業務用の高圧洗浄機とは?代表的な機種と選び方を解説

業務用の高圧洗浄機は、家庭用よりも水圧が高く、建設現場や工場などの幅広い業種で使われています。

本記事では、業務用と家庭用の違いや代表的な機種、選び方のポイントを紹介します。「現場に合った高圧洗浄機を知りたい」とお考えの方は、ご一読ください。

なお、業務用の高圧洗浄機は現場ごとに適した機種が異なるため、必要な期間だけ借りられるレンタルも選択肢の1つです。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、さまざまな種類の高圧洗浄機を取り扱っています。作業内容や現場にあわせた機種を提案しますので、以下のボタンからお気軽に見積もりをご依頼ください。

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業務用の高圧洗浄機とは

業務用の高圧洗浄機は、建設現場や工場などで発生する頑固な汚れを、短時間で広範囲に落とせる機種です。家庭用と比べて水圧が高いうえ水量も多く、こびりついた泥や油汚れ、コンクリート粉塵などを素早く除去できます。

こうした特徴から、以下のようにさまざまな業種で活用されています。

業種 用途
建設・土木
  • 外壁・型枠・建機に付着した泥や油の洗浄
  • 塗装前の下地処理
食品関連
  • 床・壁・機器の定期洗浄
  • 油汚れなどの除去
製造・物流
  • 工場の床やパレットの洗浄
  • 駐車場・外構の藻や苔の除去
農業・畜産
  • 農機具・トラクターの泥落とし
  • 畜舎の床洗浄

さらに、耐衝撃性プラスチックや真ちゅうなど耐久性の高い材質を使った機種もあり、粉塵や水しぶきが飛び交う現場でも長く使えるのが特徴です。長時間の連続運転を想定した設計の機種が多いため、工場の床全体を洗うような広範囲の作業にも対応できます。

1.家庭用の高圧洗浄機との違い

続いて、家庭用の高圧洗浄機との具体的な違いを見ていきましょう。

比較ポイント 業務用 家庭用
水圧・水量 こびりついた泥や油汚れも落とせる 車や外壁の軽い汚れを落とせる程度
耐久性 ハードな現場を想定した高強度の材質・設計 価格・軽さ優先で、業務用途ほどの耐久設計ではない
連続使用 長時間の連続使用を想定した機種が多い 長時間の使用は想定されていない
電源・駆動方式 100V・200Vモーター式やエンジン式など、現場に応じた選択肢が多い 主に100V(家庭用電源)で扱える範囲

このように、家庭用は手軽に扱える一方で、業務における過酷な環境での使用には向いていません。現場で使うなら、高い耐久性と水圧を備えた業務用の高圧洗浄機を選ぶのがおすすめです。

代表的な業務用の高圧洗浄機

業務用の高圧洗浄機には、エンジン式やモーター式などさまざまな種類が存在します。ここでは、代表的な業務用の高圧洗浄機を5つ紹介します。

No. 種類 特徴
1 高圧洗浄機(エンジン式/吐出圧力50~80kgf/cm²) 電源のない屋外現場向け
2 高圧洗浄機(エンジン式/吐出圧力100~250kgf/cm²) 高い吐出圧力で、1人でも積み降ろしできる軽量モデルもある
3 高圧洗浄機(モーター式/100V) 100V電源で使え、地下工事現場や屋内作業に適している
4 高圧洗浄機(モーター式/200V) 建設現場や解体現場向けで、下地処理や塗膜の剥離にも対応
5 高圧洗浄機(温水式) 温水を噴射し、油類や有機質の汚れを落とせる

それでは、1つずつ見ていきましょう。

1.高圧洗浄機(エンジン式/吐出圧力50~80kgf/cm²)

【主な特徴】

  • 自吸式で、水道設備がない現場でも使用できる
    • 貯水タンクを備えた機種もあり、水源を確保しにくい現場でも使いやすい
  • 防音性に優れた機種もあり、市街地や住宅が密集した土地でも使える
  • アイドリングストップ機能付きの機種なら、燃料の消費や排出ガスの削減にもつながる

まずは、エンジン式の高圧洗浄機を紹介します。ガソリンで動くため、電源を確保しにくい屋外現場でも作業可能です。

吐出圧力(はきだしあつりょく)は50~80kgf/cm²で、工場の機械や床面から建設機械・車両の洗浄まで幅広い作業に使えます。なお、吐出圧力とはノズルから噴射される水の強さのことで、数値が大きいほど、より頑固な汚れを落とせます。

高圧洗浄機(エンジン式/吐出圧力50~80kgf/cm²)の詳細を見る

2.高圧洗浄機(エンジン式/吐出圧力100~250kgf/cm²)

【主な特徴】

  • ワンタッチカプラ付きの機種なら、ホースの着脱がスムーズ
  • 自吸式で、水道設備がない現場でも使用できる
  • 低騒音モデルもあり、市街地でも使用可能
  • 夏場の高温環境でも、長時間の連続運転に対応できるモデルがある
  • 温水ユニットと組み合わせれば、温水式としても使用できる機種がある

次に紹介する機種は、吐出圧力100~250kgf/cm²、エンジン式の高圧洗浄機です。高い水圧が求められる現場に適しており、建設機械の頑固な汚れ落としや車両の洗浄などに向いています。

三段積み対応やハンドル折りたたみ式の機種もあり、トラックへの積載や保管がしやすいのも特徴です。

高圧洗浄機(エンジン式/吐出圧力100~250kgf/cm²)の詳細を見る

3.高圧洗浄機(モーター式/100V)

【主な特徴】

  • 大型車輪を搭載した機種なら、でこぼこした現場でもスムーズに移動できる
  • 折りたたみ式ハンドルや三段積み対応の機種があり、保管場所を取らない
  • 自吸式で、水道設備がない現場でも使用できる

続いて、モーター式の高圧洗浄機を紹介します。100V電源で使えるため、地下の工事現場や屋内作業など、排気ガスを出せない環境に適している機種です。

噴射水にオイルが混入しない機種もあり、食品工場など衛生面が求められる現場でも使用しやすいのが特徴です。

高圧洗浄機(モーター式/100V)の詳細を見る

4.高圧洗浄機(モーター式/200V)

【主な特徴】

  • ステンレスタンク搭載の機種は、錆によるトラブルを防ぎやすい
  • 2tトラックの荷台に3台並べて積載できる機種もある
  • 機種によっては、空運転による焼き付きやシール摩耗を未然に防げる
  • 外壁塗装の下地処理やケレン洗浄、大型型枠のハツリ洗浄にも使える機種がある
  • 自吸式で、水道設備がない現場でも使用できる

同じモーター式で、200V電源に対応した高圧洗浄機もあります。100Vタイプより汚れを落とす力が強く、建設現場や解体現場での使用に適しています。

さらに、機種によってはコンパクトで軽量な設計のため、作業者の負担を抑えやすいのも特徴です。

高圧洗浄機(モーター式/200V)の詳細を見る

5.高圧洗浄機(温水式)

【主な特徴】

  • 温度調整に加え、冷水と温水を使い分けられる機種もある
  • 4通りの洗浄モードを、ワンタッチで切り換えできる機種も選択できる
  • ヒートコイル方式の機種なら、温水を安定して使用できる

最後に紹介するのは、温水式の高圧洗浄機です。温水を噴射するため、水圧だけでは落としにくい油類や有機質などのしつこい汚れにも対応できます。

高圧洗浄機(温水式)の詳細を見る

業務用の高圧洗浄機の選び方

業務用の高圧洗浄機を選ぶ基準として、以下の5つを解説します。

1つずつ確認していきましょう。

1.作業環境に応じた騒音レベルである

まずは、使用する機種が作業環境に応じた騒音レベルであるかをチェックします。周囲への騒音に配慮することで、近隣との良好な関係を保ちながら作業を進められます。

【騒音への配慮が必要な環境例】

  • 住宅が密集した場所
  • 病院や介護施設、ホテルの近く
  • 学校・保育園など教育施設の近く
  • 音が反響しやすい場所(地下・狭い路地・建物に囲まれたエリアなど)
  • 騒音条例が厳しい地域

上記のような場所では、騒音レベルへの配慮が特に重要です。防音性に優れたエンジン式や、運転音が小さいモーター式など、現場の周辺環境に合った機種を選びましょう。

2.落としたい汚れに必要な吐出圧力(はきだしあつりょく)と水量がある

落としたい汚れに対して、必要な吐出圧力と吐出水量を備えた機種であるかも、確認するのがおすすめです。性能が不足した機種を選んでしまうと、汚れを落としきれず作業に時間がかかります。

なお、吐出圧力と吐出水量は役割が異なります。それぞれの違いは、以下のとおりです。

種類 詳細
吐出圧力
  • こびりついた汚れを剥がす力
  • より頑固な汚れを落とす場面ほど、高い圧力が求められる
吐出水量
  • 剥がした汚れを洗い流す水の量
  • 広い面積を洗浄する作業には、十分な水量が必要

広い工場の床を洗浄する場合は、吐出圧力だけでなく十分な吐出水量がないと洗い流しに時間がかかります。また、油類や有機質の汚れは水圧だけでは落としにくく、温水式が向いている場合もあります。

このように、汚れの種類や作業面積に応じて、必要な吐出圧力・水量・水温を備えた機種を把握しておくのがおすすめです。

3.現場の環境に合った給水方法である

給水方式は、現場の水源に合った機種を選ぶのがポイントです。給水方式が合っていないと、現場で水を確保できず作業が進められなくなるおそれがあります。

こうした事態を防ぐために、給水方式ごとの特徴を事前に押さえておくと安心です。

給水方式 詳細
水道直結式
  • 水道ホースを接続して給水する方法
  • 安定した水圧で洗浄できる
自吸式
  • バケツやタンクなどの溜め水から給水する方法
  • 水道がない場所でも使用できる

水道設備がない河川工事の現場では自吸式が必要です。川水を使用する場合は、専用の川水フィルターを接続し、砂や異物の混入によるポンプの故障を防ぎます。

現場の水源に合った給水方法の機種を、手配するのがおすすめです。

4.現場で使える電源に対応している

現場で使える電源に対応した機種であるか、事前に確認します。電源が合わない機種を持ち込むと、当日に使用できず作業が止まる可能性があるからです。

そのため、まずは電源の種類ごとの特徴を押さえておきます。

電源の種類 詳細
100Vモーター式
  • 家庭用コンセントがあれば使用できる
  • 地下工事の現場や屋内作業に適している
200Vモーター式
  • 200V電源がある場所向けの機種
  • パワーが求められる作業に適している
エンジン式
  • 電源がない屋外の現場でも使用できる
  • 換気の良い場所で使用する

屋外の土木現場で電源が確保できない場合はエンジン式、工場内で排気ガスを出せない場合はモーター式が適しています。現場で使える電源を事前に把握し、対応した機種を用意することで、スムーズに作業を進められます。

5.耐久性が高くメンテナンスしやすい

耐久性が高く、部品の交換や修理がしやすい機種を選ぶことが重要です。メンテナンスしにくい機種を選ぶと、故障時に部品の取り寄せや修理に時間がかかり、作業が長期間止まる場合があります。

例えば、ポンプのフィルターは詰まりやすい部品のため、容易に取り外して清掃できる機種だと日常の手入れがしやすくなります。このほか、メンテナンスのしやすさを判断するポイントは以下のとおりです。

確認ポイント 詳細
本体の耐久性 耐衝撃性プラスチックや真ちゅうなど、現場の環境に耐えられる材質が使われている
消耗品の入手しやすさ ポンプやホース、フィルターなどの消耗品がすぐに手に入る
サポート体制 近くに修理拠点があり、故障時にすぐ対応してもらえる

機種を選ぶ際は、本体の耐久性に加え、消耗品の交換のしやすさやサポート体制もあわせて確認するのがおすすめです。

なお、高圧洗浄機の選び方や現場別におすすめの機種について以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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高圧洗浄機

業務用の高圧洗浄機はレンタルがおすすめ

業務用の高圧洗浄機は、駆動方式や水温によって得意な作業が異なります。選ぶ際は、洗浄対象や使用環境に合った機種かどうかを確認しましょう。

しかし、現場ごとに適した機種を購入するには、費用がかかるうえ保管場所の確保やメンテナンスの手間も発生します。「必要な期間だけ使いたい」「現場に合わせて機種を使い分けたい」という場合は、レンタルの活用も選択肢の1つです。

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高圧洗浄機のレンタル料金の相場については以下の記事で詳しく解説しています。レンタル料金が気になる方はあわせてご覧ください。

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