モーターコンプレッサのレンタルで失敗しない選び方のポイントを解説

モーターコンプレッサのレンタルは、想定外の増産や故障などで困った際に便利な方法です。

本記事では、選び方やおすすめの機種まで詳しく解説します。「自社にぴったり合う機種をレンタルしたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、給油式からオイルフリー式まで、豊富なモーターコンプレッサを取り扱っています。専門家が相談に対応しているので、以下のボタンからお気軽に見積りを依頼ください。

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モーターコンプレッサの種類

モーターコンプレッサとは、「空気圧縮機」とも呼ばれる機械のことです。

電動モーターを使用して空気を圧縮し、圧縮した空気がもとに戻ろうとする力を主に生産ライン上で生産設備の動力として使用します。他にも、エアの放出やさまざまな工具の動力源など用途はさまざまです。

なお、空気を圧縮する方式には、主に以下の3つがあります。

No. 圧縮方式 仕組み 概要
1 スクリュー式 2本のスクリューローターのねじ溝にできる容積を変化させる ・中型クラスで圧縮効率が最も良い

・オイルフリー式と給油式がある

2 スクロール式 渦巻状のロータ2枚を組み合わせ空間の容積を変化させる ・静音性が高い

・長時間の運転は不向き

3 レシプロ式 ピストンを往復運動させて容積を変化させる ・振動が大きい

・メンテナンスが簡単

それぞれの圧縮方式を取り入れたモーターコンプレッサには、以下のようなボックス型やタンク型などの機械があります。

▼モーターコンプレッサの例

モーターコンプレッサの例

モーターコンプレッサは、エアーツール(エアーレンチやエアーナイフなど)へのエア供給やタイヤの空気充填・エアーダスターなど、幅広い現場で使用されます。

モーターコンプレッサをレンタルする2つのメリット

モーターコンプレッサをレンタルするメリットは、以下のとおりです。

モーターコンプレッサをレンタルする2つのメリット

では、ひとつずつ解説します。

1.生産ラインで必要な時期に必要な台数を用意できる

1つ目のメリットは、生産ライン上で必要な時期だけ必要な台数を用意できる点です。突然の故障や急な増産によるエア不足が危惧されるときでも、レンタルでその都度まかなうことができます。

特に故障時は、メーカーに修理を依頼したり新しい機械を発注したりしても、納品されるまでに時間を要します。ですが、モーターコンプレッサが使えない間、生産ラインを止めるわけにはいきません。そこで、レンタルによって一時的に補充すれば操業を続けられます。

また、気温の上昇により空気が薄くなる夏場は、エア不足が課題です。この場合も、レンタルを利用することで、工場の生産量や繁忙期などに合わせて必要なエア量を確保できます。

2.用途に合わせて必要な機種を用意できる

作業に適した機種をレンタルできることもメリットの1つです。モーターコンプレッサは、製造業から食品加工業まで幅広い産業で使われます。

現場によって用途が変わるため、製品の品質や作業効率を保つには以下の点を考慮しなければなりません。

  • 吐出し空気量(エアーコンプレッサが1分間に送り出せる空気の量)
  • エアの品質

レンタル会社によっては、レンタル期間中に機種を変更できるプランを提供しているところがあります。必要に応じて適切な機種と台数を用意することで、コスト削減と生産性向上の両立が可能です。

モーターコンプレッサを選ぶ4つの基準

モーターコンプレッサを選ぶ基準として、以下が挙げられます。

モーターコンプレッサを選ぶ4つの基準

それぞれ解説します。

1.作業に必要な吐出し空気量を確保できる

まずは、作業に適した吐出し空気量を確保できるかを確認しましょう。吐出し空気量が適切でない場合、作業がスムーズに進まない恐れがあります。

モーターコンプレッサは、空気を圧縮する力が大きいほど、連続して使用するときに吐出しまでの時間を短縮できます。また、タンク容量が大きいとより多くの空気を貯蔵できるので、長時間の使用が可能です。

複数の人が同時に使用する場合、タンク内の空気が急速に消費されます。そのため、作業に適した吐出し空気量を確保できるよう、空気を圧縮する力とタンク容量のバランスが適切であることが重要です。

2.用途に適した品質のエアを確保できる

製造業から食品加工業まで幅広い産業で使用されるモーターコップレッサは、用途によって高品質なエアが求められます。

高品質のエアが必要な場合は、以下の3点を検討しなければなりません。

懸念点 検討例
給油式はエアにオイルミストが混入する オイルフリー式のコンプレッサを選ぶ
空気圧縮により発生した熱で結露し、エアに水分が混入する エアドライヤでコンプレッサを冷却し結露を防ぐ
エアに不純物が混入する フィルターで不純物を除去する

製品の完成度に影響をおよぼす場合や、食料品や医療機器を扱う工場などクリーンな環境が求められる場合は、エアの品質が重要です。

オイルフリー式を選んだり、ドライヤやフィルターで不純物への対策をおこなったりするなど、用途に応じて適切な対応を検討しましょう。

3.現場に合った機材構成やレイアウトで設置できる

モーターコンプレッサの設置場所に合わせてサイズを選択しましょう。設置場所を柔軟に移動できる機種はありますが、電源や作業スタッフの動線を考慮すると置く場所が絞られます。

もし作業場所の近くに置くとなれば、作業スタッフの動線を妨げると効率的に作業をおこなえません。そのため、階段下や屋外などに設置できる機種や移動が簡単なキャスター付きタイプを選ぶなど、希望するレイアウトで設置できる機種を選びましょう。

4.設置場所に適したサイズ・騒音値である

設置場所の環境に合わせて騒音値を選ぶことも重要です。特に屋外設置の場合、法律や条例などで騒音値が決められています。

騒音値に問題がなければ夜間も生産ラインを稼働できるため、設置場所に適したモータコンプレッサを選ぶことは作業効率のアップにもつながります。

モーターコンプレッサをレンタルする会社を選ぶ3つのポイント

モーターコンプレッサのレンタルで失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえておくと安心です。ここで、レンタル会社を選ぶポイントを以下に挙げます。

モーターコンプレッサをレンタルする会社を選ぶ3つのポイント

では、ひとつずつ解説します。

1.用途に適したコンプレッサの取り扱いがある

モーターコンプレッサをレンタルする際は、用途に適した機種の取り扱いがあるかどうかを確認しましょう。レンタル会社によっては、取り扱っているモーターコンプレッサの種類や、周辺機器が限られている場合があります。

【レンタル会社に確認する項目例】

  • オイルフリー式(または給油式)の取り扱いがあるか?
  • ドライヤを併せてレンタルできるか?
  • フィルターを購入する必要があるか?

もし周辺機器の取り扱いがなければ、自社で用意するため手続きのコストがアップします。取り扱う商品が豊富であれば調達に手間をかけずスピーディーに対応できるため、安心して作業を開始できます。

2.高い品質のエアを担保できる整備力がある

モーターコンプレッサのレンタル会社に高い整備力があることも重要です。モータコンプレッサを整備する際は、専門的な知識が求められます。

そのため、メーカー推奨の点検項目も踏まえて、フィルターやドレン・オイルの交換などしなければなりません。エアの品質は製品のクオリティも影響するため、レンタル会社の整備力を確認しましょう。

3.相談できる専門家(プロ)が在籍している

モーターコンプレッサの運用には専門知識が必要なため、相談できる環境があると安心です。プロに相談して現場に最適なエア量を確保できれば、効率良く作業を進められるだけでなく無駄なコストを削減できます。

モーターコンプレッサのエアを効率よく使うには、エア漏れや圧力損失(流体が配管などを通る際に失うエネルギー)などの問題を防ぐ必要があります。ただ、知識がない担当者が適切な配置を考えることは難しいものです。

そこで、プロからアドバイスを受けられるレンタル会社を選ぶことで、より効率的にモーターコンプレッサを利用できます。

モーターコンプレッサをレンタルするなら「レント」がおすすめ

モーターコンプレッサをレンタルするなら、産業・建設機械のレンタル会社「レント」がおすすめです。

レントでモニターコンプレッサーをレンタルするメリット

レントでは、オイルフリー式から給油式まで、モーターコンプレッサの取り扱いが豊富です。さらに、ドライヤ・各種フィルターなどの周辺機器も併せてレンタルできます。

メーカー研修を受けた社内資格者のみがメンテナンスを実施しているため、高品質のエアを提供可能です。

モーターコンプレッサについて詳しい情報が必要な場合は、専任スタッフがお客様のニーズに合わせて最適な提案をいたします。「自社にぴったり合う機種をレンタルしたい」とお考えの方は、以下のボタンからお気軽に相談ください。

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レンタルにおすすめのモーターコンプレッサ5選

ここで、レンタルにおすすめのモーターコンプレッサを紹介します。

  1. 【オイルフリー】コンプレッサ(スクリュー/全天候型)
  2. 【オイルフリー】コンプレッサ(スクロール/タンク付き)
  3. 【オイルフリー】コンプレッサ(レシプロ/ボックス型)
  4. 【給油式】コンプレッサ(スクリュー/全天候型)
  5. 【給油式】コンプレッサ(レシプロ/タンク型)

では、ひとつずつ見ていきましょう。

1.【オイルフリー】コンプレッサ(スクリュー/全天候型)

【オイルフリー】コンプレッサ(スクリュー/全天候型)

項目 型式:SMAD37PD-62 型式:SMAD75PD-62
吐出し空気量(m3/min) 5.3 11.2
出力(kW) 37 75
制御圧力(MPa) 0.7 0.7
全幅×奥行×全高(mm) 2,250×1,250×1,740 2,900×1,505×1,950
機体質量(kg) 1,490 2,800
騒音値(dB(A)) 68 69

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。

屋内外に設置可能な、オイルフリーコンプレッサ(スクリュー式)です。全天候型の設計により、屋上や通路・階段下などの空きスペースを有効活用して設置できます。

ドライヤが内蔵されているため、追加でエアドライヤを設置せずクリーンなエアを供給可能です。また、圧力幅を自動でコントロールするので、省エネでの稼働も実現します。

オイルフリーコンプレッサ(スクリュー/全天候型)の詳細を見る

2.【オイルフリー】コンプレッサ(スクロール/タンク付き)

【オイルフリー】コンプレッサ(スクロール/タンク付き)

項目 型式:SRL-A7.5DV どこでもエアー仕様
吐出し空気量(m3/min) 500/725/850
出力(kW) 3.7/5.5/7.5
制御圧力(MPa) 0.30~0.90(標準設定0.65)
全幅・奥行・全高(mm) 730×1,005×1,130
機体質量(kg) 250
騒音値(dB(A)) 53

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。

空気タンクなどの周辺機器を装備した、オールインワン仕様のオイルフリーコンプレッサ(スクロール式)です。移動が容易なキャスター付きで、一般的なエレベーターにも搭載できるコンパクトなサイズが特徴です。

生産ラインのすぐ近くなど必要な場所に設置できるため、状況に合わせて容易にレイアウト変更をおこなえます。

オイルフリーコンプレッサ(スクロール/タンク付き)の詳細を見る

3.【オイルフリー】コンプレッサ(レシプロ/ボックス型)

【オイルフリー】コンプレッサ(レシプロ/ボックス型)

項目 型式:CFP55CF-8.5D 型式:POD-11VNPB
吐出し空気量(m3/min) 565 1,335
出力(kW) 5.5 11
制御圧力(MPa) 0.7~0.85 0.70~0.85
全幅・奥行・全高(mm) 1,170×745×1,530 1,302×945×1,400
機体質量(kg) 330 505
騒音値(dB(A)) 56 62

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。

ピストンで空気を圧縮するレシプロ式のモーターコンプレッサです。オイルフリー方式を採用しており、周囲の製品に油分の影響を与えません。

ボックスタイプなので、レシプロ式で少しでも静音性が高いコンプレッサをお探しの場合におすすめです。

オイルフリーコンプレッサ(レシプロ/ボックス型)の詳細を見る

4.【給油式】コンプレッサ(スクリュー/全天候型)

【給油式】コンプレッサ(スクリュー/全天候型)

項目 型式:SMS-55VD-6
吐出し空気量(m3/min) 8.8
出力(kW) 55
制御圧力(MPa) 0.7
全幅・奥行・全高(mm) 2,500×1,220×1,640
機体質量(kg) 1,760
騒音値(dB(A)) 66

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。

ここからは、給油式のモーターコンプレッサを紹介します。スクリュー式の本商品は、全天候型の設計により屋上や通路・階段下などの空きスペースを利用できるので、工場内のレイアウトを変更する必要がありません。

ドライヤが内蔵されているうえ、ダクトや換気扇が不要なので移設も簡単です。さらに、インバータ式を採用しているため電力費の削減も図れます。

給油式コンプレッサ(スクリュー/全天候型)の詳細を見る

5.【給油式】コンプレッサ(レシプロ/タンク型)

【給油式】コンプレッサ(レシプロ/タンク型)

項目 型式:TLP55EF-14
吐出し空気量(m3/min) 590
出力(kW) 5.5
制御圧力(MPa) 1.15~1.4
全幅・奥行・全高(mm) 1,535×575×1,000
機体質量(kg) 235
騒音値(dB(A)) 72

※掲載は代表機種であり、納品される機械とは異なる場合がございます。また、仕様はメーカー・年式により異なる場合がございます。

給油式を採用したレシプロ式のコンプレッサ(タンク型)は、モーターコンプレッサの定番ともいえるモデルです。ドライヤが内蔵されていませんが、必要に応じて追加でレンタルすることが可能です。

また、高圧用タンクを使用すれば、タンク内への空気の充填が短時間で済むため、より効率良く作業をおこなえます。

給油式コンプレッサ(レシプロ/タンク型)の詳細を見る

作業環境に合ったモーターコンプレッサをレンタルしよう

モーターコンプレッサは、オイルフリーやスクリュー式など、さまざまなタイプがあるので、作業環境に最適な機種を選ぶことが重要です。

作業に必要な吐出し空気量やエア品質などだけでなく、設置環境で効率良く活用できるよう、専門家のアドバイスを受けられる会社を選びましょう。

産業・建設機械のレンタル会社「レント」では、豊富なモーターコンプレッサをご用意しております。相談できる専門家も在籍していますので、お困りの際は以下のボタンからお気軽に問い合せください。

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