業務用の発電機は、建設現場や屋外イベント、工場や施設の非常用電源などで使用されている装置です。
本記事では、業務用の発電機の種類や選ぶ際に確認したいポイント、導入前に知っておきたい注意点を解説しています。はじめて手配する場合など、機種選びの際にご覧ください。
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業務用の発電機とは

発電機は、電源が確保できない場所や停電時に電力を供給する装置です。業務用の発電機は、連続使用や大きな電力が必要な建設現場、工場、イベント会場などで使用されています。
エンジンを動かす燃料は、主にガソリン、ディーゼル(軽油)、ガスなどです。それぞれの特徴を知ったうえで、使用する現場や条件に合わせて選ぶ必要があります。
ガソリンとディーゼル(軽油)の違いや取り扱い方は、以下の記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。
工事現場・建設現場から災害時など幅広いシーンで用いられる発電機には多様な種類があり、主にガソリンや軽油などの燃料が用いられます。 この記事では、発電機に必要な燃料の種類や取り扱うときの注意点をまとめました。発電機の選び方やおすすめの発[…]
代表的な業務用の発電機6選
ここではレントが取り扱っている業務用の発電機を、主な現場・用途とあわせて6機種紹介します。
| No | 発電機の種類 | 主な用途 |
| 1 | 【小型】発電機![]() |
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| 2 | 【小型】インバーター発電機![]() |
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| 3 | 【中型・大型】発電機(13~60kVA)![]() |
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| 4 | 【中型・大型】発電機(100~500kVA)![]() |
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| 5 | 【中型・大型】発電機(オイルフェンス一体型)![]() |
|
| 6 | 【中型・大型】マルチ発電機(オイルフェンス一体型)![]() |
|
発電機の出力は、kVA(キロボルトアンペア)で表されます。必要な出力や電圧、稼働時間は用途によって異なるため、使用シーンに合った機種を選ぶことが重要です。
1.【小型】発電機

【主な用途】
- 小規模な工事現場:小型機械の電源
- 展示会やイベント会場:照明や小型の音響機器の電源
- 屋台やキッチンカー:仮設電源
- 騒音への配慮が必要な現場
軽量でコンパクトな2.0kVA〜5.6kVAクラスの小型の発電機です。小規模な工事現場で、電動工具や照明、集じん機、充電器、水中ポンプなど、さまざまな小型機械の電源に使用されます。
レントでは、防音型タイプも取り扱っており、夜間や学校、病院の近くでの工事など、騒音を抑えたい現場でも使用できます。
2.【小型】インバーター発電機

【主な用途】
- 音響機器や映像機器、PC、モニター、医療機器などの精密機器の使用
- 電圧の安定が必要な現場
インバーター式の発電機は、電圧や周波数の変動が少なく高品質な電気を供給できるのが特徴です。精密機器への影響が少ないため、パソコンや医療機器など電圧の変動に弱い機器にも使用できます。
通常の発電機とインバーター式発電機の違いは、以下のとおりです。
| 通常の発電機 | インバーター式 |
|
|
レントでは、0.9kVA〜5.0kVAクラスのインバーター発電機を取り扱っています。ディーゼルタイプは重機と同じ軽油を使用し、最長18時間の連続運転が可能です。
3.【中型・大型】発電機(13~60kVA)

【主な用途】
- 土木・建築現場:大型電動工具、電力を必要とする産業用の機械の電源
- イベント会場:ステージ照明などの電源
- 工場や大型施設、病院などの非常用電源
- 騒音への配慮が必要な現場
13~60kVAの発電機は、比較的コンパクトなサイズながら、大容量の電気を供給できます。限られたスペースでも設置しやすく場所を選びません。騒音に配慮しながら作業できる防音型タイプもあります。
4.【中型・大型】発電機(100~500kVA)

【主な用途】
- 土木・建築現場:大型電動工具、高い電力を必要とする産業用の機械の電源
- イベント会場:ステージ照明などの電源、テレビ中継用電源
- 工場や大型施設、病院などの非常用電源
- 騒音への配慮が必要な現場
大規模な現場や特殊な産業用の機械には、100~500kVAクラスの発電機が適しています。クレーンや大型切断機など複数の機械を同時に使用する場合でも、安定して電力を供給できます。
防音型もあり、騒音に配慮しながらの作業が可能です。
5.【中型・大型】発電機(オイルフェンス一体型)

【主な用途】
- 土木・建築現場:河川・農地・下水工事での水替え作業、仮設電源
- 工場:油漏れによる場内・土壌・水質汚染の防止
オイルフェンス一体型とは、海や川の近くなど、燃料漏れが許されない現場でも使用できる発電機を指します。発電機と設置面の間には、受け皿となるオイルガードがあり、万が一燃料が漏れても河川や土壌への流出を防げる仕組みになっています。
大容量の燃料タンクを備えているため、休日や夜間など給油が難しい時間帯でも長時間の連続運転が可能です。
6.【中型・大型】マルチ発電機(オイルフェンス一体型)

【主な用途】
- 土木・建築現場:三相機器(水中ポンプ・コンプレッサーなど)の電源
- 仮設ハウス:単相機器(エアコン・パソコン・照明など)の電源
- ステージ照明や会場設備:複数機器の電源
1台で「三相電源」と「単相3線電源」の2種類を同時に出力できる発電機です。2種類の発電機を準備しないで済むので、現場に持ち込む機材の数を減らせます。
また、10kVAタイプは出力が10kW未満のため、電気事業法にもとづく「保安規程の届出」や「主任技術者の選任」は原則不要です。(届出については後述します)
レントのオイルフェンス一体型は、10〜100kVAまで取りそろえています。
業務用の発電機を使用するときの注意点
発電機を使用する際は、以下の3つに注意しましょう。

いずれも導入前に確認しておきたいポイントです。では、1つずつ解説します。
1.届出が必要になるケースがある
発電機は、燃料タンクの容量や出力によって、届出が必要になる場合があります。届出を怠ると、法令違反となり罰則や行政指導の対象になるケースがあるため、忘れないようにしましょう。
| 使用する発電機のタイプ | 必要な対応 |
| 燃料タンクの容量が一定量以上の発電機 | 少量危険物として、火災予防条例にもとづき管轄の消防署への届出が必要 |
| 出力10kW以上の発電機 | 電気事業法上「発電所」として扱われ、主任技術者の選任・点検や保安規程の届出が必要 |
例えば、軽油の場合はタンク容量が200L以上になると少量危険物に該当し、届出が必要です。使用する燃料と容量をあわせて確認しましょう。
なお、発電機を使用するだけであれば資格は不要ですが、以下の作業をおこなうには資格が必要です。
| 資格が必要な作業内容 | 必要な資格 |
|
電気工事士 |
|
電気主任技術者 |
資格を保有している作業者を確保できるか、事前に確認したうえで発電機を手配しましょう。
2.適切な設置場所を知っておく
発電機を使用する際は、設置場所の条件を事前に確認しておく必要があります。設置場所を誤ると、故障や火災など重大な事故につながるおそれがあるからです。
【設置場所の注意点】
- 発電機は平らな安定した場所に置いて使用する
- 火の気や可燃物、危険物のない場所で使用する
- 建物や設備から1m以上離して使用する
- 感電のおそれがあるため、雨の中や水のかかる場所では使用しない
- 発電機の使用中に出る排気ガスに含まれる一酸化炭素により、中毒を引き起こす可能性があるため、屋内や換気の悪い場所では使用しない
周囲や作業者の身を守るために、適切な場所に設置しましょう。
3.定期的なメンテナンスと点検をおこなう
メンテナンスや定期点検は事故の防止だけでなく、発電機の寿命を延ばすことにもつながります。一般的なメンテナンス例は、以下のとおりです。
| 点検周期 | 点検項目 |
| 3ヵ月ごと |
|
| 半年ごと |
|
| 1年ごと |
|
| 10年ごと |
|
上記の基本的なメンテナンスに加え、法令にもとづく定期点検も必要です。その場合には、専門的な知識や技術が求められます。
自社での対応が難しい場合や一時的な利用であれば、整備済みの発電機をすぐに使えるレンタルを使うのも1つの手です。発電機のレンタル料金の相場や選び方に関しては以下の記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。
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業務用の発電機を選ぶときの4つのポイント
業務用の発電機は、使用する機器や現場環境によって適した機種が異なります。以下の4つのポイントをおさえておきましょう。

順番に解説します。
1.設置場所の条件に合っている
まずは発電機を「どこで、何に使用するか」を明らかにしましょう。建設現場やイベント会場、工場など、使用する場所や用途によって必要な発電機が異なるためです。
具体的には、以下を確認しておくと、機種の選定がスムーズに進みます。
- 設置できるスペースの広さ
- 固定するのか、移動させて使用するのか
- 搬入経路に問題はないか
例えば、住宅地で使用する場合には騒音の配慮を優先的に考え、防音型の発電機を検討します。一方で、道路工事で作業場所が日ごとに変わる場合は、キャスター付きの発電機が便利です。
以下のように、設置場所に応じて適した機種は変わるため、現場の条件を整理したうえで選びましょう。
| 設置場所の条件 | 適した機種 |
| 住宅地で使用する | 防音型の発電機 |
| 道路工事で作業場所が日ごとに移動する | キャスター付き小型発電機 |
| 狭小地で搬入口が限られる | 本体サイズと重量を確認 |
| 数ヵ月の建築現場で仮設電源として据え置く | 大容量タイプを固定設置 |
また、機種選びとあわせて、設置場所の安全面も確認します。排気ガスには一酸化炭素が含まれるため、屋内や換気の悪い場所では使用できません。また、雨天時の感電リスクや、建物・可燃物との距離にも注意が必要です。
2.使用機器に合った電圧・周波数である
次に、使用する機器に適した電圧・周波数であるかの確認をします。合わないものを選ぶと、機器が正常に動作しなかったり、故障につながったりするおそれがあります。
▼電圧の種類と使用機器の例
| 電圧の種類 | 使用機器(例) |
| 単相100V | 小型機器(照明、電動工具、充電器など) |
| 単相200V | 業務用機器(業務用エアコン、小型機械など) |
| 三相200V | モーター機器(ポンプ、コンプレッサー、モーター機器など) |
▼発電機の種類と使用できる機器の組み合わせの目安
| 発電機の種類 | 一般的な電子機器 | パソコンなどの精密機器 | 電動工具 | 大型の電気機器※三相(200V)が必要なタイプ |
| 一般的な発電機 | ◯ | × | ◯ | × |
| インバーター発電機 | ◯ | ◯ | ◯ | × |
| 三相発電機 | ◯ | × | ◯ | ◯ |
上記はあくまで一般的な目安です。機器によって対応する電圧や周波数が異なることがあるため、使用する機器の仕様書を事前に確認してください。
なお、必要な電圧が2種類(単相と三相など)になる現場では、1台で複数の電源に対応できるマルチ発電機の使用がおすすめです。
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3.作業に必要な消費電力・起動電力を満たせる
適切な発電機を選ぶには、使用機器に必要な電力を把握する必要もあります。容量が不足すると、機器が動作しなかったり、発電機に過負荷がかかったりするおそれがあるからです。
必要な出力は、以下の計算式で求められます。
【定格電力の計算式】
定格電力(kW)=定格出力(kVA)×力率(おおむね0.8)
100kVAの発電機の場合、定格電力は、100kVA×0.8=80kW
【用語説明】
- 定格電力:すべての機能を最大限に使用した場合に消費される電力の最大値のこと
- kVA(キロボルトアンペア):電源から送り出される電力のこと
- kW(キロワット):電化製品が消費する電力のこと
そのうえで、複数の機器を同時に使用する場合は、以下のようにそれぞれの定格電力を合計して考えましょう。

なお、起動時には通常の消費電力よりも大きな電力が必要になるケースがあるため、消費電力と起動電力の合計が発電機の定格出力を超えないことが重要です。現場で電力が不足して作業が止まることのないよう、事前に必要な定格電力の合計を把握しておきましょう。
4.現場の稼働条件に合っている
発電機を使う際に気をつけたい稼働条件は、現場ごとに異なります。条件に合わない機種を手配すると、現場で使用できなかったり、追加の手配が必要になったりするため、事前に以下のような条件を洗い出しておくと対応がスムーズです。
| 確認したい条件 | 概要 |
| オイル漏れ対策 | 河川の近くや汚染リスクがある場合は、オイルフェンス一体型やオイルガードの使用を検討する |
| 連続運転時間 | 長時間の運転が必要な場合は、燃料タンクの容量が大きい機種を選ぶ |
| 騒音対策 | 住宅地や夜間作業では、防音型や吸音シートで対策する |
| 排ガス基準 | 公共工事では、排出ガス基準を満たす機種の使用が求められる場合がある |
| NETIS加点 | 公共工事の工事成績評定で、施工者がNETIS登録技術の活用を提案・実施した場合、工事成績評定で加点対象になることがある |
| 分電盤の手配 | 現場に分電盤があるか、自社で用意する必要があるかを事前に確認する |
また、施主から騒音レベルや排ガス基準などの条件を指定される場合もあるため、発注前に仕様を確認しておきましょう。
発電機の具体的な選び方は以下の記事でもまとめています。4つのステップに分けて詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
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使用環境に合った業務用の発電機を導入するならレンタルがおすすめ

業務用の発電機は、用途や必要な電力などによって適した機種が異なります。本記事で紹介したポイントを参考に、現場の条件や使用する機器に合った発電機を選ぶようにしましょう。
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