土砂や大型の機械などを運ぶ際は、パワフルなダンプ(ダンプトラック)が活躍します。
本記事では、ダンプをレンタルするメリットや、レンタルする際に押さえておきたいポイントを解説します。おすすめのダンプも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
産業・建設機械を扱うレンタル会社「レント」では、さまざまな種類のダンプをご用意しています。お見積もりもできますので、お気軽にお問い合わせください。
ダンプとは
ダンプとは、荷台を傾けて土砂や荷物を降ろすトラックのことです。正式名称は「ダンプトラック」といいます。よく使われるものとして、以下のような種類があります。
No. | 種類 | 概要 |
1 | 土砂ダンプ | 土砂や資材などを運ぶ一般的なダンプ |
2 | 三転ダンプ | 左右後方の三方向から土砂を降ろせるダンプ |
3 | ローダーダンプ | 土砂ダンプと建設機械の積み下ろしできる安全装置を組み合わせたダンプ |
さらに、最大積載量によって小型(約2~3t)・中型(約4t)・大型(約10t)の3つに分類されます。用途や大きさなどが豊富にあるので、目的に応じたダンプを選ぶようにしましょう。
ダンプをレンタルする3つのメリット
ダンプをレンタルするメリットは以下の3つです。
順に見ていきましょう。
1.荷物に合った車両をレンタルできる
1つ目のメリットは、荷物に合った車両を選べることです。ダンプの最大積載量は車両によってさまざまですが、レンタルすれば運ぶ荷物の重さに応じて適したダンプを毎回選択できます。
その結果、以下への対策が可能です。
- 事故を防止する
- 道路の損傷を防止する
- 車両へのダメージを軽減する
- 燃料消費率(燃費)への影響を最小限に抑える
- 排ガスや騒音など、環境へのダメージを軽減する
安全かつ効率的な荷物の運搬をするなら、荷物に合った車両をレンタルするほうが望ましいといえます。
2.初期費用や維持費を抑えられる
必要なときだけダンプを借りられ、初期費用や維持費をカットできる点もレンタルするメリットです。
前述のとおり、ダンプは運搬する荷物の量に合わせて車両を使い分けることが重要です。しかし、小型・中型・大型といったすべての大きさのダンプを購入するとなれば、多額の初期費用や維持費がかかります。
一方、ダンプをレンタルするなら、購入にかかる初期費用や修理代などがかかりません。そのため、レンタルサービスを利用することは経費の節約につながります。
3.保管スペースが必要ない
ダンプをレンタルすれば、自社で保管場所を確保する必要がなくなります。
普通車より大きいダンプは、駐車スペースとしてある程度の広さを確保する必要があります。自社で保有するのであれば、土地を探したり駐車場を借りたりしなければなりません。
レンタルの場合は、使い終わったらレンタル会社へ返却するので、駐車場や土地探しが不要です。
レンタルするダンプを選ぶときの3つのチェックポイント
レンタルでダンプを選ぶときは次のポイントを確認しましょう。
順番に解説します。
1.案件に適している車両か?
まずは案件に合った車両かどうかを確認しましょう。場合によっては次のような状況が考えられます。
- 狭い場所で積み下ろしをする
- 建設機械を運搬する
安全かつ効率的に作業をおこなうためには、以下の表のように利用シーンに合ったダンプを使う必要があります。
種類 | 適した利用シーン |
土砂ダンプ | 土砂や資材などを運ぶとき |
三転ダンプ | 交通量の多い道路や狭い場所で荷物を下ろすとき |
ローダーダンプ | 土砂や建設機械を運ぶとき |
例えば、土木工事で最も事故が多いのは作業中ではなく建設機械を移動させるときです。
そのため、建設機械を運搬するなら、荷台をスライドさせて建設機械の安全な積み下ろしが可能なローダーダンプがおすすめです。
このように、案件の内容を把握した上で適切なダンプを選ぶと、より安全に作業を進められます。
2.荷物の積載量に見合っているか?
荷物の積載量に見合った車両かどうかをチェックすることも、大切なポイントです。ダンプの最大積載量を超えると、重大な事故を起こすリスクが高まります。
なお、道路交通法では、最大積載量をオーバーする荷物を積んだ場合は「過積載」といった罰則の対象です。
さらに、「道路が損傷する」「荷物を積みすぎて燃費が悪くなる」「輸送コストが膨らむ」などのほかのリスクもあります。
そのため、安全性やコストも考慮すると、載せたい荷物の量と合っていない車両ではなく最大積載量に余裕があるダンプがおすすめです。
3.運搬先の出入り口や道幅に適しているか?
レンタルするダンプが運搬先の出入り口や道路の幅を通れることも、あらかじめチェックしましょう。車両の大きさや道路の幅によっては、レンタルした車両が現場に進入できないケースがあります。
最大積載量が十分であることは大事ですが、車両が大きくなったぶん道幅や現場の出入り口の広さに余裕がないと、目的地への運搬自体が難しくなります。また、現場近くの道路が狭い場合は、コンパクトな車両を選ぶことも必要です。
無理をして事故を起こさないよう、運搬先の出入り口や道幅についても確認しておきましょう。
ダンプをレンタルする際の4つの注意点
ダンプをレンタルするときは、以下の4つに注意が必要です。
それぞれの注意点を解説します。
1.運転に必要な免許を把握しておく
まずは、レンタルするダンプの運転に必要な免許をあらかじめ確認しましょう。
車両総重量や最大積載量によって、必要な運転免許が変わります。以下のとおり、ダンプは準中型免許(5t限定)以上の免許が必要です。
▼「トラックの運転」に必要な免許の種類
免許証の種類 | 車両総重量 | 最大積載量 | |
中型 | 準中型免許(5t限定) ※H19.6.2~H29.3.11までに普通免許を取得した者 |
5t未満 | 3t未満 |
準中型免許 ※H29.3.12以降に準中型免許を取得した者 |
3.5~7.5t | 2~4.5t | |
中型免許(8t限定) ※H19.6.1以前に普通免許を取得した者 |
8t未満 | 5t未満 | |
中型免許 ※H19.6.2以降に中型免許を取得した者 |
7.5~11t未満 | 4.5~6.5t未満 | |
大型 | 大型免許 | 11t以上 | 6.5t以上 |
免許にかかわる法律は不定期に変わるため、その都度確認しておくと安心です。あとから焦らないためにも、レンタル予定のダンプを運転できる免許を持っているか、実際に運転するドライバーに確認しましょう。
2.運びたい荷物を効率よく運べる車両を選ぶ
ダンプをレンタルする際は、運ぶ荷物に合った車両を選ぶことが重要です。積載量をオーバーすると過積載になり、深刻な事故へとつながります。
また、荷物に見合っていない大きさの車両を選んでしまうと、「レンタル料金が高額になる」「運転できる人が限られる」といったデメリットも発生するケースがあります。
事故を防止し安全かつスムーズに荷物の運搬するためにも、車両に積める荷物の重さと運搬する荷物の重さが適しているか確認した上で、ダンプをレンタルすることは重要です。
3.配送サービスの有無を確認する
配送サービスがあるかどうかも注意したいポイントです。レンタル会社に配送サービスがあれば、指定した場所までダンプを届けてもらえるのですぐに作業を開始できます。
配送サービスを利用すれば、以下のように作業時間の短縮が可能です。
- ダンプが到着しだい荷物をすぐに運び出せる
- ダンプを受け取りに行くスタッフを手配する必要がない
営業所までダンプを受け取ったり返却したりする時間や手間をカットできれば、作業に集中できます。ただ、レンタル会社によって配送サービスの有無は異なるため、事前に確認してからレンタルすることをおすすめします。
4.破損や事故が発生した際の補償内容を確認する
破損や事故が発生したときの補償内容もチェックしましょう。ダンプをレンタルする際は、補償サービスへ加入するのが一般的です。その際、車種によって補償の内容が異なる場合があります。
例えば、株式会社レントで車両をレンタルした場合、破損したときの自己負担額は以下のとおりです。
- ダンプ:5.5~16.5万円
- 高所作業車:11~22万円
レンタル前に補償の範囲や自己負担額などを確認し、万が一の場合に備えておくと安心です。
ダンプのレンタルなら「レント」がおすすめ
ダンプを借りるなら、産業・建設機械のレンタル会社「レント」がおすすめです。
レントでは一般的なダンプをはじめ、三転ダンプやローダーダンプなど、豊富な種類の車両を用意しています。そのため、荷物の運搬元・運搬先や作業内容などに合わせて、最適なダンプのレンタルが可能です。
また、指定した場所と日時にダンプをお届けする配送サービスもあるので、すぐに作業を開始できます。さらに、独自の「安心サポート制度」を整えており、万が一、事故や車両の破損が発生したときには賠償金額の負担を軽減できるので安心です。
ダンプのレンタルを検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
レンタルにおすすめのダンプ6選
レントで借りられる、おすすめのダンプを6つ紹介します。
- 軽ダンプ
- 【2~3t】ダンプ
- 【4t】ダンプ
- 【6t】ダンプ
- 三転ダンプ
- ローダーダンプ
順番に見ていきましょう。
1.軽ダンプ
項目 | 詳細 |
運転免許 | 普通免許 |
最大積載量(kg) | 350 |
車両総重量 (kg) | 1,420 |
車両寸法 (mm) ※長さ×幅×高さ |
3,395×1,475×1,835 |
乗車定員 (名) | 2 |
軽ダンプは普通免許で運転できるダンプです。コンパクトな車体なので、狭い路地でも進入しやすい点が特徴です。荷物の積み降ろしのときはワンタッチでダンプ操作ができるため、使い慣れていない人でも簡単に扱えます。
最大積載量は350kgと、本記事で紹介する他のダンプと比べると少ないですが、少量の荷物や近い距離の運搬作業にぴったりです。
2.【2~3t】ダンプ
項目 | 詳細 |
運転免許 | 準中型免許(5t限定)、準中型免許 |
最大積載量(kg) | 1,800~3,000 |
車両総重量 (kg) | 4,955~6,295 |
車両寸法 (mm) ※長さ×幅×高さ |
4,680×1,690×1,940~ 4,690×1,695×1,990 |
乗車定員 (名) | 3 |
2~3tクラスのダンプは、準中型免許(5t限定)、もしくは準中型免許を所持していれば運転が可能な車両です。
なかには衝突の被害を軽減するブレーキを備えた車種もあり、事故のリスクを抑えられます。車両の大きさもさまざまなので、積載量とサイズを確認しながら、荷物に最適な車種を選べます。
以下ではレンタルできる2~3tのダンプを幅広く掲載していますので、運びたい荷物にぴったりのダンプを探している場合はぜひ詳細をご覧ください。
3.【4t】ダンプ
項目 | 詳細 |
運転免許 | 準中型免許、中型免許(8t限定) |
最大積載量(kg) | 3,350~3,900 |
車両総重量 (kg) | 7,485~7,995 |
車両寸法 (mm) ※長さ×幅×高さ |
5,010×1,900×2,220 5,420×2,220×2,490 |
乗車定員 (名) | 3 |
4tクラスのダンプには、荷台の後部にある「テールゲート」が通常タイプのものと、リヤフラットゲートタイプがあります。通常タイプは、テールゲートが上部で固定されて開くようになっています。
一方、リヤフラットゲートタイプはテールゲートが下部で固定され、扉がフラットに開くタイプです。10度の傾きでテールゲートが全開になるため、テールゲートに大きい石などが引っかかりません。
また、自動開閉シート付きの車両は、ボタン操作で簡単に荷台のあおり(荷台を囲う扉)の開閉ができます。荷物を積み降ろすタイミングで、運転席から下りてあおりを開閉する必要がないためスムーズに作業を進められます。
4.【6t】ダンプ
項目 | 詳細 |
運転免許 | 中型免許 |
最大積載量(kg) | 5,900~6,100 |
車両総重量 (kg) | 10,975~10,985 |
車両寸法 (mm) ※長さ×幅×高さ |
5,450×2,240×2,460~ 5,720×2,250×2,520 |
乗車定員 (名) | 3 |
レントで貸し出している6tクラスのダンプは、中型免許があれば運転できる車両です。
車体や荷台の大きさの点では4tクラスとあまり変わりませんが、最大積載量は約1.6倍です。最大積載量が増えることで、以下のように燃料代やレンタル代の削減ができます。
- 今まで2回必要だった荷物の運搬が1回で済む
- レンタルするダンプの台数を減らせる
一部の4tダンプに付いていた自動開閉シートも、6tダンプには付いています。ダンプ時に運転席を離れ、荷台のあおりを開け閉めする作業は不要です。
なお、6tダンプは重機を積載できません。重機を運ぶ場合は、別の車両をレンタルしましょう。
4tダンプよりも積載量に余裕が欲しい場合は、以下から6tダンプのレンタルをご検討ください。
5.三転ダンプ
項目 | 詳細 |
運転免許 | 準中型免許、中型免許(8t限定) |
最大積載量(kg) | 2,000~3,450 |
車両総重量 (kg) | 5,225~7,995 |
車両寸法 (mm) ※長さ×幅×高さ |
4,680×1,690×1,980~ 5,450×2,190×2,460 |
乗車定員 (名) | 3 |
三転ダンプは、荷台を左・右・後ろの三方向に傾斜させて荷物を降ろせる仕様です。高さ制限がある場所でも、左右にダンプアップすることで土砂や荷物を降ろせます。例えば、高架下の工事現場など、通常のダンプでは荷降ろしが難しいところでも利用が可能です。
土地に砂利などを敷き詰める作業では、三方向に砂利を落とせるため、スムーズに作業を進められます。運転席に座ったままレバーでダンプ操作が可能なので、その都度、車両から降りる必要はありません。
6.ローダーダンプ
項目 | 詳細 |
運転免許 | 準中型免許、中型免許(8t限定) |
最大積載量(kg) | 3,000~3,600 |
車両総重量 (kg) | 6,475~7,975 |
車両寸法 (mm) ※長さ×幅×高さ |
4,690×1,695×1,980~ 5,180×2,130×2,400 |
乗車定員 (名) | 3 |
ローダーダンプは、荷台をスライドさせて積み降ろしできるダンプトラックです。荷台後ろは、地面と接する際にできるだけ段差をなくせるゲートを装備しているので、建設機械の安全な積み降ろしができます。
操作はリモコン式なので、ローダーダンプをあまり使ったことがない人でも簡単に操作が可能です。もちろん土砂も運べるので、建設機械と土砂を同時に運搬できて効率的に作業を進められます。
案件に適したダンプをレンタルしよう
ダンプとは、荷台を傾けて土砂や荷物を降ろすトラックのことです。車両を選ぶときは、運搬する荷物の積載量や運搬先の道幅などに合っているかをチェックしましょう。過積載や運搬先へ車両が入れないなどのトラブルを防げます。
また、レンタルの際は、必要な運転免許や配送サービスの有無、万が一のときの補償も確認しておくと安心です。案件に最適なダンプをレンタルして、安全かつ効率的に作業を進めましょう。
なお、ダンプを借りるなら産業・建設機械などをレンタルできる「レント」がおすすめです。ダンプの種類が豊富で、配送サービスや補償制度も整っています。お見積もりは無料ですので、以下からお気軽にお問い合わせください。