様々な工事現場で活躍する移動式足場。必要な時に必要な期間だけ利用できるレンタルは、購入するよりも手軽で経済的な選択肢として人気です。しかし、いざレンタルしようと思っても、料金体系が分かりにくかったり、どの業者を選べば良いか迷ったりすることもあるでしょう。この記事では、移動式足場のレンタル料金相場から、レンタルする際の注意点、選び方のポイントまで、徹底的に解説します。この記事を読むことで、あなたに最適な移動式足場を安心してレンタルできるようになるでしょう。
移動式足場とは?その種類と特徴
移動式足場とは、キャスター付きで簡単に移動できる足場のことを指します。高所作業を安全かつ効率的に行うために設計されており、様々な現場で活躍しています。主に、内装工事、電気工事、塗装工事など、比較的軽作業で、頻繁な移動が求められる現場に適しています。
移動式足場には、主に以下の種類があります。
ローリングタワー:組み立て式の移動式足場です。タワー状に足場を積み重ねて高さを調整します。安定性が高く、比較的広い作業スペースを確保できます。
アップスター: 昇降機能を備えた移動式足場です。手動で簡単に高さを調整できるため、より効率的な作業が可能です。
リフター(高所作業台):作業床が昇降するタイプの移動式足場です。より高所でのピンポイント作業に適しています。
ステージ: 比較的作業床の広い、折畳可能な移動式足場です。連結が容易なため、広い範囲の作業にも適しています。
これらの移動式足場は、それぞれ特徴が異なり、作業内容や現場環境によって最適なものが異なります。例えば、広い範囲での作業にはローリングタワーやステージ、天井付近での作業にはアップスターやリフターが適しているでしょう。
移動式足場レンタル料金の相場
移動式足場のレンタル料金は、種類、サイズ、レンタル期間、業者によって大きく異なります。ここでは、それぞれの種類ごとの料金相場と、料金を左右する要因について解説します。
移動式足場のレンタル料金は、最低保証日数が設定されている場合が多く、短い日程で返却した場合でも10日分や30日分の料金が発生する場合があります。
レンタル料金は高さや種類、地域によって異なります。各レンタル会社の料金表を参考にした相場は以下のとおりです。
種類 |
レンタル料金/日 |
レンタル料金/月 |
ローリングタワー |
約5,000円~約13,000円 | 約15,000円~約20,000円 |
アップスター |
約13,000円~約20,000円 | 約40,000円~約80,000円 |
リフター |
約7,000円~約20,000円 | 約100,000円~約300,000円 |
ステージ |
約5,000円~約10,000円 | 約40,000円~約80,000円 |
上記に加え、現場までの運搬を依頼する場合、配送料金が必要になります。
また、部材を破損させた場合などは、修理費用がかかるケースもあります。地域や時期、レンタル会社によって料金に開きがあるため、実際に利用する際は見積もりをとるのがおすすめです。
レンタル料金を左右する主な要因は以下の通りです。
足場の種類とサイズ:大型で高機能な足場ほど、レンタル料金は高くなります。オプションとして別の部材を追加する場合も同様です。
レンタル期間: 長期レンタルほど、1日あたりの料金は割安になる傾向があります。また最低保証日数が設定されている場合も多く、例えば1日の利用でも10日分の料金が発生する場合があります。
配送費用: 足場の運搬にかかる費用は、距離や足場のサイズ、搬入する場所によって異なります。
詳細な料金をご確認したい場合は、以下よりお気軽に見積もりを依頼ください。
レンタル業者を選ぶ際のポイント
移動式足場のレンタル業者を選ぶ際には、料金だけでなく、安全性、信頼性、サービスの質なども考慮する必要があります。ここでは、レンタル業者を選ぶ際に確認すべきポイントを解説します。
安全性の確保:安全基準を満たした足場を提供しているか、定期的な点検を実施しているかを確認しましょう。
保有機種の種類:現場に合った機材を利用することで、安全かつ効率的に作業を実施できます。
サービスの質:機材の選定や搬入条件の打ち合わせなど親切丁寧な対応をしてくれるか、迅速な対応をしてくれるかなど、サービスの質も重要なポイントです。
保険の加入: 破損や盗難に備えて、補償サービスの有無も確認しましょう。
アフターフォロー:使用方法の説明や、万が一のトラブル発生時の対応など、アフターフォロー体制が整っているかを確認しましょう。
移動式足場レンタルの流れ
移動式足場をレンタルする一般的な流れは以下の通りです。
1. 業者選び:複数の業者に見積もりを依頼し、料金、安全性、サービスなどを比較検討します。
2. 見積もり依頼:レンタル業者に作業内容、必要な足場の種類とサイズ、レンタル期間などを伝え、見積もりを依頼します。
3. 契約:見積もり内容に納得したら、契約を締結します。
4. 納品: 指定された日時に足場が納品されます。
5. 使用: 足場の使用方法を理解し、安全に作業を行います。
6. 返却: レンタル期間終了後、足場を返却します。
レンタル業者によっては、足場だけでなくその工事で使用する様々な資材や道具を手配できる業者もあります。一つの窓口で完結するため、工数削減や請求の一本化が可能です。
移動式足場レンタルのメリット・デメリット
移動式足場のレンタルには、購入と比較して、様々なメリット・デメリットがあります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
メリット
初期費用を抑えられる: 購入費用がかからないため、初期費用を大幅に抑えることができます。
必要な時に必要な期間だけ利用できる:必要な時に必要な期間だけレンタルできるため、保管場所やメンテナンスの手間を省くことができます。
最新機種を利用できる:レンタル業者は、常に最新機種を導入しているため、常に最新の足場を利用することができます。
メンテナンス費用がかからない: レンタル期間中のメンテナンスは、レンタル業者が行うため、メンテナンス費用を気にする必要がありません。
保管場所が不要: 足場を保管する場所を確保する必要がありません。
デメリット
長期利用の場合は割高になる可能性がある:長期利用の場合は、購入するよりも割高になる可能性があります。
希望する機種がレンタルできない場合がある: レンタル業者の在庫状況によっては、希望する機種がレンタルできない場合があります。
破損・紛失時の弁償義務:レンタル期間中に足場を破損・紛失した場合、弁償義務が発生する場合があります。
例えば、年に数回しか行わないメンテナンス作業のために移動式足場を購入する場合、購入費用、保管場所の確保、メンテナンス費用などを考慮すると、レンタルの方が経済的な場合が多いでしょう。一方、同様の作業を高頻度で行う場合、運搬手段・置き場に問題が無ければ購入した方がコストが低くなります。
移動式足場をレンタルするなら「レント」がおすすめ
移動式足場のレンタルを検討しているのであれば、産業・建設機械のレンタル会社「レント」がおすすめです。
レントでは、さまざまな高さや作業床面積の移動式足場を取り揃えているため、現場の状況や作業内容に最適な足場を選択できます。
さらに、トラックや建設機械などを豊富に取り扱っているので、現場で必要な作業機械をまとめてレンタル可能です。現場で必要な資材の手続きを一緒におこなえます。
レントでは、現場での作業をより効率的かつ安全に進めるために、さまざまな商品・サービスを提供しておりますので、以下からお気軽に問い合わせください。
レンタルにおすすめの移動式足場4選
ここでは、さまざまなニーズに対応可能な4種類の移動式足場をご紹介します。
- 移動式足場 折畳式 コンステージ
- 移動式足場 フリーダムステージ
- 移動式足場 昇降式
では、それぞれ見ていきましょう。
1.移動式足場 折畳式 コンステージ
項目 | 型式:MKT-1750 | 型式:MKT-1980 |
天板の高さ(mm) | 1,145~1,765 | 1,364~1,980 |
天板の寸法(mm)
※奥行×幅 |
1,785×1,106 | 1,785×1,106 |
収納時の寸法(mm)
※高さ×奥行×幅 |
1,740×1,106×526 | 1,960×1,106×526 |
最大使用質量(kg) | 200 | 200 |
質量(kg) | 65.0 | 66.5 |
必要な資格 | ※連結して使用する場合は、「足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育」が必要です。 |
※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。
コンステージは、連結によって作業床を広く確保できるため、足場の移動を最小限に抑えられる設計が特徴です。連結ブリッジを使用すれば、作業範囲を柔軟に拡張できます。
▼コンステージの組み合わせ例
コンパクトに折りたためるため、エレベーターでの運搬も可能です。さらに、組み立てや高さ調整が1人でもおこなえる手軽さがあり、少人数での作業にも適しています。
2.移動式足場 フリーダムステージ
項目 | 型式:FDS-3L |
天板の高さ(mm) | 1,850~3,050(20cmピッチ 7段階) |
天板の寸法(mm)
※奥行×幅 |
2,200×1,300 |
収納時の寸法(mm)
※高さ×奥行×幅 |
1,940×1,320×740 |
最大使用荷重(kg) | 250 |
重量(kg) | 280 |
必要な資格 | ※連結して使用する場合は、「足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育」が必要です。 |
※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。
次は、より広い作業スペースを確保できる移動式足場として活用される、フリーダムステージの紹介です。
1台3㎡ほどの広々とした作業床を備え、高さを20cmごとに7段階に調節できるので、柔軟性が高い点が特徴です。使用する際はワンタッチで簡単に広げて、スムーズに作業を開始できます。
3.移動式足場 昇降式 (アップスター)
項目 | 2100 | 3600 | 4200 |
天板の高さ(mm) | 1,020/1,600/2,180 | 1,370/1,930/
2,510/3,090/3,600 |
1,610/2,170/2,750/
3,330/3,840/4,350 |
天板の寸法(mm)
※奥行×幅 |
1,100×590 | 1,500×590 | 1,500×590 |
収納時の寸法(mm)
※高さ×奥行×幅 |
1,020×―×― | 1,370×2,000×900 | 1,610×1,986×876 |
最大使用荷重(kg) | 120(1,176N) | 133(1,310N) | 133(1,310N) |
重量(kg) | 120 | 192 | 231 |
必要な資格 | ※連結して使用する場合は、「足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育」が必要です。 |
※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。
昇降式の移動式足場は、豊富な高さのバリエーションが特徴です。手動で簡単に作業床の上げ下げができるため、異なる高さの作業に柔軟に対応できます。
また、建築用や設備用といった特定の用途に合わせた種類も用意されています。
まとめ:移動式足場レンタルで安全・効率的な作業を実現
移動式足場のレンタルは、初期費用を抑え、必要な時に必要な期間だけ利用できる便利な選択肢です。しかし、レンタル料金、業者の信頼性、安全基準、使用時の注意点などをしっかりと理解しておく必要があります。この記事で解説した内容を参考に、あなたに最適な移動式足場をレンタルし、安全かつ効率的な作業を実現してください。
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