移動式足場は、建設現場や改修工事など多様なシーンで活躍する仮設資材です。本記事では、移動式足場の選び方から、レンタルにおすすめの機種までまとめました。
安全かつ効率的な作業環境を整えるために、ぜひ参考にしてください。
産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、豊富な移動式足場を取り扱っています。全国の在庫から必要な種類を用意しますので、以下のボタンからお気軽に見積りを依頼ください。
移動式足場とは
移動式足場とは、キャスターが付いた仮設資材のことです。作業者用の階段も備えており、簡単に移動や昇降ができます。
必要な場所に迅速に設置できるため、少人数での作業に適しています。組み立てや解体が簡単なので、作業環境に応じて高さを調整したりたたんで収納したりすることも可能です。
業界では「ローリングタワー」とも呼ばれ、さまざまな現場で重宝されています。
移動式足場をレンタルする3つのメリット
多様な現場で活躍する移動式足場は、レンタルによって以下のメリットを得られます。
では、ひとつずつ見ていきましょう。
1.現場に合った移動式足場を用意できる
メリットとしてまず挙げられるのは、現場に合った移動式足場を用意できる点です。
足場を使用する環境は現場によって異なるので、効率的かつ安全に作業を進めるために、以下の点を考慮しなければなりません。
【現場環境で確認するポイント例】
- 足場を設置するスペースの広さ
- 必要な作業する高さ
- 作業人数
- 現場の安全基準
移動式足場をレンタルすることによって、各作業の特性に応じた足場を選択し作業環境を整えられます。結果的に、受注する案件の幅を広げることが可能です。
2.保管スペースする必要がない
保管スペースの確保が不要なことも、レンタルで得られるメリットです。移動式足場は折りたたんだり解体したりできますが、それでもある程度のスペースを必要とします。
収納時は使用時よりコンパクトになるものの、依然としてかさばる大きさがあるため相応の保管スペースが必要です。
そこでレンタルを利用すれば、使用後に返却するため、保管場所の心配をする必要がありません。これにより、限られたスペースをほかの用途に有効活用できます。
3.購入費用を削減できる
レンタルの場合は使用する製品と期間に応じた費用のみが発生するため、コスト削減が可能です。移動式足場を購入すると、まとまった初期投資が必要です。
一方でレンタルであれば、必要なときに必要な足場を用意することで、経費を最小限に抑えつつ適切な作業環境を確保できます。
また、メンテナンスや修理のコストも削減できるため、長期的な視点でも経済的なメリットを得られます。
移動式足場を選ぶ4つの基準
多様なシーンで活躍する移動式足場はさまざまな種類があるので、適したものを選ぶことが重要です。ここで移動式足場を選ぶ基準を紹介します。
では、それぞれ解説します。
1.作業に適した移動式足場である
移動式足場を選ぶ際は、作業の特性に合わせて選びましょう。足場には、高所で作業する際に安全に作業できるよう特性が異なる製品がいくつかあります。
例えば、アウトリガー(足場の転倒を防止するための補助具)を付属する製品は、現場で十分に広げられるスペースがあることを事前に確認しなければなりません。完全に広げて設置できないと、作業中にバランスを崩し転倒するリスクがあるためです。
効率的かつ安全な作業環境を整えるには、天板の高さだけでなく、作業人数・作業内容や作業スペースの広さなど総合的に考慮する必要があります。
2.最大使用荷重を満たしている
レンタルする移動式足場が、作業者だけでなく、使用する道具や資材などの重量に耐えられるかどうかを確認することは重要です。最大使用質量(移動式足場が耐えられる重さ)を超えると、足場が破損し重大な事故につながるリスクがあります。
安全を確保するためには、作業者の体重も考慮した上で、最大使用質量に余裕のある足場を選択しましょう。これにより作業中の安全を確保できます。
3.現場の安全基準に対応できる仕様である
移動式足場を選ぶときは、現場のルールに対応できる足場を選びましょう。
事故を防止するため、法律で定められる安全基準は厳しくなる傾向にありますが、レンタル機材であれば対応できるものを選べます。例えば、キャスターにブレーキが付いていることや、ローリングタワーの段数制限などです。
一般的に、現場独自のルールは依頼主のゼネコン(総合建設業者)の安全基準にもとづいて設定されます。そのため、移動式足場を選ぶ際には現場独自のルールを十分に理解し、適合した製品を選択することが重要です。
4.足場の組み立てや解体に必要な資格を保有している
移動式足場を組み立てたり解体する際は、特別教育を受講することが義務付けられています。そのため、対応にあたる作業者が保有しているかどうかを確認したうえで選ばなければなりません。
資格保有者は、安全基準や法的な規制を理解して正しい手順で作業を行えるため、足場の崩壊や作業者の落下事故などを防げます。
安全に作業を完了するためにも、社内で資格の保有状況を確認したうえで足場を選びましょう。
移動式足場をレンタルする会社を選ぶ3つのポイント
ここで、レンタル会社を選ぶポイントを紹介します。
では、それぞれ解説します。
1.移動式足場や関連商品の取り扱いが豊富である
レンタル会社を選ぶ際にまず重要なのは、必要な足場をスケジュールに合わせてレンタルできることです。用途に合ったものを予定どおりにレンタルできなければ、作業が決められた工期どおりに進みません。
さらに、現場の安全基準を満たすために、墜落防止器具などの安全装置の取り扱いも確認する必要があります。
自社で安全装置を用意していない場合は、足場と一緒にレンタルできる会社を選ぶことで、安全性を高めつつ手続きを簡略化できます。
2.運搬に必要な車両を一緒にレンタルできる
移動式足場を運搬できる車両が自社になければ、併せてレンタルできるかどうかも確かめておきましょう。移動式足場をレンタルする場合は、利用者がレンタル会社の営業所まで受け取りに行くケースが一般的です。
ライトバンで運搬可能なものもありますが、自社の車両の大きさや移動式足場の数によっては運搬が難しい場合もあります。
このような状況に対応するため、足場の運搬に適した車両も同じレンタル会社で借りられると、手続きをまとめておこなえるので理想的です。
3.足場の組み立てや解体に必要な講習を受講できる
移動式足場の組み立て・解体をするために必要な講習が用意されているかどうかも、重要なポイントです。
移動式足場を使用する際は、「足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育」の受講が必要です(地上または堅固な床上における補助作業を除く)。
すでに作業者が受講しているのであれば問題ないですが、まだであれば受講の手配をしなければなりません。
予定どおり作業を開始するためにも、レンタル会社が必要な資格の取得をサポートしているかどうかを、事前に確認することが重要です。
移動式足場をレンタルするなら「レント」がおすすめ
移動式足場のレンタルを検討しているのであれば、産業・建設機械のレンタル会社「レント」がおすすめです。
レントでは、さまざまな高さや作業床面積の移動式足場を取り揃えているため、現場の状況や作業内容に最適な足場を選択できます。
さらに、トラックや建設機械などを豊富に取り扱っているので、現場で必要な作業機械をまとめてレンタル可能です。移動式足場の使用に必要な講習も実施しているので、手続きを一緒におこなえます。
レントでは、現場での作業をより効率的かつ安全に進めるために、さまざまな商品・サービスを提供しておりますので、以下からお気軽に問い合わせください。
レンタルにおすすめの移動式足場4選
ここでは、さまざまなニーズに対応可能な4種類の移動式足場をご紹介します。
- 移動式足場 折畳式 コンステージ
- 移動式足場 フリーダムステージ
- 移動式足場 昇降式
- 移動式足場 組立式
では、それぞれ見ていきましょう。
1.移動式足場 折畳式 コンステージ
項目 | 型式:MKT-1750 | 型式:MKT-1980 |
天板の高さ(mm) | 1,145~1,765 | 1,364~1,980 |
天板の寸法(mm)
※奥行×幅 |
1,785×1,106 | 1,785×1,106 |
収納時の寸法(mm)
※高さ×奥行×幅 |
1,740×1,106×526 | 1,960×1,106×526 |
最大使用質量(kg) | 200 | 200 |
質量(kg) | 65.0 | 66.5 |
必要な資格 | 足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育
(連結して使用する場合) |
※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。
コンステージは、連結によって作業床を広く確保できるため、足場の移動を最小限に抑えられる設計が特徴です。連結ブリッジを使用すれば、作業範囲を柔軟に拡張できます。
▼コンステージの組み合わせ例
コンパクトに折りたためるため、エレベーターでの運搬も可能です。さらに、組み立てや高さ調整が1人でもおこなえる手軽さがあり、少人数での作業にも適しています。
2.移動式足場 フリーダムステージ
項目 | 型式:FDS-3L |
天板の高さ(mm) | 1,850~3,050(20cmピッチ 7段階) |
天板の寸法(mm)
※奥行×幅 |
2,200×1,300 |
収納時の寸法(mm)
※高さ×奥行×幅 |
1,940×1,320×740 |
最大使用荷重(kg) | 250 |
重量(kg) | 280 |
必要な資格 | 足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育
(連結して使用する場合) |
※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。
次は、より広い作業スペースを確保できる移動式足場として活用される、フリーダムステージの紹介です。
1台3㎡ほどの広々とした作業床を備え、高さを20cmごとに7段階に調節できるので、柔軟性が高い点が特徴です。使用する際はワンタッチで簡単に広げて、スムーズに作業を開始できます。
3.移動式足場 昇降式
項目 | 2100 | 3600 | 4200 |
天板の高さ(mm) | 1,020/1,600/2,180 | 1,370/1,930/
2,510/3,090/3,600 |
1,610/2,170/2,750/
3,330/3,840/4,350 |
天板の寸法(mm)
※奥行×幅 |
1,100×590 | 1,500×590 | 1,500×590 |
収納時の寸法(mm)
※高さ×奥行×幅 |
1,020×―×― | 1,370×2,000×900 | 1,610×1,986×876 |
最大使用荷重(kg) | 120(1,176N) | 133(1,310N) | 133(1,310N) |
重量(kg) | 120 | 192 | 231 |
必要な資格 | 足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育
(連結して使用する場合) |
※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。
昇降式の移動式足場は、豊富な高さのバリエーションが特徴です。手動で簡単に作業床の上げ下げができるため、異なる高さの作業に柔軟に対応できます。
また、建築用や設備用といった特定の用途に合わせた種類も用意されています。
4.移動式足場 組立式
項目 | 型式:STV-3段 |
天板の高さ(mm) | 4,700 |
天板の寸法(mm)
※奥行×幅 |
920×500 |
収納時の寸法(mm)
※高さ×奥行×幅 |
1,000×550 |
最大使用荷重(kg) | 100 |
重量(kg) | 74.3 |
必要な資格 | 足場の組立て、解体または変更の作業に係る特別教育
(連結して使用する場合) |
※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。
組立式の移動式足場は、吹き抜け作業に適している商品です。設置スペースが比較的コンパクトなうえ、最大4.7mの高さまで対応できます
昇降時の利便性を考慮し、踏ざんが上下にスライドできる設計になっているため、内側から作業床に上れます。また、ライトバンでの運搬できるサイズに解体できるため、移動や設置が容易におこなえる点も魅力です。
作業に適した移動式足場をレンタルしよう
移動式足場は、作業内容や最大使用荷重などを考慮して選ぶことで、より安全に使用できます。レンタルの際は、現場のニーズに合わせた柔軟に対応できるよう取り扱い商品が豊富なレンタル会社を選びましょう。
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