スポットクーラーとは?レンタルにおすすめの4つの商品も紹介

夏季だけクーラーを使用したい場合や、工事現場や倉庫などで一部分だけ涼しくしたい場合は「スポットクーラー」が活躍します。

本記事では、スポットクーラーの概要やレンタルする際のメリットなどを解説します。

自社に合ったスポットクーラーをレンタルできれば、作業環境の改善や熱中症対策に役立つため、ぜひ参考にしてください。

なお、産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、小型から大型まで多様なスポットクーラーをご用意していますので、以下からお気軽にお問い合わせください。

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目次

スポットクーラーとは

スポットクーラーとは、設置工事が不要の冷房機器です。以下のように、機械の上部から冷たい空気と暖かい空気を同時に排出します。

スポットクーラーの仕組み

なお、スポットクーラーは、以下のようにさまざまなタイプがあります。

概要 利用シーン
小型スポットクーラー 必要な箇所に絞って冷やせる、可搬式のクーラー 局所的に冷やしたいとき
(休憩場所や、止まって作業をしている人だけに当てたいときなど)
大型スポットクーラー 強力な冷気でより広い場所に適したクーラー 強力な冷気が欲しいとき
(体育館、工場など)
ミスト扇風機 ミストを散布し、気化熱を利用して冷却する扇風機 霧を噴射させて冷やしたいとき
(屋外でのイベント時など)

小型のスポットクーラーは、基本的に1人につき1台用意するものなので、エアコンのように室内全体を冷やしたいときには向いていません。一方で、広い範囲を冷やす大型のスポットクーラーもあります。

スポットクーラーをレンタルする3つのメリット

スポットクーラーをレンタルするメリットとして、以下3つがあります。

 

スポットクーラーをレンタルする3つのメリット

では、順番に解説します。

1.気温・室温や冷却したいスペースの広さに応じて必要な台数を用意できる

1つ目のメリットは、暑さに合わせて台数を調整できる点です。気温は予測が難しいため、その年によって猛暑日が早く訪れたり暑さが長引いたりすることがあります。

スポットクーラーを購入した場合は、予測より気温が低かった場合でも、保有する機器を管理しなければなりません。ですが、レンタルであれば、冷やしたい人数に合わせて台数を増減したり機種を変更したりすることが可能です。

2.保管スペースを気にせず利用できる

収納しておく場所が必要ない点も、スポットクーラーをレンタルするメリットです。スポットクーラーは夏場に使用するため、使用しない間は保管しておくスペースを確保しなければなりません。

特に複数台を購入するのであれば、まとまったスペースが必要です。そのため「保管するスペースを確保できず、限られた台数で暑さを我慢する」というケースもあります。

一方で、レンタルなら使い終わった後すぐに返却できるので、保管場所がない場合でも安心して希望の台数を用意できます。

3.メンテナンスの手間を省ける

スポットクーラーをレンタルすると、メンテナンスの手間がかかりません。購入した場合は、掃除や保管中のメンテナンスを怠ると、いざ使いたいときに故障していて使えないケースがあります。

レンタルであっても最低限の掃除はもちろん必要ですが、レンタル会社がメンテナンスした上で貸し出すため、使いたいときにすぐに使える状態で借りられます。

「小型」のスポットクーラーを選ぶ4つのチェックポイント

スポットクーラーは、小型・大型で選ぶポイントが異なります。ここでは小型のスポットクーラーの選定ポイントを以下の4つ紹介します。

「小型」のスポットクーラーを選ぶ4つのチェックポイント

順番に見ていきましょう。

1.使用する場所で必要な電源を確保できるか?

まずは、使用する場所で必要な電源を確保できるかどうかが大切なポイントです。小型のスポットクーラーの電圧には、100V・200Vの2種類があります。

大型の施設や工場などの電源は200Vであることが多いので、100Vのスポットクーラーをレンタルすると、台数に見合った電源数を確保できない場合があります。

必要な台数を使用できるよう、電源の電圧やコンセントの数は、あらかじめ確認しておきましょう。

また、屋外イベントなどでスポットクーラーを使う際は、電源が近くにないことが考えられるので、発電機のレンタルも検討しておくのがおすすめです。

2.現場に適したダクトの数があるか?

現場に適したダクト(吹き出し口)の数があるかどうかも確認しましょう。2口以上のスポットクーラーであれば、ダクトの向きを調整し別々の方向に冷たい風を送れます。

ダクトの数は、1口・2口・3口などさまざまなタイプがあり、ダクトの数が多いほど、複数の方向を同時に冷やすことが可能です。

ダクトの数

なお、後付けでダクトを増設できるタイプもあります。

ただ、ダクトの数が多いほど価格が高くなります。複数の方向から冷やす必要があるのか、一ヵ所を重点的に冷やせば良いのかを確認し、適切なダクト数が付いているスポットクーラーを選びましょう。

3.広い範囲を冷やせる「首振り機能」があるか?

首振り機能の有無も、小型のスポットクーラーを選ぶポイントの1つです。吹き出し口に首振り機能があれば、より広い範囲を効率的に冷やせます。

ただし、空間全体を均一に冷やせるわけではなく、あくまで扇風機の首振り機能と同様のイメージで考えましょう。

  • 同じ場所で作業している人が複数人いるとき
  • 限られたスペース内で涼しくしたい範囲が少し広いとき

上記のようなシーンで首振り機能が付いているタイプを選ぶと、効率よく冷やせます。

4.排熱ダクトの長さが十分あるか?

排熱ダクトの長さが十分かどうかも確認しておくと安心です。以下の図のように、スポットクーラーは機器の内部で発生した熱を室外に排出する必要があります。

スポットクーラーは機器の内部で発生した熱を室外に排出する

締め切った空間の室内に排気すると、冷風があたる箇所は涼しくなりますが、室温が上昇します。そのため、熱気を屋外に出せるよう排熱ダクトを設置しなければなりません。

ダクトが短すぎると設置場所が限られますが、ダクトが長ければ設置場所をある程度自由に決めることは可能です。もし長さが足りない場合は、延長用のダクトを借りられる場合もあるので、同時にレンタルしましょう。

「大型」のスポットクーラーを選ぶ3つのチェックポイント

ここからは、大型のスポットクーラーを選ぶときのポイントを紹介します。

「大型」のスポットクーラーを選ぶ3つのチェックポイント

では、1つずつ見ていきましょう。

1.冷やしたい場所に合う冷房能力があるか?

1つ目のポイントは、冷やしたい場所に合った冷房能力(kW、kWh)があるかどうかです。以下のように、利用する場所や環境の条件によって、必要な冷房能力が大きく異なります。

  • 体育館:広さや収容人数など
  • 工場:広さ、製造過程で発生する熱など

機器の冷房能力が使用場所に合っていないと、電気代がかさんでしまったり、いくら冷やしてもなかなか涼しさを感じられなかったりします。

事前に利用する環境をチェックし、適切な冷房能力のスポットクーラーを選びましょう。

2.設置スペースを確保できるか?

設置スペースを確保できるかどうかも選ぶ際のポイントです。大型のスポットクーラーは機器そのものが大きいため、設置場所を確保する必要があります。

さらに、設置場所までスポットクーラーを運搬できることも重要です。設置する場所があっても、設置場所の近くまでトラックが通行できないケースは考えられます。事前に設置場所までの経路を確認しましょう。

なお、屋外にスポットクーラーを設置する場合は、建物内にスペースを確保する必要はありません。ただし、壁面に冷風ダクトを通す穴をあけなければならない点は要注意です。

3.暖房・除湿など必要な機能が備わっているか?

冷房以外に必要な機能が備わっているかどうかも確認しましょう。工場などでは、労働環境の改善という観点から、熱中症対策だけではなく冬場の作業環境の改善も検討されるケースがあります。

スポットクーラーに暖房や除湿機能が備わっていれば、年間を通じて快適な作業環境を実現できます。季節の変わり目に、暖房や除湿器を都度レンタルする手間もありません。用途に合わせて必要な機能を事前にチェックすると、現場に最適な商品を選べます。

スポットクーラーをレンタルする際の2つの注意点

スポットクーラーをレンタルする場合には、以下の点に注意が必要です。

スポットクーラーをレンタルする際の2つの注意点

では、それぞれ解説します。

1.冷やしたい空間に適した機種の在庫があるか確認する

1つ目は、冷やしたい空間に適した機種の在庫があるかどうかです。スポットクーラーは、気温の上昇とともに需要が高まるため、夏本番のタイミングで在庫が少なくなる恐れがあります。

必要な台数や冷房能力が備わっているスポットクーラーを用意できないと、冷やしたい場所を思うように冷やすことができません。

レンタル会社へ問い合わせると在庫状況を教えてもらえるので、スポットクーラーの利用を検討しているのならまずは在庫を確認しましょう。

2.搬入後すぐに使用できるか把握しておく

搬入後、すぐに使用できるかどうかも把握しておくと安心です。原則として、スポットクーラーは一般的なエアコンのように工事が必要ありません。ただし、搬入や設置などの準備は必要です。

実際に使う場所への搬入などの作業をレンタル業者に依頼できるのか、もしくは自身でおこなうのかを確認しておきましょう。

なお、排熱ダクトを使用する場合は、追加で購入費用が発生したり、接続工事が必要になったりするケースがあるので注意が必要です。

レンタル会社に、スポットクーラーを使うために必要な準備があるかを聞いておきましょう。

スポットクーラーをレンタルするなら「レント」がおすすめ

レントでスポットクーラーをレンタルするメリット

スポットクーラーをレンタルするなら、産業・建設機械のレンタル会社「レント」がおすすめです。

レントは取り扱う製品が豊富なため、スポットクーラーをはじめ発電機などの関連商品をまとめてご提案できます。

そのため、調達にかかる手間や管理の工数を削減でき、業務をスムーズに進めることが可能です。次章からおすすめのスポットクーラーを紹介するので、ぜひご覧ください。

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レンタルにおすすめのスポットクーラー4選

レンタルにおすすめのスポットクーラーを、4つ紹介します。

  1. スポットクーラー(100V)
  2. スポットクーラー(200V)
  3. 仮設用移動式大型クーラー
  4. 仮設用移動式大型エアコン

順番に見ていきましょう。

1.スポットクーラー(100V)

1つ目の紹介は、よく活用される100Vのスポットクーラーです。電源を入れるだけですぐに使え、難しい設定は必要ありません。

ポータブル式のスポットクーラーは、その名のとおり持ち運びに適したコンパクトなタイプです。ダクトは1つですが利用者のすぐ近くに置けるので、必要な箇所に冷たい風を素早く届けることが可能です。

クーラー本体の下にキャスターが付いているタイプは、移動が簡単です。首振り機能付きタイプがあり、用途に合わせて選べます。

スポットクーラー(100V)

電源(V) 100
本体の重さ(kg) 22~42
幅×奥行×高さ(mm) 519×225×675・500×500×1,120 など
冷房能力(kW) 1.4~2.5

ポータブル式と比べ本体は大きくなるものの、冷房能力は高まるのでスペースがより広い場所での利用に向いています。

スポットクーラー(100V)の詳細を見る

2.スポットクーラー(200V)

スポットクーラー(200V)

電源(V) 200
本体の重さ(kg) 37~92
幅×奥行×高さ(mm) 390×430×810・520×470×1,120 など
冷房能力(kW) 2.2~6.3
ダクトの数(口) 1〜3

工場など多くの電力を必要とする現場では、200Vの電源を採用している場合があります。そのため、200Vの電源を使えるスポットクーラーがおすすめです。

冷風ダクトは1口から3口まで選べる機種があり、設置場所に合わせてより効率的に涼しい空間を作り出せます。

なお、首振り機能付きのモデルを選べばより広い範囲を素早く冷やすことが可能です。

スポットクーラー(200V)の詳細を見る

3.仮設用移動式大型クーラー

仮設用移動式大型クーラー

電源(V) 200・220
本体の重さ(kg) 200~1,180
幅×奥行×高さ(mm) 800×1,250×1,037・1,824×1,824×1,790 など
冷房能力(kW) 16~75

仮設用移動式大型クーラーは、必要なエリアのみを狙って冷やせるので経済的なスポットクーラーです。簡単な工事のみですぐに使用できます。

モーター部や電気ボックスは、防雨対策が施されている全天候型です。屋外に設置できるため、室内に十分なスペースがない場合でも利用できます。

仮設用移動式大型クーラーの詳細を見る

4.仮設用移動式大型エアコン

仮設用移動式大型エアコン

電源(V) 200・220
本体の重さ(kg) 1,900
幅×奥行×高さ(mm) 1,830×3,770×1,700
排熱・冷風ダクトの長さ(m) 5~10
冷房能力(kW) 58.1/65.1
暖房能力(kW) 63.1/71.6

冷房だけではなく、暖房や除湿機能も備えた大型の移動式エアコンです。冬場は暖房、梅雨など湿度が気になる時期には湿気対策として、マルチに使えます。

簡単な工事を依頼すれば使えるので、すぐに稼働させることが可能です。なお、大型ではあるものの屋外に設置できるため、室内に場所を取りません。

仮設用移動式大型エアコンの詳細を見る

スポットクーラーと併用がおすすめの商品3選

スポットクーラーを使用する際、併用におすすめの商品を3つ紹介します。

  1. 冷風機
  2. ミスト発生装置
  3. 除湿機・加湿機

順番に見ていきましょう。

1.冷風機

冷風機

電源(V) 100
本体の重さ(kg) 35
幅×奥行×高さ(mm) 1,400×500×860
風量 (㎥/min) 35/62/88
有効貯水量 (L) 60

冷風機は、エアコンが使えない屋外や大型施設に大風量の冷風を送れます。建設現場・工場・倉庫・体育館などでの熱中症対策はもちろん、機械やボイラーの高温対策としても最適です。

空気中のほこりを吸着し、清潔な空気を送ってくれるフィルターが付いているタイプもあります。

涼風扇の詳細を見る

上記の他にも最大風量105㎥の涼風扇があるので、以下から詳細をご確認ください。

大型涼風扇の詳細を見る

2.ミスト発生装置

ミスト発生装置

電源(V) 100・200
本体の重さ(kg) 28~185
長×幅×高さ(mm) 680×630×1,750・795×976×1,470 など
噴霧量 (L/min) 0.046~5
水タンク (L) 20・水道直結など

ミスト発生装置は、細かい霧を散布し、その気化による冷却効果(クールダウン)で気温を3〜6度下げられます。

作業現場の熱中症や暑さ対策、ヒートアイランド現象の対策として有効です。なお、暑さを和らげるだけではなく、加湿や粉塵の抑制にも使えます。

ミスト扇風機クールミストファンの詳細を見る ミスト発生装置スーパーミストの詳細を見る

3.除湿機・加湿機

除湿機・加湿機

除湿器

電源(V) 100・200
本体の重さ(kg) 37・119
高さ×幅×奥行(mm) 859×407×377 ・1,750×400×650
除湿能力(L/h) 1.4〜9.7
風量(㎥/min) 8・30

スポットクーラーとともに除湿機や加湿機をレンタルすれば、空間の湿度を調節でき、より快適に過ごせる空間を作れます。

除湿器の詳細を見る

なお、加湿器のなかには粒子の小さい「ドライフォグ」を噴射できる以下の製品もあります。

「ドライフォグ」噴射機

加湿器

本体の重さ(kg) 5
高さ×幅×奥行(mm) 2,300×400×350
タンク内容量 (L) 18
最高使用圧力 (MPa) 0.68

ドライフォグは、以下を防ぐことが可能です。

  • 工場で稼働している機械へのゴミの付着
  • 静電気の発生

電源さえあればどこでもすぐに使用できるので、さまざまな業種で幅広い用途に使用いただけます。

 ドライフォグ産業業務用ポータブル加湿器セットの詳細を見る

自社に合ったスポットクーラーをレンタルしよう

スポットクーラーをレンタルすれば、気温や室温に合わせて必要な台数を用意できます。また、保管場所を確保する必要がなく、メンテナンスの手間も省ける点もメリットです。

レンタルする際は、使用場所で必要な電源を確保できるかどうかを確認しましょう。ダクト数や首振り機能の有無などもチェックしておくと、自社に合った商品をレンタルできます。

業務用の機械をレンタルできる「レント」では、小型から大型までさまざまなスポットクーラーを用意しています。以下からお見積りも可能なので、お気軽にお問い合わせください。

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