも必要です。

一方でレンタルであれば、レンタル費用だけで現場に適した投光器を用意することが可能です。さらに、レンタル会社がメンテナンスをおこなうため、自社で保管場所を確保したりメンテナンスをおこなったりする必要がありません。

そのため、必要なときに必要な投光器を最低限のコストで用意できます。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、豊富な在庫から現場に合う投光器を提供しています。「限られたコストで現場に最適な投光器を用意したい」とお考えの方は、以下のボタンよりお気軽に見積もりを依頼ください。

見積もりを依頼する

レンタルにおすすめの投光器(充電式)6選

ここからは、レンタルにおすすめの投光器(充電式)を紹介します。

では、1つずつ見ていきましょう。

1.充電式LEDライト(パイプライト型)

充電式LEDライト(パイプライト型)

LEDワークライト テラス 充電式LEDライト ムーンセイバー LED充電式ロングライト/Sマグネット付
型式 TRC-HA LSW-8BP
消費電力(W) 電源接続時:23

LED HI:6

LED LO:2

5 8
連続点灯時間(h) 8 11 約10
充電時間(h) 約7/点灯:約8 4 約6
寸法(mm) L1,200×W120×H84 L530×φ40 L819×φ48
質量(kg) 2.5 0.65 1.6
防水・防塵 IP66 IP65 屋外用防じん・防雨型
NETIS登録番号 HR-150004-VE

※表は横にスクロールできます。

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。

まず紹介するのは、パイプ型のバッテリー式ライトです。フック、マグネット、取り付け穴が付いているので、さまざまな場所で便利に使えます。また、最大20本まで簡単に連結ができるので、長い距離や広範囲を照らしたいときにも有用です。

フルに充電しておけば最長8時間の点灯が可能なので、電源事情の悪い現場やイベント会場、停電時、災害時など、どのようなときでも作業灯・非常灯として幅広い用途で使えます。

充電式LEDライト(パイプライト型)の詳細を見る

2.充電式LEDケイライト(マグネット)

充電式LEDケイライト(マグネット)

※上記は、型式LWK-15Mの画像

概要 詳細
光束(lm)
  • 960
本体寸法(mm)
  • 1,200×84×120
バッテリー(h)
  • 充電:約7
  • 点灯:約8
本体重量(kg)
  • 2.5
防水・防塵
  • IP66

タンク内や高所作業など、三脚の設置ができない場所で照明を使いたい場合は、マグネット式で取り付けが可能な軽量タイプがおすすめです。

防水カバー付きで屋外での使用もできるため、重機や高所作業機に取り付けて角度調整すれば、夜間でも掘削口や後方の視界などを明るく照らしながら安全に作業をおこなえます。なお、LED光源がまぶしすぎる場合は、防眩シートを前面ガラスに装着して明るさを調整することが可能です。

充電式LEDケイライト(マグネット)の詳細を見る

3.充電式LEDライト(ペリカン携帯照明セット・Mr.LIGHT)

充電式LEDライト(ペリカン携帯照明セット・Mr.LIGHT)

概要 詳細
型式 ペリカン9430
携帯照明セット
Mr.LIGHT
(型式:MLP-1212)
光束(lm)
  • 2,000(高輝度)
  • 1,000(低輝度)
  • 1,200(片面)
  • 2,400(両面)
本体寸法(mm)
※幅×奥行×高さ
  • 200×400×230
    ※高さは格納時
  • 361×256×560~1,185
    ※高さは格納時
連続運転時間(h)
  • 8(高輝度)
  • 15(低輝度)
  • 11(片面)
  • 5.5(両面)
充電時間(h)
  • 7
  • 8~10
使用LED電球 (個)
  • 24
    (ハイフラックスLED)
  • 両面120
    (高輝度5050チップ)
重量(kg)
  • 10
  • 12
防水・防塵
  • 防水・防塵構造
  • IP65

※表は横にスクロールできます。

「ペリカン携帯照明セット」「Mr.LIGHT」は、下水道やエレベーターのメンテナンスなど、入り組んだ場所で作業する場合に向いている投光器です。ピンポイントで照らしたいときはコンパクトに畳み、広範囲を照らしたいときはロッドを伸ばせるため、幅広く活用できます。

また、商品によっては、角度調整機能、防水・防塵機能、盗難対策機能が備わっているタイプもあります。万が一のための延長コードもレンタル可能なので、充電不足が心配な現場でも安心して作業を進められます。

充電式LEDライト(ペリカン携帯照明セット・Mr.LIGHT)の詳細を見る

4.充電式LEDライト(三脚式)

充電式LEDライト(三脚式)

概要 詳細
型式 3灯式スタンドライト

(M18 HOSALC-0 JP)

ハイブリッド投光機

(HTL305LF-M)

キャリーケース付ライト

(CL-30L-CH-LIFE)

ボールライト/バッテリー着脱式

(LLA-35B CPL-2 三脚付)

LEDアップライト36W充電式

(LUL-36LI-CH)

光束(lm)
  • 1,700/4,000/6,000
  • 3,450
  • 3,000
  • 2,200/4,400
  • 5,500
寸法(mm)
※長さ×幅×高さ
  • 300×300×60
  • 241×134×186
  • 380×380×535
  • 1,011×1,011×1,592
連続運転時間(h)
  • 3.5~10
    ※8.0Ahバッテリー装着時
  • 2~14
  • 9
  • 約7~14
  • 100%:4
  • 70%:5.5
  • 35%:12
  • 10%:39.5
充電時間(h)
  • 約2
  • 約7.5
  • 5
  • 約3.5
  • 4
重さ(kg)
※三脚含む
  • 10
  • 5.7
    ※ケース収納時 8
  • 18.5
    ※キャリー含む
  • 7.1
  • 4.5
防水・防塵
  • IP44
  • 防雨型
  • 防雨型
  • IPX3

※表は横にスクロールできます。

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合があります。

持ち運び可能で高い場所を照らしたいときは、三脚付きの投光器がおすすめです。同じ三脚タイプでも、光の調整や見やすさなどがそれぞれ異なります。

商品によっては防塵・防水機能が備わっていないタイプもあるため、現場に合った種類を選びましょう。

充電式LEDライト(三脚式)の詳細を見る

5.充電式LEDライト(QLIGHT)

充電式LEDライト(QLIGHT)

概要 詳細
光束(lm)
  • Turbo:6,000
  • High:4,400
  • Low:2,200
本体寸法(mm)
※幅×奥行×高さ
  • 灯具部:φ100×363
  • 蓄電池部:264×290×334
連続運転時間(h)
  • Turbo:6
  • High:10
  • Low:20
充電時間(h)
  • 8(非発光時)
  • 16(同時発光時)
セット総重量(kg)
  • 21.7
防水・防塵
  • IP65相当

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合があります。

充電式LEDライト「QLIGHT(キューライト)」は、長時間作業する際に向いている充電式の投光器です。光束の調整ができるため、Lowなら約7㎡(4.5畳)で20時間、Turboなら約23㎡(14畳)で6時間と、照射範囲や連続運転時間を考慮しながら使えます。

360度照射できますが、バルーンライトに比べてコンパクトなので、設置場所が省スペースでも作業の妨げになりません。また、IP65相当の防塵・防水仕様なため、塵や水を扱う屋外やトンネル内でも安定した明るさを保ちつつ作業を進められます。

充電式LEDライト(QLIGHT)の詳細を見る

6.LEDバッテリー投光機(プロジェクター Tower Light)

LEDバッテリー投光機(プロジェクター Tower Light)

概要 詳細
全光束(lm)
  • 33,600
収納時寸法(mm)
※幅×奥行×高さ
  • 1,105×970×1,890
連続運転時間(h)
  • 最大: 約7
  • 最小: 約14
充電時間(h)
  • 約4(80%充電 / 100%充電)
総質量(kg)
  • 245

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合があります。

約100㎡(60畳、テニスコートの半面ほど)を圧倒的な明るさで照らして作業の効率化を図りたい場合に活躍するのが、高輝度白色LEDを4つ使用した「プロジェクター Tower Light(タワー ライト)」です。

33,600lmと明るく、充電満タン時には最大7時間、照度調整を最小にすれば最大14時間の連続運転が可能です。他にも、コード断絶や破損のトラブルを防ぐインナーコード方式、高さ調整の逆巻きを防止するハンドルロック機構も備わっている丈夫な造りのため、屋外でも安心して使えます。

LEDバッテリー投光機(プロジェクター Tower Light)の詳細を見る

現場に適した充電式投光器で作業効率を高めよう

充電式の投光器は、電源を確保できない現場で明るさを確保する際に便利な照明です。目的を果たすためだけでなく安全を確保するためにも、現場に合わせた投光器を選ぶようにしましょう。

なお、産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、現場に合う充電式の投光器を豊富に取揃えています。荷物を運ぶトラックやLED警告灯、LED表示板といった工事用規制機材など、現場までの移動手段や作業に必要なものもまとめてレンタル可能です。

「作業をスムーズにおこなえるよう現場に適した充電式の投光器をレンタルしたい」とお考えの方は、いつでもお気軽に以下から見積もりを依頼ください。

見積もりを依頼する

>CONTACT

CONTACT

現場・利用箇所や状況や種別に合わせた機材の
レンタルについてのお問い合わせはこちら